気づけば9月に入っていますが、今年はケンチク・デザイン系の展覧会が充実しています。
そのひとつである、「フィン・ユールとデンマークの椅子」展に行ってきました。
デンマークの著名な椅子・インテリアのデザイナーであるフィン・ユールを軸に、デンマークの名作椅子を紹介する展覧会でした。
会場は東京都美術館。前川國男設計のクラシック・モダンな空間の美術館ですが、北欧モダニズムによる椅子の展示と美術館の空間がマッチしてました。
こちらは日本でも有名なアルネ・ヤコブセンのデザインした椅子の展示コーナー。
この椅子は、シドニー・オペラハウスで有名なヨーン・ウッツォンのデザイン。ウッツォンも北欧系の出身と理解していましたが、実はデンマークの方だそうです。
この椅子の、ちょっと癖のある曲線のフォルムはオーロラをイメージしているそうです。
シンプルながらしなやかな曲線が特徴的で、とても座りやすそうです。
北欧デザインらしい木の質感と優しさを持った椅子だなと思います。
こちらの展示も、全てフィン・ユールのデザインした椅子。
いずれも柔らかな曲線を使っており、普通っぽさの中にあるちょっとした癖のようなカーブラインが印象的です。
恥ずかしながらフィン・ユールという方を全く知らなかったのですが、、、微妙な曲線が多く製造が難しいからか、現在は廃番になっている製品も多いようです。
ただ、まだ販売されている製品もあるようで、フィン・ユールをはじめとする現在流通しているデンマークの椅子プロダクトに、触って座れるコーナーが、展示室の最後にありました。
20世紀初頭からのデンマークの椅子のデザインを概観できる上に試し座りも出来るので、椅子好き、北欧デザイン好きには大変オススメの展覧会です。
10月9日まで、東京都美術館で開催されています。