2011/11/01
LHA 結成秘話
別に秘話、、、でもありませんが、人から「なぜ二人でジムショをつくることになったんですか?」とよく訊かれたりします。
3周年も過ぎたので、その辺の話を今回はちょっと。
話しは2003年6月に遡ります。
当時、ちょうど前職(=光井純アンドアソシエーツ)に転職したてだったのですが、そこで担当することになった某ブランド系テナントビルのプロジェクトのチーフをしていたのが、ジムさんでした。
で、その某テナントビルを基本設計から実施設計、現場監理とほぼ最初から最後まで一緒にプロジェクトを担当したのが最初のキッカケです。
その時は一緒にジムショを立ち上げることとか夢想だにしませんでしたが、まあ日本語わかるし、割とシゴトがしやすい人だなあ、という印象はありました。
その後、しばらく違うチームでそれぞれシゴトをしていた訳ですが、2006年のアタマにまた同じお施主さんの新しいブランド系テナントビルの設計をやるという話しが来て、再びチームを組んでやることになりました。そのお施主さんというのはシゴトに対して非常にキビシイところがあり、、、そのリクエストとスケジュールに応えるべく、チームの面々は休日も出て、時に徹夜、、、という日々を続けていました。
で、ある休日の土曜、4月過ぎくらいだったと思います。
たまたま他のスタッフが誰もいなくて、二人だけでシゴトをしている時間帯がありました。
林「はー、休日出勤、疲れますね・・・・。」
ジム「そうね、疲れるね。」
林「・・・こういうペースでスタッフ続けるのってやっぱりシンドイですよね。
・・・ジムさん将来どうするんですか?」
ジム「いやあ、独立とか考えてるよ。けっこう廻りに独立している人いっぱいいるし。・・・・林さんは?」
林「あー、実は僕も考えているんですよね、、ケンチクしているとやっぱり考えるでしょう。」
ジム「ああそう・・・・ふーん。」
林・ジム「お互い独立考えてるなら・・・・・・・・一緒にやる???」
とまあ、ざっくりこんな感じの会話をした記憶があります。
この雑談的な会話をキッカケとして、結成にいたったのでした。
とはいえ、そこから更に紆余曲折があって、結局正式にジムショを構えたのはそのテナントビルの竣工後、2008年の10月になるのですが、ジムショ設立の話しを具体的にしたのは2006年4月ということになります。
そう考えると、話しのスタートから既に5年以上が経過していて、時の流れの早さを感じてしまいます。。。ちなみに担当したテナントビルは2件とも表参道に健在で、お施主さん、テナントさんから大事に使われているようで、担当者冥利につきます。
まあ、こんな流れで、偶然同じプロジェクトを担当したことを端緒として今に至る、、、というのが秘話というか真相、、なのですが、巷間に密かに流れる(?)「アイツら、デキてんじゃねーの?」疑惑を払拭する(笑、、、意味もあり、ちょっと書いてみました。
状況証拠的には、
・ジムショをふたりでやっている
・ふたりとも中目黒在住でご近所である
・ふたりとも独身である
・・・とデキてる疑惑を認定するにたる要素が見事にバッチリそろっている、、、、のですが、そっちの気はございません・・・。
まあ、恋愛対象がどうか、ということはシゴトとは全く関係が無い、、、と個人的には思うのですが、その事によるシゴトの機会損失がある気もする、、、のであえて書いてみました。
いずれにせよ、大事なデザイン・パートナーであることは変わりがないのですが、一年に一回くらい、お互い継続の意思確認をします。
先日も意思確認みたいな打合せをしたのですが、まだまだLHAとしてこの先続けて新しい作品をつくっていく、、、ということで、お互いファイティング・ポーズをとる姿勢を確認しました。
共同経営というのはうまくいかないケースもあるようですが、我々の場合、具体的・実利的な補完関係がはっきりしているので、結果としてうまくいっている、かなと思います。
まあ正直、建築設計業界全体が厳しい状況の中、我々もなかなか大変ではありますが、、、LHAを今後ともよろしくお願いいたします。