恵比寿でリフォームの打合せをした後の帰りしな、東京都写真美術館に立ち寄ってみました。
写真美術館では現在、桂離宮等の建築写真で有名な写真家、石元泰博さんの展覧会をやっています。
石元さんは2012年にお亡くなりになられていますが、今年は生誕100年ということで、写真美術館、オペラシティアートギャラリー、高知県立美術館の3館でそれぞれ回顧展をやっています。
写真美術館では「生命体としての都市」、というテーマで回顧する展示でした。
写真は展覧会で買った絵ハガキですが、1950年代のシカゴの都市の写真です。
今回の展覧会のポスターにもなっている写真ですが、幾何学的でキリッとした画面の力強い構成が気持ちの良い写真です。
展覧会はこうした主にモノクロの写真をひたすらシンプルに並べた部屋がテーマごとにまとまっており、そのシンプルでミニマムな雰囲気がなかなか心地よい空間になってました。
作品はシカゴだけでなく、1950年代から2000年代にいたるまでの様々な表情の東京を写した写真がセレクトされており、それぞれの時代の空気を鋭く捉えた見応えのある作品群が展示されています。
モノクロの写真が多いのでちょっと地味な感じですが(笑、実は奥が深くて色んな視点から楽しめる展覧会だと思います。
芸術の秋のお散歩に、ちょっとオススメの展覧会です。