2024/12/30

年の瀬 2024

 気づけば2024年も残りわずかとなりました。


日々の忙しさにかまけて、なかなか更新できておりませんが、、、、今後もゆるゆるとやってゆきたいと思います。



最近のプロジェクトはコンフィデンシャルなものも多く、なかなかご紹介できないものもあるのですが、公開できるプロジェクトがあればブログにもまたご紹介したいと思います。



一方で、旅やイベント、街の話題は自分の備忘録も兼ねてアップできればと。






写真は、12月に訪れた、長野県の戸隠神社。



今年の東京は暖冬傾向で、雪の降り積もった光景など想像がつかない日常生活を日々過ごしていますが、数百キロ移動すると、全く異なる世界が拡がっているものです。



ここ数年、コロナ禍の移動の制限もあってなかなか旅ができない日々が続いておりましたが、今年は出張やプライベートの旅行で多少移動できることができました。



そうすると、新たな体験や久々の再会など、色々なリアルな経験をすることができたのですが、やはり現地に行って実際に体験することの重要性を改めて実感した次第です。




建築の設計もそうした体験をつくることの一端を担うことになるのですが、より味わい深い、貴重な経験が出来るような空間づくりを来年以降もできればと思います。





そして、またユルい更新のブログになるかもしれませんが、、、、来年も引き続きよろしくお願いいたします。



2024/11/23

タワービュー

 先日、シゴトで錦糸町を訪れたのですが、「タワービュー通り」という名前のストリートを通りがかりました。





こちらが「タワービュー通り」からの眺め。

東京スカイツリーが正面に見える通り、ということで名付けられた名称のようです。



スカイツリーは2012年竣工なので、もう10年は経っていますが、こうやって通りの名前に採用されたりすることで街の一部になってゆくのかもしれません。


東京タワーはだんだんと周辺の高層ビルに埋没しつつある感じがあり、多少残念な気もしますが、スカイツリー界隈は他に大きな高層ビルが少ないので、600m超の高さが余計に目立って、ランドマークとしての役割が大きくなっている気がします。



そして、たまに歩き慣れない街に行くと、色々と発見があって楽しいものです。




ここ最近はシゴトがバタバタしていて、ブログも途切れがちですが、、、また色々とアップできればと思います。







2024/09/10

夏祭り

 まだまだ暑い日が続いてますが、8月下旬に六本木・麻布十番の夏祭りに行ってきました。


麻布十番の夏祭りは商店街に屋台がズラリと並ぶことで有名な祭りですが、コロナでしばらく行けておらず、5年ぶりくらいの訪問。




多くの人で賑わう商店街。

人の顔が写り込まないように上振れ気味に撮っているので、ちょっとわかりにくいのですが、屋台と人で埋め尽くされています。






こちらは六本木ヒルズの盆踊り会場。


先端的なデザインのアリーナ広場に、昔ながらのやぐらと提灯というコントラストがなかなか良いです。


こちらも人でいっぱい。

場所柄、外国の方も多く、老若男女へだてなく来場しているのが印象的。



麻布十番の祭りと六本木ヒルズの盆踊りは、それぞれ主催が異なるのですが、随所に設けられた屋台やイベント会場を通してそれぞれのエリアが緩やかにつながっている感じです。



都心のオシャレなエリアのお祭りながら、地域性や古くからの伝統も感じられるところが面白い祭りです。



大規模再開発の施設は、鳴り物入りでオープンしても持続的に集客するのが難しいケースが多いように思われますが、六本木ヒルズはオープンから20年を経過してもなお集客力が衰えていないようです。

これも、周辺地域の住民を含めた連携による街づくりが上手くいっているからかと思いますが、こういうお祭りが毎年盛り上がっているのも、街づくりの成果のひとつなのかもしれません。



やはり、街づくりはハードとソフトの両方が機能してはじめて上手くいくものだと思いますが、古いけど新しい、そんな新旧が融合した街づくりが大規模な再開発による街づくりのひとつの指標になるのかなと思います。



まあ、こちらは屋台飯を食しながらビールで乾杯、、、な夏の夜を満喫しにいっただけですが、、、多くの人で賑わう街を散策しつつ、そんなことを思いました。








2024/08/29

葛西のアートイベント

 お盆期間中に、葛西臨海公園の中でアートを展示するイベントというのがあったので行ってきました。



谷口吉生設計の展望施設に、蜷川実花の花の作品。

植栽のヒマワリとマッチしてます。




展望室の中にはこれも作品の一部である、クリスタルの吊物。

展望施設の愛称は「クリスタルビュー」なのですが、それに掛けているのかと。


ちなみに、このインスタレーションの廻りには人だかりができていたので、上ブレ気味のカットです。






そして、目玉は葛西臨海水族園の夜間展示。

館内の照明をできるだけ落として、夜の状態で水槽を展示する試み。


写真は有名な回遊型水槽で、シュモクザメとかが展示されています。



夏の夜にムーディーな雰囲気、、、かと思いきや、写真をご覧いただくとわかるように、水槽前には黒山の人だかり、が出来ていました。。。



さすがに夏休み真っ只中であっただけに、ちびっ子連れのファミリーの方々が大勢いらっしゃるイベントになっていたのでした。






とはいえ、夜の水槽もまた興味深いものでした。

ほとんどの水槽は人だかりが出来ていてゆっくり見られる感じでもなかったので、早々に退散しましたが・・・。





一方、外部ではガラスドームのライトアップと霧の演出を催しており、建築/アート好きとしては、大きな見どころのひとつでした。





有名な、葛西臨海水族園のガラスドーム。谷口吉生の設計で、葛西のランドマークです。

ゆらぎのある青いLEDで照らされていて、なかなか幻想的な光景でした。






残念ながら、葛西臨海水族園は再開発が決定されており、現在の水族館本体の脇の敷地により大規模な新館の建設が決定されています。


そのため、現在の水族館は解体こそ免れたものの、水族館としての役割は終えるそうです。


おそらく、建物の魅力を残すような用途へと改修されるのではないかと思いますが、展望台と共に谷口吉生の傑作、ひいては将来の世界遺産候補、と言っても過言ではない建築をきっちりと活用してほしいなと思います。




今回のアートイベントはそうした活用の方法を模索するものでもあったのかと思いますが、真夏の夜の夢、のような、良きイベントでした。









2024/08/17

阿佐ヶ谷のメンテナンス

 先日、「阿佐ヶ谷ライト・エコハウス」の定期メンテナンス・チェックに行ってきました。




外観は大きな汚れやヘタリも無く、竣工時からあまり変わっていない様子。



むしろ驚いたのは、道路向かいの隣地民家が取り壊されて更地になっていたこと。

オレンジ色の養生ネットフェンスが張られていますが、更地になるとけっこう広い敷地だったのでちょっとびっくり、、、という感じです。



街並みがドンドン変わってゆくのは東京でよくあることではありますが、見慣れた場所が変わるのを目の当たりにすると一層のオドロキがあります。



当該の更地は面積が広いので、普通に考えるとHMやデベロッパーの手に渡り、4軒くらいの分譲住宅としてミニ開発されるか、アパートorマンションが建つか、、、といった感じになりそうですが、いずれにしても豊かな街の風景に資するような建物が建ってほしいものです。




そして、インテリアや光庭側も大きな劣化は無く、全体的に建物に大きな問題は無さそうでした。


写真に見られるアオダモの木はもともと2階くらいまでの高さでしたが、だいぶ成長しました。



残念ながらブログに載せられるようなインテリアの写真は撮らなかったのですが、インテリアもお施主様の几帳面な性格を反映して、全体的にキレイな状態でした。

そして猛暑日の最中に訪問したのですが、エアコンは控えめ運転で高断熱の効果も実感。




この住宅は満6年になりましたが、外部の木材の経年変化以外は大きな問題は無く、ちょっと安心。




住宅は竣工したときから、住み手の生活に合わせてだんだんと成長してゆくものですが、定期的に伺うことでその変化を実感できるのは、設計者にとっても非常にありがたい貴重な機会、というものです。





メンテナンスも大事な業務のひとつですが、設計したいずれの住宅・建物においても、末長く見守り続けてゆければ、、、と思います。