2021/08/21

大國魂神社

 工事現場に通う際の楽しみのひとつは、それぞれの敷地周辺を散策することです。


多くの敷地はそれまでご縁が無くて行ったことの無い場所にあることが多いので、その土地の風土や歴史について散策を通して学ぶこともしばしばです。



先日は、府中の現場の帰りに武蔵の有名な大國魂神社を訪ねてみました。





けやき並木の参道。この神社が起点となって1Km近くの大きなけやきの参道が市街地の中核として続いています。





大國魂神社は、その由来が古代にまで遡ることができる大変由緒ある神社だそうです。

現在の本殿は江戸時代に建造されたもの。

銅葺きの千鳥破風の屋根が立派で、鎮守の森の主、といった風格が漂っています。


最近の神社では参道を含めた周辺の環境が残されているケースはまれですが、大國魂神社は立派な参道とその並木、本殿周辺の森などがきちんと残っていて、神社が本来持っている聖域としての環境をそのまま体現している気がします。


こういう場所が俗に言うパワースポット、ということになるのでしょうが、こうした緑のある環境は都市の中での心理的な拠り所になると同時に、気温や湿度といった温熱環境の調整装置としてもより大事になってゆくかなと思います。



大國魂神社はその境内だけでなく、周辺の環境も含めた総体として活きている神社の好例かなと思いましたが、工事の無事竣工を願うべく、またお参りさせていただきたいと思います。