2010/12/13

バルセロナ1

久々の旅行アーカイブシリーズで、バルセロナ編です。

思えば2009年1月の旅行なので既に2年前になってしまうところなのですが。。。

まあ、記録用というか、やっぱり久々にこういう旅行の写真を眺めていると夢のような、癒されるような、感じもします。

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グラナダからバルセロナへ。バルセロナへの移動はスペインの格安航空、Vueling。今回エールフランス、イベリア航空に乗りましたが唯一の定時運行でした。。。機体のデザインがちょっとポップでいい感じです。






夕方過ぎにバルセロナに入って、ホテルに直行。今回宿泊したホテルの中では唯一の4つ星。

ネット予約+円高+シーズンオフの相乗効果で1泊7,000円くらいと格安でした、不況のおかげもあるかもしれません。





水廻りもキレイで、ロビーもオシャレ、ついでにフロントのカタロニアン・ガールもキレイでした、写真撮り損ねましたが。。。

翌日からは今回の旅行の大きな目的のひとつ、アントニ・ガウディの建築巡りへ。

ガウディ建築は当地でも大きな観光コンテンツとして認知されていて、どこも一様に整備されていました。

まずはカサ・バトリョへ。カサ・バトリョはグラシア通りという、日本でいえば表参道のような通りに面した大邸宅です。

夜はライトアップされています。



  

2階がオーナー住居で、上層階が賃貸になっています。上層階はまだ住んでいる人がいる気配でした。今でいう「デザイナーズ・マンション」のハシリみたいなもので、当時の新興富裕層が建築家に新しいデザインの住居を頼む流行りがあったようです。



    

写真で見ると有機的なラインで少しおどろおどろしい感じもしますが、実際には窓が大きく鮮やかな色をところどころに用いているので、明るい印象です。ガウディは現場に常駐しながら指示を出したそうで、デザイン密度の濃い空間になっています。建築で曲面をつくるのは大変な手間と労力がかかりますが、優れた技術を持った職人さんが数多くいて、かつ建築様式上の制約からデザインの自由が拡がりつつあった風潮があったという時代の条件が奇跡的に重なった建築、といえるかもしれません。










      

上の写真は屋根裏階。現代と違い、当時の屋根裏階というのは維持管理部門的な機能しかなかったようですが、通風採光を考慮したアーチのデザインは、現代建築につながる美学を感じさせます。



  

最後にエレベータ扉と屋上煙突の写真。ガウディは彫刻的な造形が注目されがちですが、一方で当時の最新設備や構造を意欲的に取り入れています。決して華のある部分ではないですが、こういう機能的で何げない部分も丁寧にデザインされているのには感心させられます。ガウディは金物職人の息子だったらしいですが、お金をかけていないスチールの手摺やフレームも、曲げたり、斜めにつけたりといったちょっとした工夫をしているところが心憎いところです。






バルセロナは見どころがいっぱいあったので、しばらく続けて書こうと思います。