2020/01/22

木工事:九品仏

最近、本業以外の投稿が続いていましたので、、、現場のレビューを久々に。


だいぶ時間が経っていますが、九品仏の住宅の現場のレビューの続編です。
こちらには上棟時のレビューを載せていましたが、その後の木工事の様子です。

上棟時には骨組みだけでしたが、外装の下地材になる構造用合板を張り込んでいるところです。





2階のリビング・ダイニングをみたところ。ちょうど窓の開口が出来て、部屋の感じが出来てきています。手前のテーブルは大工さんの作業台。大工さんはこうした簡易なテーブルを現場でつくって作業しています。合板を組み合わせただけのすごく単純なものですが、ちょっとカッコよかったりします。






こちらは1階の排水管。壁の中や床下に隠れるような配管はこの段階で施工します。
この段階だと構造やインフラ等、仕上がると見えない部分が見えるので、建物の機能性がよくわかります。
また設計者としてはこの段階で隠れる部分をチェックすることで、適正な施工がなされているかを確認できます。






こちらは2階北側にある変則的な登り梁。途中で接合してあって、見た目がなんとなく心もとないのですが、ホームコネクターという金物と接着剤を使う特殊な工法を用いて接合しており、十分な強度があります。
こうした変則的な梁があるのは、異なる高さにある構造梁をつなぐ為です。
今回の場合、北側斜線という高さ制限の一種による規制を調整する為に梁の高さを変えています。

都市部の住宅の場合はこうした斜線制限が色々かかってくるのですが、内部のボリュームを最大限確保する為に斜線ギリギリまで建てることになります。ある種、せめぎあいの結果として変則的な部分が生じているといえます。




以上、九品仏の木工事のレビューになります。



ブログ上で色々なトピックが錯綜しますが、、、今年は更新頻度を上げて色々とレビューしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。