バチカンの続きです。
今回の視察で特に印象的だったのは観光で有名な場所はいずれも長蛇の列が出来ていたことです。
これは観光客の絶対数が増えているのと、セキュリティチェックがかなり厳格化されていて空港と同じくらいのチェックをされるためですが、バチカンの大聖堂もご多分に漏れず広場を巻くように列が出来ていました。
我々が行った季節はまだ穏やかな時季でしたが、これが猛暑や極寒だとシンドいだろうなあと思います。まあ、そういう時季はオフシーズンで人も少ないかもですが・・・。
ともあれ、セキュリティチェックを抜けて中に入るとそこは荘厳なキリスト教の世界です。
写真に写っている人の大きさを比較するとよくわかりますが、内部とはいえ、かなり大きな空間です。
やはりカソリックの総本山ということでスケールの大きさと内外装の凝った意匠は他の追随を許さない、、、感じがします。
そして、バチカン大聖堂で必見のひとつがミケランジェロのピエタです。
大聖堂に入ってすぐのニッチ部分にガラスで保護されて展示されています。
ちょっと艶やかさも感じてしまうような、約4-500年前の彫刻とは思えない迫真性と気品にあふれた彫刻です。
しかもミケランジェロは弱冠25歳にしてもこの彫刻を製作していたそうで、天才ぶりが際立つ、、、感じがします。
たしか沢木耕太郎の「深夜特急」にもミケランジェロのピエタにいたく感動した、という話しがあった気がしましたが、今回の旅行でも行く先々でミケランジェロの足跡をたどることが出来ました。
やはりそれだけミケランジェロの芸術作品が大事にされているともいえるのですが、観光資源と文化の持続的な継承という点を考慮すると、日本においてもこうした文化遺産をきちんと保護して価値を高めてゆくことが、より大事になってゆく気がしました。