知り合いの建築家・川久保さんの長屋式住宅の見学会に行ってきました。
大家さん住宅を中心に、賃貸住戸がいくつか。
中庭や屋上テラス、各住戸をまたぐような階段とか、住んでいる人の気配がお互いにわかるような空間になっていました。
地下階への通風や採光を考慮して斜めに切り取ったような形になっているそうです。
その斜めのおかげでリズミカルでかつ複雑で豊かな空間をつくっている感じです。
下の写真は映り込みが入っていてあんまり良くないですが・・・。
階段もキレイで。
都内だと集合住宅は幅員のせまい、袋小路状の道路に面すると建てられないケースがあり、この建物もおそらくその条件なのでしょうが、法規上の制約を逆手にとってうまく楽しい空間をつくっている感じでした。
大家さんの希望で、住人のカオや気配がお互いに感じられる場所を積極的につくっているとのことでしたが、プライバシーの保持だけでなく、ちょっとしたユルいコミュニティーを形成するような集合住宅というのは今後需要がある気がします。
たしか日本の単身世帯は3割程度に達しているはずですが、震災をふまえた上で考えると単身者が緩やかにつながることが出来る住宅、というのはかなりリアリティがあるかと。
最近はシェアハウス(=リビングや水廻り等を共用する集合住宅)が増加傾向にあるようですが、そういうケースの好例、という感じでした。