府中の二世帯住宅の現場のレビューです。
前回は主に外側の付加断熱についてご紹介しましたが、今回は内部の断熱材の施工についてです。
今回、屋根と壁は高性能グラスウール、基礎床部分はフェノールフォーム系断熱材ボードを使用しています。
これらの仕様は、一般的な木造住宅で使用される断熱材の仕様と大きな違いは無いのですが、材料の厚さはだいぶ異なります。
2階リビング。壁、屋根面に断熱材が施工されています。壁で100ミリ、屋根で250ミリ程度の厚みにしています。
屋根に見えているモフモフがグラスウールです。
モフモフをきちんと充填することで断熱層をつくります。
やっていることはダウンコートに近いかもしれません。羽毛の厚さとグレードが高く袖や襟部分がきちんと密閉されるコートは暖かい、というのと同じ原理、といえます。
こちらは1階の床下収納部分。
1階の床下はこちらの写真に見られるフェノールフォーム系の断熱材を敷き込んでいます。
密度のあって厚い発泡スチロールを敷いているイメージです。
床の置かれているのがその材料で、今回は90ミリの厚さを使用しています。
断熱材の仕様や施工方法は、目標とする性能値に準じて決定されますが、今回はHEAT20G2グレードという、東京のような温暖地域で性能とコストのバランスが取れていると思われるグレードにしています。G2グレードより高い性能を求める場合、屋根や壁の厚さをより厚くする必要が出てくるので、有効に使用できる部分がやや狭くなります。
やはり性能、コスト、デザインのバランスが大事かなと思いますが、どの辺りを着地点とするかはケースバイケースかと思います。
実際の現場はこちらの写真よりもだいぶ進んでいますが、また近々に進捗をレビューしたいと思います。