先日、注文していたプロダクトが事務所に届きました。
倉俣史朗デザインの「風船クロック」。
時計を覆うフードが透明なアクリルでできていて、その見た目から通称「風船クロック」と言われています。
80年代にデザインされたプロダクトですが、今だに販売されていて、ロングセラーになっています。
そんなロングセラー商品でありますが、薄くて微妙な曲面のあるアクリル・フードをつくる技術が大変難しく、制作の手間を鑑みて昨年大幅に値上げされました。
実は値上げ前に駆け込みで発注したのですが、、、数ヶ月待った上で先週ようやく届きました。
実物は直径30cm、厚みが10cmくらいあるので、けっこうボリューム感がありますが、透明なので、繊細ではかない感じもします。
そして、アクリルがつくる微妙な陰影が壁面に投影されて、白い壁面に映えるデザインだなと思います。
倉俣史朗のデザインは極限までシンプルで、大胆でもありながら普遍的なデザインになっており、いくつかのプロダクトは今も生産・販売されていてロングライフ・デザインの代表例になっています。
一般的な意味での「エコ」ではないかもしれないですが、40年近くずっと形を変えずに生産されていることを考えると、「シンプルでエコロジカル」なデザインだなあと思います。
これから、事務所のインテリアの一部として一緒に時を刻んでいってほしいなと思います。