今日は、前職の同僚でロンドンの事務所で働いていた友人夫妻が帰国したとのことでジムショに遊びに来てくれました。
で、色々と現地の建築事務所事情を聞いたのですが、まあ彼の地においてもリーマンショック以降、プロジェクトの中止、延期が多いらしい。そうすると次に始まるのがリストラ。。。
聞いた話ですと、とあるビッグファームは一気に300人斬った、とか、EU圏内にあるブランチオフィスに勤めていた人がそのオフィスが閉鎖されたのを新聞のニュースで初めて知った、とか、ある建築家は自分の知らないヒトが事務所の打ち合せにいるのを見かけると「あんたクビ。」とすぐ宣告する、とか、、、結構恐ろしい話(というより笑い話・・・)を色々と聞きました。
日本の建築業界もかなりお寒い状況ですが、こういうドライなリストラというのはなかなか無い、というか法制度上できないのかもしれないです。逆に徐々に辞めさせるように仕向ける、という陰湿な話は十分ありうる訳ですが。
で、そういう昨今の状況を反映してか、ウチの事務所には1、2ヶ月に1通くらい履歴書+ポートフォリオのメールが世界各国から届きます。日本在住の外国のヒトが多いですが、スペインとかアルゼンチンとかアラブとか、何故我々の事務所へ??という理由がよくわからない国の方から届いたりします。まあ、お断りの返信を出す訳ですが、送ってくる人というのは同じようなメールを世界各国に一杯出しているんだろうなあ、とか思います。
まだ日本の事務所は多国籍になっていないですが、だんだんそうなるかなあ、という兆しはそういうところでちょっと感じます。
で、友人のいた事務所というのもイギリス人はほとんどいない多国籍チームだったそうなのですが、逆にいえばそれだけ労働環境が厳しかった、らしいです。
ま、建築家のシゴトがいろいろ厳しいのも万国共通、みたいです。。。