光井純&アソシエーツ在籍時に主任担当として設計監理をしていた、The Ice cubes=H&M原宿の上階にレストランがテナントとして最近オープンしたとのことで、当時のプロジェクトの関係者の皆さんと一緒に行ってきました。
ロイクラトンリゾートというアジアンフード系のレストランでしたが、地上40mくらいの高さに10m超の大きな吹き抜けがあり、空間的な余裕と表参道・原宿界隈を一望できる眺望が得られるのでなかなか気持ちよいです。写真は吹き抜け部分を見あげたところ。
テナント商業ビルの設計の場合、設計段階でテナントは未定なので、入居するテナントの設計に関与することは滅多に無いのですが、入居した後に訪ねてみると色々意外な仕掛けをみなさん工夫していて、あーなるほどね、と思うことが多いです。このレストランの場合、小さなカスケードをつくっていて、水の音が空間全体に流れていたり、段差をつくって空間に変化をつけていたりして不整形な平面形状をうまく使いこなしていました。
ちなみにメシ食べている時に余震があったのですが、細長い搭状のプロポーションの割に揺れは少なめでした。制震壁という、粘性の高いオイルを仕込んだ壁(=水飴の入った容器みたいなもの)を仕込んでいたからと思われますが、下階のH&Mでも商品やマネキンの崩落とかは無かったそうで、ひと安心です。
建物の維持管理もテナントの運営も申し分なく丁寧に使われていて、いい感じなのですが、しいて難点といえばエレベータのスイッチでしょうか。。。
透明なアクリルのボックスの丸いポチがエレベータのボタンですが、わかりにくい、という評判もあるらしいです。まあ、確かにこうして写真で見てもなかなかわかりにくいですが・・・・。
とはいえ、ちょっとおしゃれなレストランにとって特別な感じがするのは大事なので、こういう演出もアリかと思います。(若干言い訳がましいですが・・・。)実際お店は平日にもかかわらず、お客さんが結構入っていたので繁盛しているのかと。価格も割とリーズナブルなところですし、原宿界隈で落ち着いてゆったり出来る飲食はなかなか少ないのでかえって流行るかもしれないです。
ということで、表参道・原宿界隈にお越しの際は是非お立ち寄りください!