ウフィツィ美術館の回廊から裏手を流れるアルノ川越しんにヴェッキオ橋を見たところ。
おそらく400年くらい変わっていないのかなあ、、、と思います。
こちらはルネサンス建築の初期の代表作、ブルネレスキの「捨子保育院」前の広場の眺め。
観光でポピュラーなエリアではないので少し落ち着いた風情があります。
こちらの風景も数百年変わっていないのかもしれません。
一方でバイクの並ぶ、現代的な風景。
狭い路地が広がっている旧市街ではやはりバイクのように小回りが効く乗り物が有効なのか、少し奥の路地に行くとバイクが列をなして止まっています。
他方、観光エリアでは馬車が走っていて、往時をしのばせます。
これはどこの観光地でもおなじみの光景かもしれません。
そして、広場では馬が草を食んでいたりして、ちょっとのどかな風情も感じさせます。
町中の集合住宅の扉にある、人型の取手。
全体に使い込まれた感じが良い風合いになっていて、街の細部に味わいと深みを加えています。
フィレンツェのような古い市街地がそのまま残っている都市では往時をしのばせる風合いが随所に残っている訳ですが、その一方でその中身は更新されていて、ギャップがありつつも上手くバランスを取りながら生活している様がうかがえます。
そうした新と旧のバランスがヨーロッパの都市の魅力とも思いますが、建築デザインの観点からすると、持続的に残ってゆく魅力とスペックのある建築をつくってゆくことが大事だと改めて思う次第です。