2022/02/22

府中:内覧会のお知らせ

 ブログ上では時系列がかなり飛びますが、、、府中の住宅が竣工しました。


この度、お施主様のご厚意により、内覧会を開催できる運びとなりましたのでお知らせいたします。


日時は 2月22日 12時~17時 で場所は府中駅から徒歩10分ほどの立地になります。


もしご興味ございましたら案内をお送りしますので、KHアーキテクツのメールinfo@k-h-arch.com までご一報ください。



こちらのブログでもご紹介してきましたが、府中の住宅は二世帯住宅で、民間規格HEAT20G2グレード相当の高気密高断熱仕様として設計されています。
























どうぞよろしくお願いいたします。






2022/02/16

府中:内装工事

府中の現場について、内装工事の様子をご紹介します。


木の構造、断熱・気密の工事が終わると、配管、配線等を施しつつ内装の工事に入ってゆきます。

防火の関係上、都市部の住宅では石膏ボードのような不燃材を内装に張るのがほぼ必須になるのですが、天井は比較的自由度があります。

今回は、リビングや寝室といった部分には天然の木材を使用しています。



2階のリビング。

小屋裏収納があるので、天井の高いゆったりめの空間になっています。

天井の木を張り終えたところですが、仕上げの状態がなんとなく見える感じです。

壁面の黄色いボードが素地の石膏ボードです。最近のオシャレなショップでは素地で使っている例もたまに見かけますが、使い方を間違えて単に工事中のように見える、、、というケースもある気がします。





こちらは1階のリビング。

2階と同様に木仕上げの天井にしています。

こちらは天井高さは標準的な高さに留めていますが、木の仕上げにすると全体的にコージーな感じの印象になります。





こちらは1階の全熱交換タイプの換気扇。

通常の換気扇は換気する際に外気をそのまま取り込むので熱気冷気もそのまま入ってきますが、全熱交換タイプの換気扇は熱の損失を発生させない仕組みになっているので、換気をしても室内の温度を維持することができます。

こちらの製品はダクト式のタイプで、各部屋に外気から取り込んだ新鮮な空気をダクトを経由して給気します。




この段階にくると、全体的な仕上がりの状態が目に見えてくるようになるので、設計者としてはテンションが上がる、、、楽しい状態になってきます。




デザインを机上でスタディするのも楽しいものですが、現場は現場で楽しみや学びがいっぱいあるなあと、改めて思う次第です。










2022/02/11

府中:断熱工事3

 府中の住宅の断熱工事の続きです。


今回、窓は樹脂サッシを使用しています。

樹脂サッシとはアルミより熱伝導率の低い樹脂を使用したサッシのことで、内部と外部を異なる部材でつくっているので、断熱がよりしっかり出来るサッシです。


見た目は普通のアルミサッシとさほど変わらないのですが、性能はだいぶ違います。

ただ、価格が倍以上違う、、、ので、コストはそれなりにかかります。




写真は、樹脂サッシと窓枠部分の納まり。

透湿気密シートを気密テープで止めて、気密が途切れないようにしています。





2階のリビング全体の眺め。

全体を透湿気密シートで覆っています。

こうすることで屋根、壁、床からの漏気を防いで、内外の空気が漏れないようにしています。


こうしたシゴトは壁の中に隠れてしまうので、目立たない地味な工事になりますが、、、高気密校断熱では大事な工事になります。



実際の現場はもう竣工間際で、ブログとはかなりのタイムラグが出ていますが、、、、ブログでは各工事の内容を引き続きご紹介してゆきたいと思います。





2022/02/03

アアルトの器

前回の投稿からのフィンランドつながりで、アアルトの器についてご紹介。


フィンランドデザイン展ではアアルトの器も展示されていましたが、ウチの自宅でも小さなアアルトの器を使っているので、ちょっと並べてみました。




右が花瓶で左がボウル。

いずれもフィンランドの湖の形状をモチーフに有機的な形態がつくられていると言われています。


そして、驚くべきはオリジナルのデザインは1930年代になされており、そこから大きな変更が無い点。


もちろん、製法や色、サイズはバリエーションが増えて洗練されているようですが、ほぼ80年間オリジナルのデザインを維持し、今だに市販されて人気のある製品であるというのは本当に驚きです。



今見ても古さを全く感じさせませんが、そういうロングライフ・デザインを生み出しているのは素晴らしいなあと思います。





ボウルにリンゴを盛り付けてみたところ。

こういう濃い色合いの食器は日本だと敬遠されることが多いと思いますが、有機的な形状もあいまって、新鮮に感じます。



そして、心なしかリンゴが美味しく感じられる、、、気がします。




アアルトは都市や建築から器に至るまで、大小様々なスケールのデザインで傑作を残していますが、こういうデザインを生み出すことが出来ればなあと、つとに思います。