2010/08/28

スペイン グラナダ

暑い日が続いてます。


なので、いかにも暑さの似合う、常夏風情のスペイン旅行のアーカイブを久々にアップします。
写真だけ見るといかにも紺碧の空に灼熱の太陽が降り注ぐ風景が拡がっていますが、、、極寒でした。


ということでグラナダ編です。


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翌日、コルドバをあとにしてグラナダへ。こちらも鉄道の旅でしたが、列車の本数が少ない上に遅延もあって、到着したのは夜10時半くらい・・・。なかなか国内旅行の様に効率的にはいきません。その上ホテルの予約もしていなかったですが、幸いシーズンオフのせいか、飛び込み一軒目のホテルに泊まることが出来ました。


で、翌朝、グラナダ訪問の目的である、世界遺産アルハンブラ宮殿へ。

アルハンブラ宮殿は市街地を見下ろす丘の上に拡がる宮殿群です。いくつかのエリアに分かれているのですが、ナスル朝宮殿が最も保存状態がよく、イスラム建築の美の結晶を今にとどめています。



    




ナスル朝宮殿は建物と中庭が有機的に連結された空間になっています。長い年月をかけて増築を重ねた結果ですが、日射や暑さの厳しい風土にあって水と光と風をいかに室内に取り込むか、という生活上の課題に対する知恵の結晶ともいえます。建物には一様にイスラムパターンの細工が施してあって、緻密な意匠が展開されていますが、決して大ぶりでなく、巨大なスケールで圧倒するというよりは、あくまでも居住の快適性を基軸にすえた空間づくりに見えました。ちなみに写真では池が鏡面の様に美しく反射して、いかにも涼しげですが、時期的に、涼しいを明らかに通り越して厳寒でした、一部氷も張っていましたし・・・。




 




 宮殿の丘からは市街地が一望できます。周辺環境からの独立性と見晴らしの良さは、城塞として最適な立地だったのかもしれません。

  





そして、夕食ならびに猫の写真。夕食はステーキでした。だいたい旅の途中で一回くらいはこういうガッツリ系の食事をしたくなるもんです。それと猫は明らかに日本にいそうでいない、不思議な模様の持ち主でした。








グラナダではフラメンコを観に行きました。当初観るつもりは無かったのですが、意外に手軽に見られるようだったので、行ってみました。洞窟住居を改造したバルでフラメンコを観ながら異国情緒を堪能する、、はずが、観客は9割がた日本人!
















街中では日本人らしき方々を見かけなかったので、ちょっと驚きでした。ほぼツアー客だったみたいですが、眼の前で熱演されるフラメンコを前にしながら居眠りしている御仁がチラチラと・・・。なんだか日本のハードスケジュールをそのままスペインに持ってきている感じでしたが、さながらスペインの伝統芸能と日本の日常風景の共存、という光景はかなりシュールでした。とはいえ、フラメンコの踊り手の凛とした強さのある所作は、立ち居振る舞いが美しく、日本で特に女性に人気があるのもわかる気がしました。