早いもので9月も中旬になっていますが、暑さが一段落するこの時期は食の秋、に向かってにわかに食欲がわいてくる時期でもあります。
こちらの饅頭は、福岡県太宰府にある老舗和菓子屋さん、「梅園」さんのお饅頭。
秋に合わせた月見柄がちょっとカワイイ感じの、栗餡のお饅頭です。
梅園さんはここ数年、東京のデパートで1年に2回程度の頻度で出張販売していて、そのたびに買い出しに行っています。
実は昔、祖母の家が太宰府にあったのですが、祖母が時々送ってくれた和菓子が梅園さんのものでした。そのご縁で個人的にすごく懐かしい味のお菓子もあったりするのですが、特筆すべきは全てのお菓子が手作りで、昔ながらの変わらぬ味を守られている点です。
そして、いずれのお菓子も自然由来の原材料でつくられており、昔ながらのシンプルで素朴な味わいながら、ナチュラル志向の今の時代にあったお菓子づくりをされているなあと思います。毎年、有名デパートで出張販売できているのもそうした味や姿勢が評価されているからかもしれません。
そんなこんなでお饅頭を味わいながらじっくり食したわけですが、お饅頭の絵柄にある、今年の中秋の名月は9月21日だそうです。
当日が晴れるかどうかわかりませんが、満月を愛でながらお菓子を食べる、そんな緩いおウチ時間が持てればいいなと思います。