2020/07/15

イタリア視察:フィレンツェ3

今回は街並みの様子を撮った写真をいくつかご紹介。



ウフィツィ美術館の回廊から裏手を流れるアルノ川越しんにヴェッキオ橋を見たところ。
おそらく400年くらい変わっていないのかなあ、、、と思います。





こちらはルネサンス建築の初期の代表作、ブルネレスキの「捨子保育院」前の広場の眺め。
観光でポピュラーなエリアではないので少し落ち着いた風情があります。
こちらの風景も数百年変わっていないのかもしれません。






一方でバイクの並ぶ、現代的な風景。
狭い路地が広がっている旧市街ではやはりバイクのように小回りが効く乗り物が有効なのか、少し奥の路地に行くとバイクが列をなして止まっています。





他方、観光エリアでは馬車が走っていて、往時をしのばせます。
これはどこの観光地でもおなじみの光景かもしれません。




そして、広場では馬が草を食んでいたりして、ちょっとのどかな風情も感じさせます。






町中の集合住宅の扉にある、人型の取手。
全体に使い込まれた感じが良い風合いになっていて、街の細部に味わいと深みを加えています。






フィレンツェのような古い市街地がそのまま残っている都市では往時をしのばせる風合いが随所に残っている訳ですが、その一方でその中身は更新されていて、ギャップがありつつも上手くバランスを取りながら生活している様がうかがえます。





そうした新と旧のバランスがヨーロッパの都市の魅力とも思いますが、建築デザインの観点からすると、持続的に残ってゆく魅力とスペックのある建築をつくってゆくことが大事だと改めて思う次第です。








2020/07/08

目黒川 /20200708

気づけば7月に入り、梅雨模様が続いています。






事務所近くの目黒川もちょっとどんよりした感じですが、水位も普段通りで穏やかな川面です。




ちょうど九州や中部地方で豪雨による河川の氾濫が報じられている最中ですが、温暖化に伴って今まででは想像できなかったような災害が発生する可能性は高まっているものと思われます。


目黒川沿いのエリアも災害時にはおおむね0.5~1m程度の浸水が想定されていますが、幸い自分がこの界隈にオフィスを構えた10数年の間に氾濫するような事態は起きていません。

とはいえ、今後は想定を超える事態も予想されますので、不測の事態に対する準備は怠らないようにしておきたいと思います。


そして、建築の設計においても災害に対する安全・安心を念頭におきつつ、温暖化にも配慮したエコな設計を引き続き心がけてゆきたいと思います。




末筆ながら、被災された皆様方にお見舞い申し上げます。