2018/01/22

江之浦測候所

最近は現場のレビューを続けていますが、2018年に初更新ということで、昨年末に訪れた現代美術家の杉本博司さんによる江之浦測候所の写真を掲載します。


江之浦測候所は杉本さんによる現代美術と建築のミュージアムです。
縄文時代から現代まで、時空を超えて異なるスタイルの建物が共存する、建築とランドスケープとインスタレーションのはざまにあるような不思議な施設です。


100mギャラリー。大谷石の壁と柱の無いガラス面が対照的です。

ギャラリーを外から見るとこんな感じです。
海に向かってせり出していて、小田原の海景を一望できる場所になっています。



光学ガラスによる能舞台。円形劇場のようになっています。

近づいてみるとガラス板のきらめきや懸造の架構がよくわかります。



能舞台の脇にある鋼製の隧道。冬至の日の出方向に軸線が通っています。


中の様子。軸線の先には海が広がっています。






千利休による茶室「待庵」の写しである茶室「雨聴天(うちょうてん)」。
残念ながら中には入れないのですが、利休の趣きは感じられます。



もとは根津美術館にあった門。
杉本さんが買い取って移築したそうです。


ざっとダイジェストに写真を羅列しただけですが、なかなか見応えのある施設でした。
それぞれの施設にロジカルな関連性がある訳ではなく、数寄者の普請道楽を体現しているような感じです。昔からある、戦前の富豪が設立した私設の美術館=根津美術館、五島美術館、静嘉堂美術館等々は、それぞれ出色のコレクションと緑豊かな庭園を有していますが、それらの現代版、に近いかもしれません。作家兼オーナーである杉本博司ワールドの具現化、といった感じでしょうか。
ただ、テーマとしてはアートや人間の意識の起源の深層に迫りたい、という杉本さんの
作家としての思索があり、時代性や様式はバラバラでありながらもそのテーマ性を意識しながらつくられた施設なのかなあと思いました。そういう意味ではやはり施設全体がひとつの作品であって、ひとりの作家によって細やかにつくられた稀有な施設であると思いました。


ここしばらく、投稿回数も少なく簡素な記事が多かったのですが、今年はブログも充実させてゆきたいと思います。


よろしくお願いいたします。

2017/12/23

上棟

気づけば年末に差し掛かっていますが、阿佐ヶ谷の現場は粛々と進んでいます。
10月には無事に上棟しました。




3階レベルから屋根の架構をみたところ。屋根のフレームがリズミカルに連なっています。





 
2階リビングの吹抜けから3階を見上げたところ。今回は天空率を適用しているのですが、北側斜線等もあり、屋根形状は色々と複雑になります。そうした特殊形状を空間デザインに上手く活かすことを心がけながら計画しています。
 
 
 
 
 
 


階段の吹抜け部分。ひとり佇んでいる後ろ姿の男性はお施主様ですが、上棟で立ち上がった空間をみて一人感慨にふける、、、といった風情でしょうか。
上棟するといきなり立体的に空間が現れてくるので、建設のプロセスの中でも劇的な工程です。
ここからまた色々と手間ひまかかりますが、節目節目のプロセスをお施主様と共有しつつ、建物はつくられてゆきます。これが一品生産である注文住宅の醍醐味のひとつかもしれません。






こちらへのアップが遅れ気味ですが、、、また現場のレビューを掲載したいと思います。

2017/10/19

基礎コンクリート

阿佐ヶ谷の住宅の工事の様子です。


配筋検査につづいて基礎コンクリートを立上りまで打設しています。





建物の平面形状はコの字型なのですが、そのカタチがはっきりわかります。
基礎の立上りから突出しているのはアンカーボルトという、基礎コンクリートと木の土台を緊結する金物です。この部材で基礎と土台がしっかり固定されていないと、耐震性が劣ることになってしまいます。今回はかなり太めのアンカーボルトも部分的に使っていて、かなり丈夫な設計になっています。

また、今回の住宅は、高気密・高断熱住宅として設計しています。
基礎部分の断熱の方法では、基礎の下や外周に断熱材を施す基礎断熱という工法があるのですが、コストやグレードを考慮して今回は採用していません。
そのため、基礎の見た目としては通常の在来木造住宅と変わらない状態です。



今後、現場の進捗に伴って、高気密・高断熱住宅のエコハウス仕様についてもこちらでレビューしたいと思います。





2017/10/02

阿佐ヶ谷:配筋検査

ちょっと前になりましたが、阿佐ヶ谷の現場で配筋検査を行いました。




鉄筋が整然と並んでいる様は絵的に見映えがするものですが、家本体の構造的な強度に大きく関わるので、大変重要な要素です。

結局、上モノがどれだけ耐震性を有するよう頑丈につくられていたとしても、基礎が脆弱だと意味がないのですが、その辺を広告で強調するハウスメーカーさんは少ないように見受けられます。

縁の下の力持ち、とはよくいったものですが、目立たない部分、出来た後に見えない部分もしっかり出来ていることがロング・ライフの建物の第一歩になるかと思います。



現場は上棟に向けて準備が進んでいますが、また進捗に合わせてレビューします。





2017/08/15

インスタグラム

KHアーキテクツのウエブサイトをご覧になった方はお気づきのことと思いますが、事務所のインスタグラムを始めました。

トップページにインスタの画像をリンクさせましたので、ご高覧いただけましたら幸いです。
https://www.k-h-arch.com/


KHAの工事現場の様子や、印象的だった場所や美味しかったごはん等々、建築を中心に色んな写真をご紹介できればと考えています。



どうぞよろしくお願い致します。