1936年の木造でレトロなミュージアム。おそらく10年ぶりくらいの再訪。
大谷石のなまこ壁とお地蔵さん、植栽が調和して独特な和の世界をつくっています。
外観は城郭のようなデザインながら、特定の様式に縛られない「民藝」スタイルとでも言えるような、妙に味のある感じです。
中に入るとシンメトリーの大階段のある吹抜け。
どちらというと西洋古典建築のような構成ですが、あくまでも和様の意匠でまとめられているので、古いけれど古さを感じない、魅力的な建物でした。
もう築80年以上になる建物ですが、キチンと維持されていつ訪れても気持ちの良い木の空間です。
訪れた時は来訪者はさほど多くありませんでしたが、混みすぎずにちょうど良い按配でした。
もともと、住宅街の中にひっそりと佇むミュージアムでしたが、これからも落ち着いてゆったりと過ごせるミュージアムであってほしいなと思います。