2021/05/05

目黒区庁舎

 気づけば5月に入っていますが、なかなか遠出が出来ない状況が続いています。


いずれにしても、私の方はステイホームならぬステイオフィス、、、という感じでシゴトに勤しむ日々になっているのですが、先日久々に近隣にある目黒区役所に行ってきました。


目黒区役所は旧千代田生命本社ビルをリノベーションした建物で、設計は昭和の巨匠、村野藤吾です。





写真は区役所の中にある、茶室ゾーンの中庭。



イベントや催し用にいくつか和室・お茶室があるのですが、その中にしつらえられた中庭の眺めです。


特にどうということの無い庭ではありますが、このジグザグに組み合わせられた横桟のフェンスのデザインがとても好きで、訪れるたびに見入ってしまいます。

おそらく村野藤吾によるとてもさりげないデザインですが、軽さとリズムがあって、建物の雁行した形状とあいまって中庭にいきいきとした風情を与えている感じです。


決して高い素材で作られた造形物ではないですが、こうしたちょっとした工夫でその場所を活性化させるようなデザインの好例だなと思います。



自分も見習いたいデザインのひとつですが、近隣とはいえたまに外出すると日常にある風景の良さを再発見するものです。




GWも終盤ですが、ゆっくり穏やかにお過ごしください。












2021/04/30

けやき並木

 3度目の緊急事態宣言ということで気軽に外出できない状況が続いていますが、シゴトの打合せ等でたまに外に出ると、良い気分転換になるものです。




すでに新緑の映える季節になっていますが、写真は府中市のメインストリートにあるけやき並木。

立派なけやき並木の新緑は歩いていて清々しい気持ちになりますね。



以前にブログでも少しご紹介した、府中の二世帯住宅プロジェクトは実施設計が佳境を迎えている最中ですが、これからけやき並木の四季の変化を楽しみつつ現場に通えるよう、がんばっているトコロです。






2021/04/21

省エネ法講習

 今年の4月から改正省エネ法が施行され、300平米以下の住宅でも省エネ基準に適合しているか、建築主への説明義務制度がスタートしました。

そして、その施行に合わせて東京建築士会のオンライン講習が開催されていたので、先日受講しました。




今回の改正では住宅のような小さな建物では省エネ基準への説明義務が生じるのみなので、実は不適合でも罰則等はありません。

その意味では非常に緩い縛りの改正ではあるのですが、建築士は省エネの適合について検討し、建築主へ説明する必要があります。


ウチの事務所では各プロジェクトごとに省エネ計算をするようにしているのと、現行の省エネ基準より高い省エネ性能(=HEAT20G2レベル同等)を目指した住宅づくりをしているので、実際に業務や設計のスペックに大きな変更は必要無い、、、ということが講習を受けてわかったのですが、建築に関連する法規や基準は日々更新されてゆくので、常に新しい情報を更新する必要があります。


そういう意味ではこうした講習会がオンラインで開催されるのは移動が無いぶん気軽に受講できるので、参加しやすいものです。

参加が気軽なぶん、途中で眠くなったりするのが弊害かもですが・・・(笑。



まあ、常にブラッシュアップが必要なのはどの職能にとっても同じなのかと思いますが、スキルや情報の更新はおこたらないように心がけたいと常々思っています。





2021/04/14

世田谷美術館

 アアルト展関連が続きますが、展覧会が開催されているのは用賀の砧公園の中にある、世田谷美術館。





世田谷美術館は80年代半ばに建てられた建築で、設計は内井昭蔵さん。集合住宅や戸建て住宅の設計で名を馳せた、昭和の巨匠の一人です。世田谷美術館はここ数年、大規模改修で休館していましたが、昨年リニューアルオープンしました。

リニューアルといってもデザイン的には大きな改修はしていなさそうで、公園の木々の中に建つ建築はなんとなく風合いが増して、風景に馴染んでいました。





こちらはエントランスホール。床や階段はトラバーチンと言われる大理石の一種がゼイタクに使ってあります。

おそらく今はこうしたリッチな石の使い方をするのは、特に公共建築では難しいのではないかと思います。




展示室間をつなぐ回廊から中庭を見たところ。

単板ガラスをV字柱と壁に枠なしで納めている、ちょっとアクロバティックなディテール。

少しフランク・ロイド・ライトっぽい感じもします。




入口脇の傘立てもオシャレ。

庇や雨樋も含めて一体的にデザインされていて、違和感の無い組み合わせになっています。



もうすぐ40年近く経つはずの建築ですが、クラシックな近代建築、といった趣きで古さが良き味わいになっている建築です。


世田谷美術館は最寄りの用賀駅から徒歩15分くらいかかるのですが、時折良質な企画の展覧会をやっているので学生の頃から通っている美術館のひとつです。


こういう年月が経っても変わらず大事に使われている建築は日本には大変少ないのですが、、、設計がキチンとしていて、メンテナンスが継続して行われていれば持続的に使用可能、という点を証明しているものと思います。

いわばサステナブルな建築のひとつの好例、とも言えるかもしれませんが、ちょっと昭和レトロな風格も感じられる、80年代の良質な建築のひとつです。


今回は閉館間際の訪問だったので、またカフェでお茶したりしつつゆっくりした時間を過ごしたいものです。






2021/04/10

アアルト自邸

 前回、世田谷のアアルト展の展示を少しご紹介しましたが、2016年にアアルト自邸を訪れた際の写真を見直してみると、展示と同じようなアングルの写真を発見しました。





若干アングルは異なりますが、展示にも再現されていたアアルト自邸のリビング。

南側に拡がる庭園からの柔らかな光があふれる穏やかな室内です。

奥の部屋はスタジオですが、段差があって心理的に仕事場と切り替えるようになっています。

そして、テーブルの奥にはグランドピアノ。


アイノ・アアルトが愛用して弾いていたものだそうです。




ピアノの上の写真はアイノさん。


照明や雑貨といった調度品とも調和が取れていて、アイノさんが住んでいた当時の気配が色濃く感じられるような気がします。





それにしても今見ても全く古く感じない、、、、そんな居心地の良い空間です。





今回の展覧会は今一度、二人のアアルトが手掛けた建築やデザインについて復習する、良い機会だなあと思います。