すでに一年以上経ってしまいましたが、、、イタリア視察の続きです。
今回はダビデ像で有名なアカデミア美術館についてです。
アカデミア美術館は、ミケランジェロ作のダビデ像が展示されていることで有名な美術館です。
行った当時はご多分に漏れず観光客でごった返していました。。。
天窓のあるドームの真下に屹立しているダビデ像。
光の美しい、劇的な演出です。
人と対比すると大きさがよくわかります。
ミケランジェロの彫刻作品としては最大クラスかと思いますが、ミケランジェロは筋肉質で力強い男性の像のクリエイションに関して右に出るものがいない、、、という感じもします。500年前の作品になりますが、その普遍的な美の力は現代の我々に十分感じることが出来るかと思います。
そして、このダビデ像以外にもミケランジェロ作による未完成の像があります。
「奴隷像」として知られるこれらの彫刻も有名な作品です。
未完成ながら、石の中でもがくように体をねじらせている像はもしかすると完成品よりも迫力のある、独特の魅力があります。
たしか、中学か高校時代の美術の教科書に載っていて、未完成の作品の中にも「美」がある、というような趣旨の解説だった気がします。
未完成の美、というのがちょっと学生時代の自分にとってすごく印象的でしたが、異なる目線から物事を観るとまた新しい視点があり、様々な視点の中に複合的にものの見方がある、ということを示唆してくれたようにも思います。
まあ、難しいことを考えずに現地に行ってアートを体感するのが一番良い訳ですが、改めてこれらの写真を見てみると、制約無しに再訪できる日がいつ訪れるかなあ、、、思わずにはいられません。
まだまだコロナ禍の厳しい昨今ですが、制約なく自由に往来できる日々が近々に訪れることを願うばかりです。