先日、横浜美術館での奈良美智展に行って来ました。
FRP製の巨大彫刻がエントランスでお出迎え。
奈良さんというと、カワイイ子供の図像がすぐ脳裏に浮かぶ訳ですが、展示空間の使い方が非常に上手な方で、展示空間と作品の関わり方にかなり神経が使われています。
この作品は撮影フリー、ということで皆さん記念写真を撮っていました。
横浜美術館はかの丹下健三先生の設計な訳ですが、花崗岩をいっぱい使っていて、やや硬い感じの空間です。でもその硬さに負けないよう、カワイイ彫刻が存在感を放っていました。
写真で見てもクールかわいい、、、みたいな妙な調和が感じられます。
ちなみにこのホールは屋根面がガラスのトップライトと全自動ブラインドで出来ているのですが、近年はずっと閉じられて直射日光が入らないようにしているようです。
ただ、建物の構成をよく見ると、このホールの空間は外部空間のように造られていて、西洋の古い建物の美術館によくあるようなエントランスのゲートをくぐって中庭プラザに出る、という構成を意識しながら設計されているかな、という感じがします。
外部に限りなく近い内部の空間を創ろうとしたのであれば、外部によく使われる花崗岩をいっぱい使っている点も合点がゆきます。
なので、ブラインドがずっと閉じられているのはちょっと残念なのですが、美術作品への影響やランニングコストを考えると難しいのかもしれません。。。
話がだいぶそれましたが、奈良展は2001年に同じ美術館で開催されていて、その当時も見にゆきました。
つい数年前だった気がしたのですが、もう10年以上経っているかと思うとちょっと怖い、、、と思う今日この頃です。