少し前になりますが、府中の住宅の現場では金物検査を実施しました。
2階建ての木造住宅の場合、構造検査は法規上実施の義務はありませんが、安心・安全を確認するために、木の構造体が完了した時点で設計者が自主的に行う検査として実施しています。(地方自治体によっては義務化している地域もあります。)
今回、構造設計のエンジニアと協働しているので、エンジニアと一緒に検査を行いました。
屋根、壁の構造体があらわしになった2階のリビング。窓の開口も開いているので、だいぶ完成時の感じがわかります。
同じく2階のリビングの南側の窓を見たところ。
2階リビングは大きな窓を取ったので、かなり日当たりの良い空間になりそう。
中庭に面した窓なので、プライバシーも気にならないかと思います。
寝室、廊下側の眺め。
まだ間仕切りが入っていないのでヌケ感のある、広々とした空間になっています。
画面左側が寝室になりますが、中庭からの光が入る、穏やかな寝室になりそうです。
1階もほぼ完了しています。写真の左側は中庭に面した大きな窓の開口。
肝心の検査の様子を撮り忘れた、、、のですが、全体的に整然と出来ていて指摘事項の無い良好な結果でした。
構造体がそのまま見えているのをスケルトンといいますが、非常にワイルドでカッコ良いのですが、断熱性や耐火性に問題があるので都市部で実現するには難しい面もあります。
とはいえ、こうした構造体を部分的に見せることで空間に力強さや木の素朴な質感を演出することが出来るので、色々工夫しながら梁や柱を見せることはよくやっています。
構造は安心・安全のみならず、デザインの要にもあるので、細心の注意を払って常に設計していますが、その結果をこうしてエンジニアリング、デザインの面から確認するのが構造検査の主旨になるのかと思います。
そしてここから、工事は断熱工事へと入ってゆき、どんどんと進んでゆきます。