先日、赤坂・永田町にある日枝神社にお参りに行ってきました。
日枝神社へアクセス出来る駅はいくつかあるのですが、今回は千代田線の国会議事堂駅からお参りしてみました。
国会議事堂駅は文字通り国会議事堂に近く、首相官邸や議員会館等々、日本の権力の中枢が集中しているエリアにあります。
その為、至るところで厳重な警備がされていて、近代的で重厚な建物が立ち並ぶ街並みと合わせてちょっと物々しい雰囲気がするエリアです。
そんな街中で、昔ながらの風情を漂わせている瀟洒な木造建築を発見。
松の鏝絵が目を惹くこちらの建物は「黒澤」というお蕎麦屋さんだそうです。
残念ながらコロナ禍の影響で長期休業されているようですが、昔から続く人気のお店のようです。
周囲の再開発で現代的に洗練された街から取り残されたようにひっそりと建っていますが、いつか入ってみたいなあと思わせる、雰囲気のあるお店です。
そして、日枝神社。
赤坂・永田町の中心にあるこの神社はやはり都心の見晴らしが良く抜け感のある高台に立地するという、そのロケーションが抜群だなあと行く度に思います。
そもそも神社仏閣はその地域の中でも非常に良い場所に立地している事が多いですが、そうした場所を訪れるとなんとなく気持ちも晴れ晴れと穏やかになるものです。
それがいわゆる「パワースポット」の効能ということなのでしょうが、自分が歳を重ねるごとに、場所の持つ特性が人の心理に大なり小なり影響を与えることを実感しています。
そして、それは建築も同じことで、住む人、使う人に対して多少とも心理的な影響を及ぼすものになるなあと経験的・体感的に感じています。
そのことを改めて実感しつつ、住む人・使う人に良い影響を及ぼすような建築づくりに取り組んでゆきたいと考えた、永田町の冬のお散歩でした。