2020/09/26

ケンチク@つくば

 住宅のメンテナンスでつくばを訪れたついでに、つくば駅界隈でお散歩がてら2つのケンチクを見に行ってきました。






ひとつめは伊東豊雄さん設計の「つくば南駐車場」。1994年竣工。
建築家が立体駐車場を設計するのは珍しいですが、当時のつくばの中心市街にはモータリゼーションの時代に合わせて複数の立体駐車場を造る計画があり、その一環でつくられました。低層部にはショールームやオフィス等のテナントが入っています。テナントは当時から入れ替わってだいぶ様変わりしていますが、鉄骨のスケルトンフレームに外部にせり出したスロープやアルミルーバーがつくる軽くて透明な感じがまだ健在で、古さを感じさせないライト・コンストラクションの建築です。









もうひとつは谷口吉生さん設計の「つくばカピオ」。1996年竣工。
アリーナと劇場を中心にした複合文化施設です。
建物前面にある広々としたキャノピーと列柱のある大空間が外部との中間領域をつくっていて、茫漠としたつくばの都市スケールに対応しています。こちらもスチールとコンクリートによるスッキリとしたミニマルでモダンな空間で、つくばの雰囲気にマッチしていると思います。


いずれも25年くらい経過していて、多少ヘタレた部分はあるものの、十分に現役で使われていました。


そして、今だに自分の自慢なのですが、この2つの建築が工事をしていた当時、監理業務の為に現場に常駐していたそれぞれの設計事務所で模型づくりのアルバイトをしていました。
そして、25年を経た今でも当時の担当スタッフの方々と付き合いがある、、、のは嬉しい限りです。




当時は25年後にどうなっているかを確認しに訪れることになるとは思ってもいなかったですが、担当スタッフの方々に色々と教えていただいたことを含めて、大事な自分の原点のひとつであり、ケンチクに一番ロマンを感じていた時期にこうした著名な建築家の工事現場を経験出来たことは、大きな糧になっています。





それにしても、その間に自分がどれだけ成長が出来たか疑わしい気もしますが(笑、、、、25年の風雪に耐えて健在なこれらのケンチクに恥じないように、自分のケンチクを丁寧につくってゆきたいと思います。







2020/09/23

メンテナンス@つくば

 先日、設計監理した住宅のメンテナンスでつくば市に行ってきました。


MINI Step House(みどりのK邸)」としてウエブサイトでも紹介している住宅で、2013年に竣工しています。

早いもので竣工して約7年が経過しました。


その間、工務店さんによる細かい修繕を何度かしつつ、お施主さま自身によるメンテナンスも積み重ねて、ちょっと味のある風合いを出しているように思えました。



写真は外観の一部ですが、設計者は基本的に新築時の状態で記憶が止まってしまう、、、ので、7年を経て大きく育った植栽やご家族の自転車や道具類に住まいが重ねた月日を感じることが出来、少し感慨深いものがありました。



7年といってもあっという間に過ぎてゆくものですが、手掛けた住まいがエイジングを重ねながら、傷んでいるというより風合いを増してように見えるのは、身内のひいき目かもしれませんが、ちょっとホッと、そしてほっこりしました。



これからもご家族と共に良い年の重ね方をしてほしいなあと思いますが、Kさまにおかれましては引き続きお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。








2020/09/04

深川めし

 エリアソン展の続きの話になりますが、東京都現代美術館の最寄り駅の清澄白河駅界隈は江戸時代の漁師町の名残で深川めしが名物になっていて、伝統的な深川めし、深川丼のお店がいくつかあります。


ちょうど駅に着いたのがお昼どきだったので、深川めしのお店に初トライしてみました。





アサリたっぷりの深川めし。


きざみのりや生卵2個に加え、ネギやたっぷりのごはんが汁の中に埋蔵されていて、ボリュームだっぷりの丼物です。


アサリは見た目以上にたっぷり入っていて、なんだか半年分くらいのアサリを一気に食べた(笑、、、気分でした。


そのくらい食材を存分に使ったご飯で、アサリの入った出汁も滋味深く、寒い時期だったら体が暖まるご飯だなあと思いました。




思えば、現代美術館が出来たのは25年くらい前で、それから年一回くらいは通っている場所なのですが、一度も深川めしをご当地で食べたことが無かったので、今回ようやく念願かなった、、、という感じです。


まあ、日曜お休みのお店もあるので、なかなかタイミングが合わなかっただけかなと思いますが、清澄白河はどんどんオシャレなお店が増えていて美術館詣でのついでの街歩きがより楽しみになったエリアです。



そして、25年の変化を明確に実感できるエリアのひとつ、かもしれません。



時が経つのは早いなあ、、、と思います。



2020/08/28

オラファー・エリアソン展

 先日、東京都現代美術館に「オラファー・エリアソン展」に行ってきました。

オラファー・エリアソンはデンマーク出身のアーティストでエコロジーやサステナビリティの視点を踏まえたアートを数多く手掛けています。

近年は建築プロジェクトも発表していて、その活動が大変注目されているアーティストです。


作品の多くは自然現象を視覚化した体験型のもので、単純に楽しいものです。

展示室のほとんどは撮影可能で、多くの人が携帯カメラ片手に撮影していました。


ガラスの回転する多面体。ソーラーパネルが電源で光ってゆっくり回転しています。
壁、天井、床に光を反射していますが、単純に美しいものです。






こちらは色味の異なる光が投影された部屋で、中に入って動いてゆくと色の異なる影絵がどんどん出来てゆく、観客参加型のアート。自分の影が作品になるので、皆さんこぞって撮影していました。





こちらは照明が投影された水盤に生じた波紋が反射光となって上部のスクリーンに映る、という作品。





こちらの塊は海岸に流れ着いた氷河のカケラを3Dスキャンしたもの。ヨーロッパでは氷河の氷解が年々早まっていることが体感できるようですが、気候変動の記録と危機意識を喚起するアートです。




こちらは霧に光を当ててゆらぎのある虹を発生させる作品。エリアソンの代表作です。

仕掛けは非常に単純ですが、そこをアートとして作品化するというのが新しい試みだったのだと思います。




こんな感じで主な展示作品をざっとご紹介、です。

難しいテーマやコンセプトはさておき、単純に楽しい、という点は大事かもしれません。この展覧会でも皆さん写真をこぞって撮っていましたが、おそらくインスタ映え、的なことで話題になっているのかと思います。


やはり、エコロジーの取り組みには科学的なアプローチと同時にアートやデザインの視点が融合することでより説得力のある表現になるなあと思いました。


まあ、一般的に現代美術は難解と言われますが、エンターテインメント性も大事だと改めて思いました。特に近年は撮影OKな展覧会が増え、SNSで拡散されることで思わぬ人気を呼ぶケースが増えているようです。



今回のエリアソンの展覧会はそういうケースのひとつと言えますが、百聞は一見にしかず、ということでオススメの展覧会です。

会期は9月27日までで、まだ余裕があります。












2020/08/21

インタビュー記事の掲載

 既に事務所のウエブサイトでは告知していますが、住宅情報サイト「コノイエ」さんで林のインタビュー記事が掲載されています。(リンクはこちらをクリック


一般の方向けにわかりやすく設計に対する考え方を伝えるような内容になっています。


作品にフォーカスしたサイトはいっぱいありますが、設計者の人となりにフォーカスした内容は珍しいかと思います。


まあ、こういう記事はちょっと面はゆい感じが個人的にありますが・・・。




ご一読いただけますと幸いです。