2022/07/30

府中:設備工事

 府中の住宅の現場レビューの続きです。


内装の仕上げ工事がほぼ完了すると、設備の器具付けが始まります。


電気や水道の配管はあらかじめ完了しているので、最終的な器具をつけるのがこの段階です。




2階住戸の洗面台と洗濯機置場。
今回、ほとんどの水廻り製品は既製品を使用しています。






2階のトイレ。
全体にシンプルかつスッキリで仕上げています。トイレはパナソニックさんのアラウーノとしています。








2階住戸の分電盤。
造作収納棚の中に収まるように機器をレイアウトしています。

今回、お施主様のご要望でLANケーブルを宅内に配線しているので、LANケーブルの青い線が見えています。無線LANでも通信可能な時代ではありますが、通信の安定性という意味でLANケーブルの敷設をご要望されるお施主様は一定程度いらっしゃいます。








こちらは1階住戸の分電盤まわり。

階段下の収納部分にレイアウトしています。

狭いスペースの中に色々と取り付けるので、想定していた照明だと納まらない、、、ことが判明し、よりコンパクトな照明に変更したりといった調整をしています。








こちらはお施主様の支給品による、玄関の手洗い器。

備前焼の工房特製の器ですが、どうやら先方で排水金物のサイズを間違えたらしく、、、排水管へ接続できないことが判明しました。


結局、このあと代替の製品を送っていただくことで解決しましたが、設備関連でお施主様による支給品を入れる場合は、規格や仕様、サイズ等を十分に調整しておく必要があります。


写真に写っている水栓も、器のサイズを検証し、当初予定していた製品からより背の高い製品へ変更しました。






このように、器具付けの段階ではだいたい多くの調整が済んでいるので、トラブルはほとんど無いのですが、ちょっとした調整は多少出てきます。




建築家が監理をすることで、そうした細かな調整を施してゆく訳ですが、地道な調整が最終的な質の差にあらわれるのではないかと思います。






幸い、使用開始後の大きなトラブルの話しも無く快適にお使いいただいているようで一安心といったところです。




ここまでくるとほぼ竣工に近い状態ですが、ウエブサイトに掲載していない細かな部分等についての解説も含めて、現場レビューをもう少ししたいと思います。