正月気分もだいぶ抜けてきました。
どちらかというと自分はスロースターターでエンジンがかかるのが遅いタイプなのですが、街の中も正月気分が抜けてますし、今週からやっとエンジンかかった感じです。。
で、表題についてですが、実は年末に自宅を引っ越しました。
自宅は東工大のある大岡山だったのですが、ジムショのある中目黒に引っ越しました。
白状しますと、ブログに掲載していた「中目黒リノベーション」は実は自邸、です。
大岡山には6年近くも住んでいたので、そろそろ引っ越したいなあと思っていた矢先にたまたま紹介してもらったので、思い切って自分で改修設計して引っ越した訳です。
建築家といえど、自分の住む場所を設計するチャンスというのは一生に何度もある訳ではない、、、と考えるとちょっとラッキー、かもしれません。
割と引っ越しの回数は多い方ですが、長い間、同じトコロに住んでいると積年の澱(オリ)のようなものが住まいの中に溜まっていきます。
なので、何年かごとに模様替えしたり、引っ越しをしたりというのは人心を一新する、という点で非常に有効かと思います。
昔のヒトは遷都、というおおがかりなこともやった訳ですが、引っ越しをしてフレッシュな状態になると、そうしたくなる気分もわかる、気がします。
あと、長く住んでいると余計なモノがいつの間にか増えて、収拾がつかなくなる事態になるケースがままあります。まだ出会ったことは無いですが、改修の設計を頼まれて現況調査のために家の中に入ると足の踏み場の無いゴミ屋敷だった、、、みたいな話しは設計者の間での都市伝説、みたいな感じでまことしやかにささやかれています。
自分も引っ越しに際してだいぶモノを捨てたのですが、それでもまだ多いなあ、と感じているトコロです。
そもそも、自邸の設計というのは、色々細かな気に食わないトコロが日々眼について嫌だろうなあ、と思っていたのであまり興味が無かったのですが、住んでみると、自分の好みや使い勝手に可能な限り合わせてあるので、意外にストレスが無いものです。良く考えると当たり前のコトですが。。。
人間というのは地球の砂漠から北極まであまねく住んでいることからもわかるように、環境の適応能力が非常に高いです。要はどんな場所であれ、それなりに最適化できてしまう能力があるので、住宅においても賃貸でも建売でもだいたい快適に住める訳ですが、やはり自分に合わせてつくられた住居、というのは使いやすさや居心地が違うなあ、というのを実感しています。
まあ自画自賛、、になる訳ですが、自分に合った空間をつくったり選んだりすることの重要性を改めて認識した次第です。
ちなみに自分は夜間の時間帯の方が圧倒的に家にいるので、どちらかというと夜の生活を想定してデザインしています。
ということで、現在の夜の状態をちょっと出し、です。
複数の照明器具を併用して、明るさを調整できるようにしています。
音楽を聴きながらまったりしているような時は、ちょっと暗めの方が落ち着いていい感じになります。
ちょっと長い文になりましたが、だいぶ夜も更けてきたので、今日はここいらで終わります。