2019/12/27

年の瀬

早いものでもう仕事納めの日となりました。


実際には掃除や雑用とかも含めてまだちょっと業務をする感じになりそうですが、、、一年の締めと年越し、という意味合いも含めてお蕎麦を食べに行きました。






事務所からほど近い、「土山人」さんのせいろ蕎麦と天丼。
新そばの粉を使っていて、そばの香りの立つ上品な味わい。


ゆっくり味わいながらいただきました。



「土山人」さんも場所が駅から遠いにもかかわらず、いつもお客さんでいっぱいの長く続いている良いお店です。



丁寧なシゴトや雰囲気の良さ等、業種は違えど見習うべき点が多いなあと思います。
私共もそうした仕事ぶりを見習いつつ、日々の業務に精進したいと改めて思った次第です。




年明けは1月7日からの営業となります。
どうぞよろしくお願いいたします。







2019/12/18

イタリア視察:ローマ5

今回はちょっと一息、的なトピックとしてローマで食べた料理の写真をご紹介します。




ローマ風ピザ。生地が薄めでパリパリ系のピザです。
トッピングのタマゴはけっこう火が通っていて、日本のような半ナマのタマゴはあまり見かけませんでした。



ピザを食したレストランは通りの歩道に簡易的な建築ユニットとテーブルセットを置いて営業してました。こういうしつらえが出来ると殺風景な通りもレストランに早変わりです。カフェとかもそうですが、あちらの国々は気持ちの良い季節に外部で飲食するという習慣に対するこだわりを感じます。





 オマールエビのパスタ。
イタリアでは観光客に対するぼったくりがちょっとした社会問題になっているようですが、こちらのパスタは多少お高いメニューだったものの、常識的なお値段の範疇でした。
美味しゅうございました。





生パスタのボンゴレ・ビアンコ。一見普通のボンゴレですが、麺がもっちりしていて乾燥パスタが多い日本ではあまりない食感と味でした。
日本のうどんとかもそうですが、こういうシンプルなメニューにこそレストランの実力が出るような気がします。




正確な名前は忘れましたが、、、魚のフリットにソースを添えた一皿。
魚介と柑橘類と組み合わせたりするところは、なかなか日本では見られない気がします。





以上、ローマで食したごちそうのダイジェストでした。





やはり食というのは旅の楽しみの重要な要素です。


ここに掲載したのは自分の中でヒットしたお料理を掲載したのですが、やはり日本とは微妙に異なる食材や味付けを楽しむことが出来るのが旅の醍醐味です。

とはいえ、本場のイタリアンもさることながら、日本のイタリアンも質が高くて美味しいなあと改めて思いました。



こういう日本の良さというのは海外に行くことで改めて気づくもので、ちょっと視点をずらして眺めるのは重要だなあとしみじみ思います。














2019/12/06

イタリア視察:ローマ4

少し飛びましたが、ローマの見学第4弾です。



今回の視察で唯一の現代建築かなという感じで、ザハ・ハディド設計のローマ現代美術館に行きました。




ローマの中心市街から少し外れた住宅地の中に建っています。

通りから眺めた外観。
いたって普通ですが、この部分は古い建物の改装部分で街並みに合わせています。




この外観が敷地の中に入ると一変します。

敷地の中では流線型のザハ・デザインが現れます。




かなり暴れています・・・。





そして外装もさることながら、インテリアもかなりアヴァンギャルドです。

エントランスホール


 展示ロビー


 ホール上部の廊下と階段


展示室





こうして見ると色んな要素が錯綜していて使いづらそうに見えますが、実際に訪れてみると動線が整理されていて思いのほかわかりやすく、使いやすそう、と思いました。


建築のデザインが強いので、アートの種類によっては建築に負けるような気もしましたが、大小様々な空間が用意されているので、様々な形式が考えられる現代美術にはちょうど良い気がしました。




ザハ・ハディドは、日本では新国立競技場の騒動で有名になりましたが、ここ数年世界のあちこちで耳目を集める建築を完成させており、質の高い建築を実現しています。



このローマの現代美術館も、街区の景観にも配慮して大きな破綻なく丁寧に造られていて好感が持てました。




ちょっと日本でも見てみたかった気もしますが、昨今の日本の厳しい諸条件を考慮すると難しい面もあったのかもしれません。


いずれにしても、曲面の多い難しい建築は日本でなかなか見られなくなっていますので、大変刺激になりました。





2019/11/28

古市徹雄先生

個人的に今年は訃報のお知らせが相次いだ年になっているのですが、つい最近また訃報のお知らせがありました。


私・林謙太郎が師事した建築家、古市徹雄先生が先日逝去されました。
(こちら、建設工業新聞のリンクです。)


数年前に千葉工業大学の教授をご退官後、少し体調を崩されていたようですが、70代はじめというまだまだお若い年齢でいらっしゃったので、大変驚いたと同時に大変残念な心持ちがしました。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。



私がスタッフとして在籍したのは1998年から2003年まででしたが、新卒で経験が無く出来の悪いスタッフであったにもかかわらず、色々なプロジェクトに携わる機会をいただきました。

今日、自分が独立してなんとか活動できているのも古市先生に色々と鍛えていただいたお陰かと思います。



古市事務所での日々は思い出せば辛くも楽しい日々であり、、、様々な思い出が尽きないのですが、そうしたエピソードもこちらで別の機会に改めてご紹介できればと思います。


個人的にとても大きなニュースでしたので、ブログにてお知らせさせていただきました。
あらためて、ご冥福をお祈り致します。




2019/11/25

プロジェクトの更新

ここ最近、事務所のウエブサイトを色々と更新しています。


プロジェクトに「RKマンション エントランス リノベーション」を追加しましたのでぜひご高覧ください。

小規模なプロジェクトではありますが、ゴールド系の素材を使って華やかさを演出しているのが特徴です。



個人的にここ最近は真ちゅうや金箔等々のゴールド系の素材が気になっています。
これらの素材は経年変化した後に味わいのある質感になるので、エコやサステナビリティ
の視点からも良いのではないか、、、と思います。
また、アルヴァ・アアルト等の北欧のモダニズム建築家も扉の取手や照明等の金物系部材で真ちゅうとかを好んで使っていて、なかなかいい味を出したりしています。




プロジェクトの詳細はウエブサイトをどうぞご覧ください。








2019/11/22

イタリア視察:ローマ3

引き続きローマのレビューです。




フォロ・ロマーノに隣接する丘の上にある、カンピドリオ広場。
ミケランジェロの設計ということで有名な広場です。
元々あった建物に色々と改修を加えて現在の形になっています。
楕円の床パターン、ハの字型に並列された建物(カピトリーノ美術館)、正面のローマ市庁舎の階段等がミケランジェロの設計とされていますが、リズミカルで動的な床パターンやカピトリーノ美術館のパースを強調した配置と都市的なスケールを意識したファサード・デザイン、正面性を強調した庁舎の階段、といったところにミケランジェロらしさがあるのかなと思います。





ジェズ教会。イエズス会のローマにおける拠点となった教会だそうですが、壮麗なインテリアは往時の勢いを感じさせます。








こちらはパンテオン。古代ローマの遺構で今も生き続けている建築。
キリスト教の聖堂になったことで生き永らえたようですが、創建はAD125年になるそうなので、およそ1900年もの間建物として生き続けていることになります。そう考えるとすごいサステナビリティだなあと思います。

パンテオンは天井が半円状のドームになっているのですが、その単純な象徴性が揺らぎない魅力をつくっているように思いました。






最後にトレビの泉。全体的にクリーニングされているので、ピカピカな感じです。


最近はクリーニングの技術が向上したせいか、どの建築に行ってもかなりキレイになっていて、古い建物の持っていた汚れ等がすっかり取れているものが多く見られました。
往時の姿を蘇らせるという意味では大変良いのですが、経年変化による古風な味わいというのは逆に無くなってしまって、ちょっとテーマパークのアトラクションのような感じはしました。


今回の旅で強く思ったのは、どの観光地に行っても人であふれていて、長い行列が各所で出来ており、オーバーツーリズムが世界中で問題になっているというのを肌で感じられた点です。



各名所に出来た行列を見ているとやはりテーマパークの中にいるような気持ちになりましたが、テーマパークが現実をトレースしているのではなくて、現実がテーマパークをトレースしている気がしました。




この点については、もう少し考えてみたいなと思っています。



2019/11/13

イタリア視察:ローマその2

ローマのレビューの2回目です。


コロッセオに隣接している古代ローマの中心市街の遺構「フォロ・ロマーノ」も訪れました。

こちらも大変に有名な遺構ですが、街区が丸ごと残されていて往時を偲ぶことができます。


丘の上から眺めた全景。
東西約300m、南北約100mの範囲に渡って遺構が残されています。
普通のヨーロッパの街並みの中に忽然と遺跡があるので、ちょっと不思議な感じもしますが、ローマが2000年以上前から都市としてずっと持続していることには驚かされます。
同時に古いものを大切にするヨーロッパの文化には我々も見習うべきものがあるといつも思います。



ティトゥス帝の凱旋門。
遺構の中でも保存の状態が良いです。





マクセンティウスのバジリカ。
この遺跡もキレイに残っていて十分な迫力がありますが、現存部分は神殿の側廊なので、実際にあった建物はもっと大きなものだったようです。
フォロ・ロマーノの遺跡の中でもひときわボリュームが大きく建物らしさを残した、重厚で幾何学的な空間を持った遺跡なので、後世のルネサンス時代の建築家に影響を与えたというのも納得です。






その他、街区の様子ですが、最近はCGで街区が復元されているので、そうしたイメージと対比させて見学するとより楽しいかと思います。
http://www.italyrome.info/




個人的には訪問する前にヤマザキマリさんの漫画「テルマエ・ロマエ」を読んでいたので、遺跡の中を散策するのはテルマエの世界をより身近に感じられて興味深いものがありました。


歴史遺構を見学する際にはその場で感じた直感的な感想も大事と思いますが、その歴史やエピソードを事前に知っていると俄然興味が湧いてくるものです。






実際には事前になかなか予習の時間は無かったので、買ってきた書籍やウエブサイトを
見て復習しながらもっと予習して見学すればよかったと後悔しつつ、、、ブログを書いている次第です。







2019/11/06

イタリア視察:ローマその1

先日、久々の視察旅行ということでイタリアに行ってきました。
古典建築を中心とした建築物の視察と、実益を兼ねてホテルとレストランのインテリアの見学が主な目的でしたが、ここしばらくはその様子をユルユルとレビューしたいと思います。


では、まずはローマから。


イタリアには1998年の夏に行ったことがあるのですが、それから早や20年以上経過しており、今回は久々の2度目の探訪でした。


まず、ローマの古典建築といえばコロッセオ。




前回の訪問時には時間切れで中に入れなかったのですが、今回ようやく見学することが出来ました。

コロッセオは竣工したのがAD80年でほぼ2000年前の建築物ですが、相応に荒廃しているものの往時の姿をしのぶには十分な遺構です。


上の写真は、フォロ・ロマーノというローマの街並みの遺構がある丘の上から眺めたコロッセオの全景。




 スタジアムの全景。当時は木の床が張られていたそうです。
収容人数は52000人と推定されていますが、現代のドームクラスの会場と較べてもひけを取らない人数です。日本だとまだ神話の時代ですので、その当時のローマの技術力の高さと実現させる為の政治力・経済力の高さには本当に驚かされます。





建物は石、レンガ、コンクリートといった素材を組み合わせながらアーチを多用した重厚な架構により成り立っています。5世紀頃にあった地震で大きなダメージを受けながらも使われていたそうですが、その後徐々に放棄されるようになり、完全に放棄された後は建材の採石所になって荒廃していったらしいです。
ちょっと残念なことですが、近世以降にその価値の見直しがなされてローマの栄光を今に伝える遺構として現代では大切に保存されている、という経過を辿っています。

近年はコンサート等のイベントにも使われているそうですが、発掘と修復は持続的に行われているように見受けられましたので、保存と観光を上手く両立させてほしいと思いました。








そして、ちょっと唐突な感じもしますが、復元されていたローマの古代神の像です。よく見ると顔が漫画チックで面白い・・・。
というかどこかのテーマパークにありそうで、ちょっと安っぽい感じもしますが、、、これも往時を偲ぶという意味では部分的にこういうのがあるのもアリかもしれません。





ともあれ、2000年前の人々の建築技術の高さやそこにかけられた情熱を十分に垣間見ることのできる、素晴らしい遺構でした。





2019/10/10

シーザー・ペリ先生

先日、六本木の国際文化会館で、前職であるペリ・クラーク・ペリ アソシエーツの創立者である、シーザー・ペリ先生を偲ぶ会が催されたので出席してきました。


会はペリ・クラーク・ペリ アソシエーツ ジャパンの主催で行われたものでしたが、現役のスタッフの方々からOBOGの皆さんまで勢揃いしていて、ちょっとした同窓会になっっていました。





写真はその会の際に記念品としていただいた、小冊子の表紙。
さわやかな笑顔で微笑む男性がシーザー・ペリその人です。
享年93歳。最晩年まで現役でいらしたようです。


写真は40代くらいですが、私が会ったのは80歳前後くらいの時代。
特に老け込んだ感じもなく、背が高くて、いつもにこやかにかくしゃくとした振る舞いをされている老紳士でした。
直接的に関わる機会はごくわずかでしたが、建築的なことよりもその人となりの方がより印象深く自分の中に残っている感じです。


おそらく人間の器の大きさみたいなのに、洋の東西を問わず惹きつけられたからこそ、世界中から大きなプロジェクトの仕事のオファーがあったのかもしれません。



全く及ばないものの、自分もかくありたいなあと改めて思った次第です。



どうぞ安らかに、ペリ先生。。。





2019/09/26

お蕎麦

先日、1階のお蕎麦屋さんに立ち寄ってみました。
以前に入ったことはあるのですが、久々の訪問でした。





食したのは辛味大根、かいわれ大根、山菜等が入った、ばくさんぼう蕎麦。
異なる種類の辛味が蕎麦の香りと共に鼻に抜ける感じで美味しくいただきました。



惜しむらくは単品だと量がやや少ない、、、点ですが、旬の食材による酒肴と共に蕎麦を楽しむことができるお店かなと思います。




中目黒にお越しの際は当事務所と共にぜひお立ち寄りください。





2019/09/02

事務所移転のお知らせ

すでに事務所のウエブサイトの方ではお知らせしておりますが、事務所を移転しました。
新住所は「東京都目黒区青葉台1-22-5-5A」となります。
旧事務所に比べ、少しばかり中目黒駅に近くなりました。

残念ながら新事務所から目黒川のサクラ並木をジムショから眺めることは出来ないのですが、目黒川にもほど近い立地になります。
また新事務所の1階には「驀仙坊 (ばくざんぼう)」という食べログ評価の高い、落ち着いた雰囲気の蕎麦屋さんが入居しています。


中目黒にお越しの際は当事務所にも是非お立ち寄りください。


今後とも、よろしくお願いいたします。

2019/08/15

暑中見舞い申し上げます

相変わらず更新が滞りがちですが、暑中お見舞い申し上げます。

7月の冷夏から一転して猛暑や台風といった厳しい気候が続いています。
皆さまにおかれましても体調を崩されぬよう、くれぐれもご自愛ください。


さて、すでにお気づきと思いますが、ブログのデザインをマイナーチェンジしてみました。
ホームページのデザインも多少アップデートしているのですが、ホームページのシンプルなデザインに合わせてこちらもシンプルにしてみました。

まあ、より見やすく、読みやすくということと、何より自分が飽きないように(笑、リニューアルしました。
もう少し更新頻度をあげるように努力したい、、、と思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。







写真は先週末に行われた外苑前の花火です。
花火を写真に撮るとなんとなく迫力や美しさが失われる感じですが、球場内だと至近距離で見ることが出来るので、存分に花火を堪能することが出来ました。(有償ではありますが・・・)



たまにはこうして夏のひとときを楽しむのも良いものです。




改めて、暑中お見舞い申し上げます。





2019/06/28

ウエブサイトの更新2

また更新が滞りがちではありますが、、、ウエブサイトの更新のお知らせです。

プロジェクトのページに「恵比寿G邸」をアップしました。


都心エリアに建つ鉄筋コンクリート造の住宅で、シンプルなデザインとプランニングによって密集した住宅街の中でのより快適な住宅のあり方を追求しました。



ページの更新自体はちょっと前に行っていましたので既にご覧いただいているかもしれませんが、ぜひご一覧ください。



2019/04/04

ウエブサイトの更新

ちょっとご無沙汰しております。

忙しさにかまけて(?)、ウエブもブログもなかなか更新できない状態が続いていますが、久々にウエブサイトのプロジェクトのページを更新しました。

新しいプロジェクトとして、こちらのブログでも現場をたびたび紹介してきました「阿佐ヶ谷ライトエコハウス」を追加しました。
ぜひご一覧ください。

こちらのプロジェクトは高気密高断熱仕様のエコハウスとして設計しておりますが、日本エコハウス大賞2018の奨励賞を受賞しました。

都市住宅でエコハウス仕様を採用するのは法規制や面積等で難しい面もあるのですが、都市におけるエコハウスの一例としてご覧いただければと思います。




2019/01/12

今年もよろしくお願いいたします。

また久々の更新になります。

色々とバタバタと過ごしていたらいつの間にか年が変わってしまいました。。。



昨年は住宅がいくつか竣工し、実り多き一年であったなあと思います。



今年もいくつかのプロジェクトが進行しつつありますが、それぞれ良いモノができるように最善を尽くしてゆきたいと思います。



本年もどうぞよろしくお願いいたします。





写真は太宰府天満宮の本殿。檜皮葺の千鳥破風の屋根が豪壮でありながら優雅な雰囲気を醸し出しています。周辺のクスノキの木々のおおらかな緑もあってか、力強い生命力を感じるパワースポットだなあと思います。
数年に一度の割合で訪れている神社ですが、見るたびに色んな発見があって興味の尽きない場所です。





今年も、ジムショの建築のみならず色んなトピックを紹介できればと思います。



更新頻度もあげるようにがんばりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。