2024/08/29

葛西のアートイベント

 お盆期間中に、葛西臨海公園の中でアートを展示するイベントというのがあったので行ってきました。



谷口吉生設計の展望施設に、蜷川実花の花の作品。

植栽のヒマワリとマッチしてます。




展望室の中にはこれも作品の一部である、クリスタルの吊物。

展望施設の愛称は「クリスタルビュー」なのですが、それに掛けているのかと。


ちなみに、このインスタレーションの廻りには人だかりができていたので、上ブレ気味のカットです。






そして、目玉は葛西臨海水族園の夜間展示。

館内の照明をできるだけ落として、夜の状態で水槽を展示する試み。


写真は有名な回遊型水槽で、シュモクザメとかが展示されています。



夏の夜にムーディーな雰囲気、、、かと思いきや、写真をご覧いただくとわかるように、水槽前には黒山の人だかり、が出来ていました。。。



さすがに夏休み真っ只中であっただけに、ちびっ子連れのファミリーの方々が大勢いらっしゃるイベントになっていたのでした。






とはいえ、夜の水槽もまた興味深いものでした。

ほとんどの水槽は人だかりが出来ていてゆっくり見られる感じでもなかったので、早々に退散しましたが・・・。





一方、外部ではガラスドームのライトアップと霧の演出を催しており、建築/アート好きとしては、大きな見どころのひとつでした。





有名な、葛西臨海水族園のガラスドーム。谷口吉生の設計で、葛西のランドマークです。

ゆらぎのある青いLEDで照らされていて、なかなか幻想的な光景でした。






残念ながら、葛西臨海水族園は再開発が決定されており、現在の水族館本体の脇の敷地により大規模な新館の建設が決定されています。


そのため、現在の水族館は解体こそ免れたものの、水族館としての役割は終えるそうです。


おそらく、建物の魅力を残すような用途へと改修されるのではないかと思いますが、展望台と共に谷口吉生の傑作、ひいては将来の世界遺産候補、と言っても過言ではない建築をきっちりと活用してほしいなと思います。




今回のアートイベントはそうした活用の方法を模索するものでもあったのかと思いますが、真夏の夜の夢、のような、良きイベントでした。









2024/08/17

阿佐ヶ谷のメンテナンス

 先日、「阿佐ヶ谷ライト・エコハウス」の定期メンテナンス・チェックに行ってきました。




外観は大きな汚れやヘタリも無く、竣工時からあまり変わっていない様子。



むしろ驚いたのは、道路向かいの隣地民家が取り壊されて更地になっていたこと。

オレンジ色の養生ネットフェンスが張られていますが、更地になるとけっこう広い敷地だったのでちょっとびっくり、、、という感じです。



街並みがドンドン変わってゆくのは東京でよくあることではありますが、見慣れた場所が変わるのを目の当たりにすると一層のオドロキがあります。



当該の更地は面積が広いので、普通に考えるとHMやデベロッパーの手に渡り、4軒くらいの分譲住宅としてミニ開発されるか、アパートorマンションが建つか、、、といった感じになりそうですが、いずれにしても豊かな街の風景に資するような建物が建ってほしいものです。




そして、インテリアや光庭側も大きな劣化は無く、全体的に建物に大きな問題は無さそうでした。


写真に見られるアオダモの木はもともと2階くらいまでの高さでしたが、だいぶ成長しました。



残念ながらブログに載せられるようなインテリアの写真は撮らなかったのですが、インテリアもお施主様の几帳面な性格を反映して、全体的にキレイな状態でした。

そして猛暑日の最中に訪問したのですが、エアコンは控えめ運転で高断熱の効果も実感。




この住宅は満6年になりましたが、外部の木材の経年変化以外は大きな問題は無く、ちょっと安心。




住宅は竣工したときから、住み手の生活に合わせてだんだんと成長してゆくものですが、定期的に伺うことでその変化を実感できるのは、設計者にとっても非常にありがたい貴重な機会、というものです。





メンテナンスも大事な業務のひとつですが、設計したいずれの住宅・建物においても、末長く見守り続けてゆければ、、、と思います。







2024/08/08

 先日、横浜のみなとみらいエリアを歩いていたら、ちょうど虹がかかってました。






夕暮れ時のわずかな時間でしたが、個人的に久々に見た虹でした。




写真をながめてみると、現地ではもっと鮮やかに見えた気がしますが、肉眼とカメラでは印象のギャップがあるなあと、改めて思います。


スマホのカメラでは様々な補正ができて、現実よりもキレイに仕上がるケースもかなりありますが、月や星の光り、海や川の流れといった微妙に揺らぐ自然現象の撮影というのはまだまだ苦手なのかな、という気もします。



まあ、カメラマンが下手なだけ、、、という話しもありますが、スマホのカメラの性能も日進月歩で進んでいますので、数年後にはもっと鮮やかに撮れるのだろうなと思います。



そして、虹のような極めて稀な自然現象を久々に見るとなんだか良いことが起こりそうな気がする、、、と思った、とある夏の日の出来事でした。