つくばの現場に行ったついでに水戸まで足を延ばして水戸芸術館の「坂茂展」に行ってきました。
坂茂さんは紙管を使った建物で有名な建築家ですが、災害時の仮設建築を世界各国で手掛ける行動派の建築家でもあります。
近年は木を使った大架構の建築にもトライしていますが、常に新しい技術の応用にトライしている姿勢は見習うべき点が多いにあります。
撮影フリーだったので展示室内も撮影しましたが、写真は木の構造体のモックアップ。
坂さんの木の架構は金物の接合が多く、伝統的木造構造物に較べると鉄骨の構造物に近い考え方で、そこに評価の賛否があるのですが、写真の構造体はいずれも金物の使用が少なく、特に奥の柱梁の構造は完全に金物無しでつくられています。
これまでの長年のスタディの成果がこうした近年の作品に結実している訳ですが、絶え間ない挑戦で少しづつ進歩しているというのがよく理解できる展示でした。
継続は力なり、、、ということですね。
GWの合間の遠足、のひとコマでした。