お盆期間中に、葛西臨海公園の中でアートを展示するイベントというのがあったので行ってきました。
谷口吉生設計の展望施設に、蜷川実花の花の作品。
植栽のヒマワリとマッチしてます。
展望室の中にはこれも作品の一部である、クリスタルの吊物。
展望施設の愛称は「クリスタルビュー」なのですが、それに掛けているのかと。
ちなみに、このインスタレーションの廻りには人だかりができていたので、上ブレ気味のカットです。
そして、目玉は葛西臨海水族園の夜間展示。
館内の照明をできるだけ落として、夜の状態で水槽を展示する試み。
写真は有名な回遊型水槽で、シュモクザメとかが展示されています。
夏の夜にムーディーな雰囲気、、、かと思いきや、写真をご覧いただくとわかるように、水槽前には黒山の人だかり、が出来ていました。。。
さすがに夏休み真っ只中であっただけに、ちびっ子連れのファミリーの方々が大勢いらっしゃるイベントになっていたのでした。
とはいえ、夜の水槽もまた興味深いものでした。
ほとんどの水槽は人だかりが出来ていてゆっくり見られる感じでもなかったので、早々に退散しましたが・・・。
一方、外部ではガラスドームのライトアップと霧の演出を催しており、建築/アート好きとしては、大きな見どころのひとつでした。
有名な、葛西臨海水族園のガラスドーム。谷口吉生の設計で、葛西のランドマークです。
ゆらぎのある青いLEDで照らされていて、なかなか幻想的な光景でした。
残念ながら、葛西臨海水族園は再開発が決定されており、現在の水族館本体の脇の敷地により大規模な新館の建設が決定されています。
そのため、現在の水族館は解体こそ免れたものの、水族館としての役割は終えるそうです。
おそらく、建物の魅力を残すような用途へと改修されるのではないかと思いますが、展望台と共に谷口吉生の傑作、ひいては将来の世界遺産候補、と言っても過言ではない建築をきっちりと活用してほしいなと思います。
今回のアートイベントはそうした活用の方法を模索するものでもあったのかと思いますが、真夏の夜の夢、のような、良きイベントでした。