photo:黒住直臣
こちらの住宅は木造の2階建て住宅です。
上の写真はダイニングとキッチン廻りを写したものですが、1階のダイニング・テーブルの上にある2階のテラスのような部分がワークスペースになります。
写真では家具が入っていないのでわかりにくいのですが、、、1畳ほどの小さなスペースになっています。
こちらのスペースには隣接する寝室からアクセスするようになっているので、なんとなく入りづらいプライベートなスペースになっています。一見すると開放的なテラスのようですが、実は最もプライバシーの高いスペース、とも言えます。
こちらの写真はワークスペース内のもの。
正面の照明の下にデスクを置く想定です。小さなスペースですが、デスクと本棚を置くくらいの余裕はあり、ダンナさんが使う想定でつくりました。ちょっとした書斎兼隠れ家、といった感じでしょうか。
こちらのスペースは基本設計の完了時は何も無かったのですが、実施設計の後半に差し掛かったところで、吹抜けの上部の有効利用、ということで急きょ追加しました。
また、この住宅にはもう一箇所デスクスペースがあります。
photo:黒住直臣
キッチンの脇にある、こちらも小さなスペースです。写真の左側がキッチンで廊下を挟んで反対側にある、ちょっと照明が光っている部分がデスクスペースになっています。
このキッチン脇のワークスペースはキッチン廻りに居る時間の多い奥様が主に使うスペースとして設計しました。
赤いクロスの貼ってあるニッチに板を渡してデスクにしています。
こちらも写真だと飾り棚のように見えるので、わかりづらいのですが、実際にはパソコンやプリンタ、電話等の通信機器が置かれています。
新築住宅の場合はこういうチョイ足し的なスペースを自由に創ることが出来るのが長所といえます。
家の中に色々な居場所があって、用途や目的に応じて選択の余地があるとより快適でストレスの無い生活が送れるものと思います。
ネットの世界で可能な事がより多くなりリアルな空間の有効性・重要性が相対的に低下する一方で、安全・安心で居心地の良い居場所としての住宅の重要性も今後より増してゆく気がします。