前回の投稿からのフィンランドつながりで、アアルトの器についてご紹介。
フィンランドデザイン展ではアアルトの器も展示されていましたが、ウチの自宅でも小さなアアルトの器を使っているので、ちょっと並べてみました。
右が花瓶で左がボウル。
いずれもフィンランドの湖の形状をモチーフに有機的な形態がつくられていると言われています。
そして、驚くべきはオリジナルのデザインは1930年代になされており、そこから大きな変更が無い点。
もちろん、製法や色、サイズはバリエーションが増えて洗練されているようですが、ほぼ80年間オリジナルのデザインを維持し、今だに市販されて人気のある製品であるというのは本当に驚きです。
今見ても古さを全く感じさせませんが、そういうロングライフ・デザインを生み出しているのは素晴らしいなあと思います。
ボウルにリンゴを盛り付けてみたところ。
こういう濃い色合いの食器は日本だと敬遠されることが多いと思いますが、有機的な形状もあいまって、新鮮に感じます。
そして、心なしかリンゴが美味しく感じられる、、、気がします。
アアルトは都市や建築から器に至るまで、大小様々なスケールのデザインで傑作を残していますが、こういうデザインを生み出すことが出来ればなあと、つとに思います。