最近、フイルムスキャナーが格安でネットで売っていたので、買いました。
で、前々からの懸案事項であったスライドフイルムのデジタル化に夜な夜な取り組んでいます。
2000年くらいまではフイルムカメラとデジカメではまだフイルムカメラの方が精度が高かったので、それ以前に撮った建築の写真が長い間日の目を見ることもなく放置されていたのです。
最初にスキャンしはじめたのは98年に行ったイタリア旅行の時の写真。
ヴェネツィア近郊の田舎にある、カルロ・スカルパ設計のブリオン・ヴェガ家の墓地。
ちょっと色褪せてますが、「あの感動がよみがえるよ♪・・・・ 」、みたいな感じです。
この墓地がある場所は、カタコト英語すら通じない田舎だったので、ここに行くこと自体が小心な自分にとってはちょっとした冒険で、そんなワクワク感と同時に、思えば遠くに来たもんだ、、、、と感慨にふけりつつ、さらには憧れの建築にやっと対峙したなあ、、、と感激を噛みしめながら撮った一枚、がこれです。
今のデジカメだと撮影枚数はほぼ無制限で、かなり軽い気持ちで撮ってしまうため一枚一枚の重みがかなり軽いのですが、当時は枚数に限りがあるフイルムを大事にしながら撮っているので、撮った写真の中にその時の自分の気持ちも刻み込まれているような気がする。
写真を見ていると自分がどこを見て、何に感激していたのかがよくわかるといいますか。
とはいえ、当時から既に12年(!)も経ってしまい、何を撮ったのかよくわからん、、、写真もやっぱり紛れていました。
光陰矢のごとし、とか十年一日、とかいいますが、ついこの間のことに思えて結構昔だったりするので、忘れてしまっていることもあるものです。。。
まあ、そんないつの間にやら昔になってしまった日々のお宝画像を取り戻すべく、しばらくスキャン作業を続けるので、またこちらにもアップしたいと思います。