都内を一望できる展望台から虎ノ門方面を眺めると、基本設計を担当していたビルの現場が間近に見られました。
真ん中の大きい方です。もうすぐ外装が頂部まで施工されるところまできています。
まあ、当然チームでやっていた作業なので、部分的な関わりしかしていないのですが、全体のデザインを決定した時にちょうど携わっていたので、余計に感慨深いモノがあります。
それにしてもこうして見ると東京の高層ビルはずいぶん増えたなあと思います。
ゴジラが活躍していた時代というのはほとんどのビルは31m以下だったので、街中を暴れまわる50m級の巨大怪獣、というのがサマになっていた訳ですが、こうして200mクラスのビルが多くあると、怪獣がチビに感じられてなんとも絵にならない感じもします。
メタボリズム展の建築家達は50年くらい前にこうしたスカイスクレーパーの立ち並ぶ光景を夢見ていた訳ですが、現在の東京の景観というのは彼らが構想していたことのDNAを部分的に受け継いでいる部分はあるかもしれません。
まあ、今後も高層ビルは増えていくでしょうが、景観や環境に配慮したデザインであってほしいなと思います。
ちなみにこのビルの竣工は今年ですが、ちょっと楽しみです。