先日、上野で開催されていたイサム・ノグチ展に行ってきました。
最近の展覧会に多い、撮影OKな展示スペースがあり、皆さんこぞって写真を撮っていました。
写真はイサム・ノグチの有名な照明「Akari」シリーズで構成したインスタレーション。
いわゆる「映え」スポットとして記念写真を撮る方もチラホラと。
こちらは吊りタイプの「Akari」。
大きさが2m程度あるので、実際に見るとなかなかの迫力があります。
製品として市販されているものもありますが、見たことが無い、複雑なタイプもありました。
こちらは、イサム・ノグチとしては珍しい、陶芸のカップ。おたまのような単純なフォルムが特徴的です。
イサム・ノグチといえば「Akari」や石の彫刻が有名ですが、80年代後半くらいに鋼板による作品づくりにも取り組んでいたそうです。
こちらの作品のタイトルは「座禅」。
そういわれると確かに座禅を組んだ御仁に見えてきます。
他にも色々な作品が展示されていましたが、特に印象に残ったものをピックアップしました。
イサム・ノグチは有名なモダン建築に設置された彫刻も多いので、なんとなく知った気になっていましたが、色々なことに幅広くチャレンジしていることを改めて学んだ気がします。
「Akari」シリーズは今だに定番の照明として、自分の設計においてもスペックインすることがありますが、どの作品・プロダクトを見ても、石のような硬い素材から紙のように柔らかな素材まで幅広く取り扱いつつ、単純でちょっとユーモアのある普遍的でシンプルな形をしていて、ひと目でイサム・ノグチと分かるような造形をしています。
やはりそうした普遍的な単純性が古めかしくならない理由なのでしょうが、そうした魅力を建築においても追求すべく、日々の設計活動に取り組みたいと改めて思った次第です。
まあ、その境地に到達するには遥かなる道のりですが(笑、、、、ユーモアも忘れずに日々楽しく取り組むことも、大事かなあと思います。