2021/04/07

アアルト展@世田谷

 現在、世田谷美術館で「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」展が開催されています。


アルヴァ・アアルトはフィンランドを中心に活躍した20世紀の近代建築の巨匠のひとりですが、その公私にわたるパートナーがアイノ・アアルトでした。


今回の展覧会はその二人が一緒に活動した約25年間にスポットを当てて展示する展覧会です。




アイノ・アアルトはどちらかというとインテリアや家具、食器といった分野のデザインを中心に活躍したそうですが、今回の展覧会では彼女のデザインした製品が数多く展示されているのがポイントです。


写真撮影OKエリアに展示されている、アアルト自邸のリビングのインテリアの再現展示。

もう80年くらい前の住宅ですが、今だに販売されている家具や照明で構成されていて、全く古さを感じさせません。むしろ、新鮮な感じすらあります。


ちょっと自慢になりますが(w、数年前にヘルシンキにこの自邸を見学に行きました。木やレンガ等のナチュラルな素材を使って緑の環境に囲まれた気持ちの良い住宅でした。


フィンランドにあるアアルトの建築は現在、世界遺産登録に向けて活動しているようです。





こちらはニューヨーク万博の展示風景を再現したもの。

波打つカーブの優しい造形が和みます。

こちらにも二人のアアルトがデザインしたプロダクトが展示されていましたが、その多くが今も現役で販売されています。

ウチの事務所や自宅で使用しているものもありますが、いずれも手触りが良くて機能的なものが多く、長く使えるロングライフデザインのプロダクトです。





ちなみに、今回の展覧会は完全予約制なので、適度な密度で鑑賞することが出来ます。

最近の美術館は予約制で人数制限をしているところが多いですが、その方が混雑せずにゆったりした環境で見られることが出来るので、コロナ禍以降も継続してほしいなあと思います。


とはいえ、アアルト展には日曜の夕方にもかかわらず多くの人が見学に来ていました。

やはり昨今の北欧デザイン人気を反映しているのかと思いますが、時代の流れとして優しいデザインに皆興味があるのかなと思います。


アアルトは自然環境から学んだ素材や造形を多用していて、エコデザインの源流ともいえる巨匠ですが、個人的に以前にも増して大変興味深い建築家のひとりです。




オススメの展覧会ですので、ぜひ足を運んでみてください。