6月の話しになりますが、東京国立博物館で「琉球展」を開催していたので行ってきました。
沖縄の本土復帰50周年記念の展覧会で、7月中旬からは九州国立博物館で開催されるそうです。
恥ずかしながら、何故か沖縄に行ったことが無く、自分にとって数少ない未踏県のひとつです。ちなみに、個人的に未だに未踏なのは、富山、鳥取、徳島、高知、そして沖縄です。
あと5県なので、いつかは訪問して47都道府県全てを踏破したいのですが、それぞれなかなかに遠い、、、ので、機会を逸している感じです。
話しが逸れましたが、未踏の沖縄を多少とも体験する、、、ということで展覧会に行ってきました。
展示は沖縄の歴史や文化を総合的に概観する、というもので、教科書ではなかなかじっくり学べない琉球史をざっと見通せた感じです。
やはり、独立国家としての歴史が長く、地理的に交通の要衝ということもあって、様々な文化の影響を受けつつ独自の文化的、芸術的なアイデンティティを築いてきたことが理解できました。
こちらの写真は琉球国王、尚家の王族が身につけた着物。鳳凰柄が鮮やか。
こちらは同じく尚王家の酒器。錫製の瓶にガラスの飾り玉をつけているそうです。
こういうガラス細工の酒器は初めてみましたが、西洋由来の舶来品、といわれても納得しそうな無国籍感、時代の超越感があります。
撮影可能エリアが限られていましたので、ご紹介できるのは上記の2枚のみですが、他にも色々な文化財が展示されていて、充実の展示ボリュームでした。
建築では、2019年に火事で消失した首里城関連の展示もほんの少しありました。
沖縄の古建築も、赤い瓦や鮮やかな色彩、うねるような石垣等が非常に魅力的ですが、それらの遺構の一部は世界遺産に指定されていて、沖縄各地に保存されています。
残念ながら今回の展示では建築系の展示物が少なめだったのですが、実際に訪れる、という宿題をいただいた、、、のかなと思います。
沖縄は建築の世界遺産も魅力ですが、その他の自然遺産、文化遺産も非常に魅力的で、それらを含めていつか世界遺産巡りをしてみたいものです。
そして歴史的にも、戦争の痛ましい記憶がまだまだ残る場所ですが、自然、文化、歴史を含めて魅力あふれる沖縄だなあと思います。
未踏の自分が言うのもおこがましい、、、のですが。
いずれにしても、時間をかけてじっくり訪れてみたい土地のひとつです。