2020/08/13

猛暑日

 長梅雨の7月から一転して、ここ最近は猛暑日が続いています。





写真のデジタル時計はウチの事務所のものですが、温度が35度以上=猛暑日並みの室温になっています・・・。



昨年移転した新事務所で真夏を過ごすのは今年が初めてですが、やはり南東側に面したマンションの一室で午前中に朝日が十分に当たるのと、古い建物で断熱性能が低い、といった点が高温化する原因のようです。


現在では省エネ規制の法整備が進んだこともあり、新しい建物ではペアガラスが標準となっていますが、一昔前は単板ガラスが当たり前なので、そこが断熱上の大きなネックになっている事が多いです。


最近はインナーサッシによる断熱改修も出来るのですが、やはり賃貸ですとそこまでは出来ないもしくはやらないこともあり、冷暖房機器で調整するしかないのが実情ということになります。



そういう意味では古い建物はエネルギー消費が過大になって省エネではないケースが多いのですが、ウチの事務所の場合は冷房の風を人のいる場所に局所的に当てるとか、扇風機で部屋全体の空気を循環させるようにするとか、ラフな薄着で過ごす、冷たい飲み物を飲む、といったどちらというと原始的(笑、な方法で対処しています。


まあ日本の場合、昔ながらの木造建築は夏を旨とすべしという考えから外気に近い室内環境だったので、人間の方で室温調整する手立てを色々と工夫してきた文化風土があり、外気温もそうした工夫のみでしのげる気候風土だった訳ですが、やはり気候変動によるものか、最高気温を各地で更新し猛暑日の日数も増えていて、段々と人間側の工夫のみでは限界がある気候条件に変わりつつあります。


そういう意味で、建物側の環境性能のスペックを上げたりデザイン的な工夫を施さないと立ち行かない、、、という認識でエコに配慮した設計・デザインに取り組んでいる次第です。


それにしてもまずは事務所の室内環境を改善しないといけない訳ですが、、、まずは原始的な手段(笑、を用いて対処している次第です。


まあ、猛暑から極寒まで、人間側の環境に対する適応能力もけっこう高いと思いますが、やせ我慢が命の危険につながるという気候条件に変わりつつあることは十分に注意する必要があると思います。



危険な暑さがしばらく続きそうですが、皆さまご自愛ください。