2020/06/27

日本民藝館

コロナ禍の自粛明けで、博物館・美術館もようやく再開しつつありますが、先日お散歩がてら駒場の日本民藝館へ行ってきました。




1936年の木造でレトロなミュージアム。おそらく10年ぶりくらいの再訪。






大谷石のなまこ壁とお地蔵さん、植栽が調和して独特な和の世界をつくっています。






外観は城郭のようなデザインながら、特定の様式に縛られない「民藝」スタイルとでも言えるような、妙に味のある感じです。






中に入るとシンメトリーの大階段のある吹抜け。
どちらというと西洋古典建築のような構成ですが、あくまでも和様の意匠でまとめられているので、古いけれど古さを感じない、魅力的な建物でした。




もう築80年以上になる建物ですが、キチンと維持されていつ訪れても気持ちの良い木の空間です。




訪れた時は来訪者はさほど多くありませんでしたが、混みすぎずにちょうど良い按配でした。


もともと、住宅街の中にひっそりと佇むミュージアムでしたが、これからも落ち着いてゆったりと過ごせるミュージアムであってほしいなと思います。







2020/06/20

イタリア視察:フィレンツェ2

フィレンツェの2回目はサン・ロレンツォ聖堂のミケランジェロの作品について。



サン・ロレンツォ聖堂はルネサンスの興隆を担ったメディチ家の加護のもとにルネサンス時代に大きく発展した教会です。



教会の正面(ファサード)。ご覧の通り、粗い石組みのままで未完の状態です。
ミケランジェロのデザインによるファサードのデザイン案が残されていますが、資金や
政治的な事情で実現しなかったようです。未完のまま500年近く残っているのもすごい話ですが、、、やはり石造建築の耐久性とメンテナンスに対する不断の努力の結果かもしれません。



この聖堂は様々な用途の複合体になっていますが、その中からミケランジェロに関する部分をご紹介します。




まずはメディチ家礼拝堂にある、新聖具室。









彫像を含めてミケランジェロの作品です。
訪問時は部分的に修復用の足場がかかっていて見づらい箇所もありましたが、素材を限定しつつ建築の厳格なプロポーションと彫像の肉体的な量感が対比的で緊張感のある空間を創り出しています。
この部屋はメディチ家の墓所にあたる訳ですが、墓所にふさわしい静謐な空間を創り上げているなと思います。




そして、サン・ロレンツォ聖堂のもうひとつのミケランジェロ作品、ラウレンツィアーナ図書館。





この図書館で有名なのは閲覧室よりもむしろ前室にある大階段かもしれません。
天井の高い、縦長の空間にオブジェ的でマッシブかつ流麗な階段が鎮座しています。


この階段は建築史の教科書に必ず出てくるような階段ですが、おそらく階段単体をデザインの対象としてきっちりと設計した最初期の代表例なのかもしれません。
実際に見てみると、彫刻的でとても迫力のある階段です。





閲覧室の中もミケランジェロのデザインです。
閲覧台と窓割・列柱が厳格でリズミカルな空間をつくりだしています。


この閲覧室の奥が展示室になっていて、サン・ロレンツォ聖堂の宝物が展示してありました。


現存するミケランジェロの建築作品は数少ないのですが、そのうちの2つを見ることが出来るサン・ロレンツォ聖堂は建築好きにとっては欠かすことの出来ない聖地、とも言えます。


いずれも重要な文化遺産として大切に保存されていますが、保存と利用を上手く両立させながら活かされているように思いました。


日本においても文化遺産の保存と利用はずっと課題になっていますが、建築の場合は立入禁止で外から眺めるしかないような例が多く、残念に思うケースがよくあります。



そういう意味ではイタリアでは保存と利用を両立させながら上手く観光資源として活用している例が多くみられました。
日本でもこうした利用可能な文化遺産がより増えてゆくといいなと思います。










2020/06/12

イタリア視察:フィレンツェ1

コロナ禍もあってレビューがしばらく途切れていましたが、昨年秋のイタリア視察の続編ということでフィレンツェについて。



フィレンツェといえばやはりドゥオモ(大聖堂)がランドマークとして有名です。






外装は白とグリーンの大理石のパターンで華やかな印象です。
グリーンの大理石をここまで多用しているのは珍しい気がしますが、寄木細工のような細やかなパターンが効果的に使われています。









華やかな外装に較べるとインテリアはちょっと地味な印象です。
屋根にはゴシック様式のリブヴォールトの架構がかかっていますが、いろんな時代の意匠が少しづつ積層している感じです。全体的に少し地味なのは、おそらくインテリアの工事に取り掛かった頃にはフィレンツェという都市自体が盛期を過ぎて資金がなかった、、、のかもしれません。

とはいえ、建物のスケールの大きさ、華やかさはルネサンスの花の都と讃えられた時代を想起するのには十分な偉容であるといえます。

二十年前に訪れた時はもっと建物が経年変化で汚れていて、重苦しい印象があったのですが、近年の修復で汚れが除去されて往時の華やかさが戻っていたように見えました。







最後に、この大聖堂のデザインを手掛けたルネサンスの巨匠ブルネレスキのお墓。
ブルネレスキはルネサンス建築の創始者ともいわれる建築家ですが、聖堂の地下に眠っていらっしゃいました。本来は地下で静かな環境のハズですが、すぐ隣がお土産ショップエリアに改装されていて、とても賑わっていました。まあ、どう見ても安らかには眠れない環境(笑、、、に変化していてちょっとかわいそうだなあとは思いましたが、資本主義や観光という産業がもたらした時代の変化を如実に表わしているのかもしれません。




今回のコロナ禍でまた静かな環境が戻っているのでしょうが、、、また聖堂に賑わいが戻ることをブルネレスキもお墓の下で願っている、かもしれません。







2020/06/06

ゆず塩麺

ここ最近は自粛期間中で外出がめっきり減っていることもあり、これまで以上に「食」が大きなトピックというか、関心事になっています。



いつでも行けると思うと逆にお店に足が向かない、というケースもよくある話しですが、いざ行けなくなると無性に食べたくなるお店の味、というのもあるものです。








写真は有名なラーメン屋「AFURI」さんのゆず塩麺。
ゆず塩麺はお店の看板メニューで、澄んだ鶏だしのスープにコシのある細麺とシャキシャキの野菜、ほどよい火加減のあぶりチャーシュー、そしてほのかに香るゆずが見事に調和しています。


そんなお店の看板メニューは、自分にとっては時々どうしても食べたくなる定番の味、でもあります。
こういうハマってしまうような定番の味のあるお店は今後も生き残ってゆくものと思いますが、最近の飲食店の苦境をみるにつけ、こうしたお店が無くなってしまわないように微力ながらも応援できればと思います。

営業再開しているお店もだいぶ増えましたが、まだまだ予断を許さない状況が続いていますので、衛生マナーをキチンと守りつつお店に通いたいものです。





最近、建築の話題が少なめですが(笑、食も大事ということで・・・。











2020/05/30

手押しポンプ

某住宅プロジェクトの敷地調査ということで自転車に乗って恵比寿、白金界隈をウロウロしていたら、路地裏で昔懐かしい、手押しポンプを発見。








何故か道端にはみだして、まだ現役で使われている様子。
しかも白金エリアでまだ現役、というのはちょっと驚きでした。




恵比寿・白金界隈というと、イメージとしてはお洒落で洗練された街並みが延々と続く感じですが、ひとたび路地裏に入り込むと昔ながらの生活感のある下町風情が残っていたりします。


昔から東京に住む方々にとってはこういうギャップは驚きではないのかもしれないですが、上京して生活をしている自分のような人間にとっては、こういうお洒落エリアと下町エリアの混在が東京の魅力のひとつだなあと思います。





写真のような手押しポンプも、エコや災害対応に活用できるツールとして近年再評価されている道具のひとつですが、都心の片隅で、まだまだ現役を続けてほしいものです。







2020/05/27

テイクアウトのイタリアン

気づけば5月も終わりにさしかかろうとしていますが、緊急事態宣言の解除と共に街にも活気が少しづつ戻ってきています。



この2ヶ月近くの自粛期間で大きく変わったことのひとつとしては飲食店のテイクアウトのサービスが大変充実した点です。


中目黒でも多くのお店がテイクアウトのサービスを始めていて有り難い限りですが、今回はイタリアン・レストランのテイクアウトのお料理をちょっとご紹介します。





ペンネ・アラビアータとサーロインステーキ。
アクアパッツァは自家製です。

中目黒の人気店「コロッセオ」さんのテイクアウトです。
味もさることながら十分なボリュームで、いずれも千円前後(!)のお値段なのでテイクアウトもかなり人気なようです。2度ばかり利用させていただきましたが、テイクアウト目当てのお客さんがひっきりなしに訪れていました。






そして、2度めに食したのはハンバーグ。
こちらも厚みがあってジューシーな火加減が絶妙なハンバーグでした。



まあ、ずっと籠もって生活をしていると、食の楽しみがいつも以上に重要になってくるものです。
「コロナ太り」という言葉もありますが、ストレスのはけ口を食に求める、、、というのは仕方無いのかもしれません。
ましてや、テイクアウトの充実によってよりリーズナブルに美味しいご飯がおウチで食べられるとあっては、より楽しみが増えてしまいます。まあ、体重が増えた言い訳ですが・・・(笑。


とはいえ、飲食店のテイクアウトは今後も続けていただけると、一消費者としてありがたいなあと思います。



これもコロナで起こった社会の変化のひとつですが、多少ともポジティブにとらえて生活してゆくことが出来ればと思います。






2020/05/15

Archelloに掲載

「阿佐ヶ谷ライト・エコハウス」の掲載情報です。


オランダの建築系ウエブサイト「Archello」に「阿佐ヶ谷ライト・エコハウス」が掲載されています。




提供している写真はいずれのメディアも同じですが、それぞれで写真のチョイスや見せ方が少しづつ異なるので興味深いものがあります。



そういった点も含めてご覧いただけますと幸いです。





2020/05/12

シンプル・エコな雑貨#1

設計・デザインの仕事をしていると、普段使っているモノも自分が良いなあを思うモノをなるだけ使いたいと思うものですが、今回はシンプルなデザインとエコなスペックのある雑貨をちょっとご紹介したいと思います。




特別な雑貨ではないですが、、、今年7月のレジ袋有料化に伴って最近よく見かける、エコバッグです。


どちらかというと地味な柄のバッグですが、画家ジャン・ミッシェル・バスキアの図柄を使った、アート柄のエコバッグ、というのがポイントです。


バスキアは某社長さんが123億円で落札して日本での知名度が一気に上がった、主に1980年代にNYで活躍した画家です。


このアート柄エコバックはシリーズ化されていて、葛飾北斎やピカソ、モネ、ウォーホルといった古今東西の有名画家の図柄をアレンジしたバッグが製品化されています。


その中でバスキアのこの図柄のバッグは一番地味、、、と思われる図柄ですが、日常に溶け込んで目立たない図柄なのがオジサンには似合うかなあ(笑、と思って普段使いしている
次第です。



7月の有料化に向けてエコバッグも多様な製品が販売されていますが、エコバッグを日常的に使い始めるといつも廃棄していたレジ袋がとても貴重なものに感じます。


エコ的な観点からもエコバッグは有効ですが、持っていてちょっと楽しくなるような雑貨を普段から持ち歩いていると気持ちも晴れやかになる、感じもします。




特に外出するのがスーパーくらいしか無い昨今の状況では、身の回り品のちょっとした彩りが気分をあげるという意味でも有効なアイテムかなと思います。





今後も機会をみて、身の回りの「シンプル・エコ」な雑貨をご紹介してゆければと思います。









2020/05/06

ワークスペースその2

先日、マンションリノベでのワークスペースをブログでご紹介しましたが、今回は戸建て住宅「MINI Step House/みどりのK邸」での事例をご紹介します。


                 photo:黒住直臣

こちらの住宅は木造の2階建て住宅です。
上の写真はダイニングとキッチン廻りを写したものですが、1階のダイニング・テーブルの上にある2階のテラスのような部分がワークスペースになります。


写真では家具が入っていないのでわかりにくいのですが、、、1畳ほどの小さなスペースになっています。
こちらのスペースには隣接する寝室からアクセスするようになっているので、なんとなく入りづらいプライベートなスペースになっています。一見すると開放的なテラスのようですが、実は最もプライバシーの高いスペース、とも言えます。





こちらの写真はワークスペース内のもの。
正面の照明の下にデスクを置く想定です。小さなスペースですが、デスクと本棚を置くくらいの余裕はあり、ダンナさんが使う想定でつくりました。ちょっとした書斎兼隠れ家、といった感じでしょうか。


こちらのスペースは基本設計の完了時は何も無かったのですが、実施設計の後半に差し掛かったところで、吹抜けの上部の有効利用、ということで急きょ追加しました。






また、この住宅にはもう一箇所デスクスペースがあります。


             photo:黒住直臣


キッチンの脇にある、こちらも小さなスペースです。写真の左側がキッチンで廊下を挟んで反対側にある、ちょっと照明が光っている部分がデスクスペースになっています。
このキッチン脇のワークスペースはキッチン廻りに居る時間の多い奥様が主に使うスペースとして設計しました。




赤いクロスの貼ってあるニッチに板を渡してデスクにしています。
こちらも写真だと飾り棚のように見えるので、わかりづらいのですが、実際にはパソコンやプリンタ、電話等の通信機器が置かれています。





新築住宅の場合はこういうチョイ足し的なスペースを自由に創ることが出来るのが長所といえます。





家の中に色々な居場所があって、用途や目的に応じて選択の余地があるとより快適でストレスの無い生活が送れるものと思います。
ネットの世界で可能な事がより多くなりリアルな空間の有効性・重要性が相対的に低下する一方で、安全・安心で居心地の良い居場所としての住宅の重要性も今後より増してゆく気がします。












2020/05/02

初夏

ここしばらく、春とはいえども寒さを感じる天気が続いていましたが、本日は室内に居ても汗ばむような、初夏の陽気でした。





そして、目黒川の川面もどことなく夏の気配が感じられる風情。







今年のGWは例年と全く異なりお出かけもままならない状況ですが、ゆっくり室内で出来ることを楽しみつつ、たまに買い物がてらの外出で気分転換しつつ、「STAY HOME」で過ごしたいと思います。







皆さまにおかれましても体調に十分お気をつけながらGWをお過ごしください。










2020/04/30

ジンギスカン@Home

最近、飲食店ではテイクアウト出来るお店が増えていますが、近所のジンギスカン専門店「中目黒ひつじ」さんでもテイクアウトのサービスを開始されていたので、ちょっとお願いしてみました。




ラム、マトンと野菜のセット。








さすがにジンギスカン鍋は無いので、、、焼き肉用カセットコンロで代用。
上に乗ったアルミホイルの包みは塩辛入りじゃがバター。
一般的に羊肉は多少クセが強いものですが、こちらのお肉はクセが少なく脂身も少ない上に柔らかく、美味でヘルシーな感じです。








名物のラムチョップ。
骨付きのラム肉ですが、見た目以上に柔らかく、さっぱりとした食感。
甘辛のタレにつけていただきました。






焼き肉コンロを使用しているので正統なジンギスカンからすると食べ方が邪道、、、な面もあるかもしれませんが、おウチで専門店の味が堪能できるのは嬉しいものです。
その上、期間限定50%オフ(!)の価格で販売されているので、大変お得に食することが出来ました。



緊急事態宣言の中、飲食店の経営もかなり大変なものと思いますが、テイクアウトを利用してみることで多少とも応援になれば、、、と思います。





おそらく、今後テイクアウトのサービスが飲食店のサービスの一環として定着してゆくものと思いますが、おウチ時間を楽しむ選択がまたひとつ増えたともいえます。

そう考えると、家の居心地の良さや基本性能の重要性がより増すのかもしれませんが、今後の住宅の設計においてもこうした新しい変化を受けてのおウチ時間の過ごし方や在宅時間の変化を十分に検討することを心がけたいと思います。





ちょっと我田引水な結論ですが(笑、ひつじ肉に舌鼓を打ちつつ、ちょっと考えてみました。








2020/04/24

新緑@中目黒

室内にこもりきりになる日々が続くと、たまに外出した時に目にする緑が妙に新鮮に感じられます。



目黒川の桜並木はすっかり新緑に。




東京音大の坂道の並木も緑がこんもりと。
この坂道は旧鎌倉街道という古くからの道なのですが、武蔵野の森の緑の再生ということで四季折々の植栽をふんだんに施しているそうです。




そして、坂道の脇ではツツジが満開です。




気づけば新緑の季節ですが、室内にずっと居るのと意外に気温が上がらないことも相まってか、廻りの環境の変化に疎くなっていた気がします。
なので、ふと目にする外の景色が新鮮に感じられるのかなと思います。

世界各国で大気汚染の数値が改善されているそうですが、東京の空も心なしかいつもより澄んでいる気がします。

世の中が停止したことで色々なダメージも大きい訳ですが、こうした機会にライフスタイルや廻りの環境をじっくりと見直すことも大事かもしれません。


自分自身のことで言えば、都会の中でも自然が身近に感じられる目黒川近傍に住まいと職場があることは幸いなことだと改めて感じています。

今後、働き方やライフスタイルが変化してゆくように思いますが、ひとつの方向性として職住一体や職住近接に合わせた住まいのあり方や街づくりがより進んでゆくのではないか、、、と思います。


中目黒という街は職住混合が程よい塩梅に進んでいる上に自然も身近に感じられて、ある意味で理想的なエリアだと思いますが、そうした徒歩圏で生活可能なライフスタイルは過度な移動をしないという点でエコロジカルでサステナブルな生活の仕方であるとも言えます。


住まいの設計においても、そうしたライフスタイルの変化に適応した住空間を提案できればと思っています。




スーパーに行く道すがら、ふと思ったことを書いてみました。




2020/04/17

自家製パエリア

最近の週末は家にずっと居るので、おのずと自炊の機会が多くなります。
先日は、パエリアづくりに妻と一緒に挑戦してみました。





自家製の魚介パエリアとミネストローネ。
初めてにしては我ながらよく出来た(笑、、、と思いますが、実際には近くのスーパーで売られていたパエリアの食材+調味料セットを買って調理した次第です。
いわばパッケージ製品をレシピ通りにつくっただけ(笑なので、素人でもそれなりのクオリティで出来てしまうのですが、野菜やニンニク、レモンをチョイ足しして少しアレンジしています。
食材+調味料セットは最近色々な種類がスーパーで売られるようになっていますが、ほとんど料理とも言えないくらいにお手軽で便利な上に食材を余らせることも無いので、自宅でご飯を食べる機会が増える昨今の状況を考えるともっと普及してゆくのだろうなと思います。

いわば中食のバリエーションのひとつと思いますが、家で過ごす時間をいかに快適にするかということが今後の世の中ではより重要なニーズになるのかもしれません。


そういう意味では住宅という器がいかに快適な環境を創り得るか、ということがこれまで以上に重要になる気もしますが、私どもの手掛けるシンプルでエコロジカルな環境づくりがそうした必要性に対するひとつの回答になれば良いなと思っています。







2020/04/13

ワークスペース

外出自粛要請が続く中、リモートワークで働くケースも増えているかと思います。

おウチのどこでデスクワークをするかというのはけっこう悩ましい問題かもしれませんが、当事務所で設計した住宅においてもちょっとしたワークスペースを設けてほしい、というリクエストを受けることがよくあります。

多くの場合、キッチンの脇に小さなデスクのような造作家具をつくってそこにPCやネットが使えるようにコンセント類を仕込み、上部に棚板をつくって、そこをワークスペースとしています。



今回は、そうしたワークスペースの一例として、マンションリノベの「広尾H邸」のワークスペースをご紹介します。



この写真はリビングから見たところ。
枠で囲まれた開口部の奥に見えているのがワークスペースです。






ワークスペースのある部屋は細長い空間になっており、キッチンとひとつづきになっています。
写真はワークスペース側からキッチンを見たところ。キッチンスペースにワークスペースが付随しているという方が正しいのかもしれませんが、窓際の日当たりの良い場所をワークスペースにして、長時間座り続けるデスクワークの時に自然光が入るような快適な環境をつくっています。




ワークスペース廻り。
天板は人工大理石を一体成型でつないだカウンターで、奥側のキッチンまでつながっています。
左側にワインセラーがちょっと見えていますが、諸々の異なる機能や器材の寸法を調整しながら違和感なく一体的に納めることが出来るのは注文住宅ならではといえるかもしれません。
壁面はガラスモザイクタイルですが、目線に近い場所にモザイクタイルのようなピースが細かくてクラフト感のある素材を使うと圧迫の無い印象になります。


決して大きなスペースではないですが、最近はペーパーレスの流れが強くなっているのでノートパソコンやタブレットが置ける静かな環境があれば仕事が出来るのかなとも思います。




今後、リモートワークの流れがより強まっていく気もしますが、そうした時代の流れによっても住宅に求められる機能やスペースもどんどん変わっていくのかもしれません。




KHアーキテクツでもそうした変化に応えつつ、持続可能な住まいのあり方を引き続き追究してゆきたいと思っています。







2020/04/07

目黒川 /20200407

目黒川の桜はもう散り際ですが、まだまだ風情が残っています。






今年は花見客が本当に少なかったので、通勤時やお昼に出た際にベストアングルでの写真が色々撮ることが出来ました(笑。




とはいえ、これほどに人のいない花見シーズンも初めての経験で、やはり異様というか寂しいものです。





本日は緊急事態宣言が出された日でありますが、来年は平年通りの賑やかで楽しいお花見シーズンが訪れることを切に願っております。











2020/04/01

換気に関するQ&A

新型コロナの感染がより深刻化している昨今ですが、日本建築学会のウエブサイトで『新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して/「換気」に関するQ&A』というPDF資料が公開されています。


学術的な見地からより詳しく丁寧に解説されていますので、信頼性の高い情報かと思います。


ご興味のある方はぜひご一読ください。



換気の目的な室内の空気を新鮮な状態に保つことにありますが、一般的な住宅やオフィスで使用する場合にやりがちな間違いとしては、窓や給気口を閉じたまま換気扇を回すケースです。給気がないと排気もされないので、換気扇のみを回していても換気がされていない状態になってしまいます。
いわば空回り状態な訳ですが、意外にそういう使い方をしているケースはままありますので、より正しい方法で換気されることをお薦めします。

もっとも、古い建物ですと様々な隙間から外気が入ってきますので、、、あえて窓や給気口を開けなくても大丈夫、ということも十分ありえます。



いずれにしても、こういうご時世では正しい知識に基づいて行動することが基本になるかと思いますので、上記の建築学会のPDFページをぜひご参照ください。





2020/03/30

目黒川/20200330

連投での投稿になりますが、本日の目黒川の様子です。




提灯がある場所は仮設の屋台村ですが、閑散としています。






通りも人がかなり少なめ・・・。



東日本大震災の後のお花見シーズンもだいぶ閑散としていましたが、やはり今年の方が突出して人出が少ない状況です。




自分の場合、自宅からジムショまで徒歩でいつも目黒川沿いを歩いています。



不安な感情が増幅されるようなニュースが流れる世情ですが、サクラを眺めながら川沿いを歩いているとそうした気分も多少晴れるような気もします。





早く平穏な日常に戻ることを祈りつつ、、、自分自身も感染予防により努めてゆきたいと思います。





2020/03/25

目黒川/20200325

ちょっと目黒川シリーズが続きますが、本日は天候もよく穏やかな桜日和の日中でした。




今年は人手が少なくボンボリも出ていないので、例年になく落ち着いた雰囲気です。


まあ、マイナスをプラスに変える思考でゆかないとなかなか難しいご時世ではあります。






せっかくなので、また継続的に目黒川のレビューをしてゆきたいと思います。




2020/03/20

目黒川/20200320

目黒川のサクラの実況が続きますが、、、昨晩くらいから急に花開きだした感じで、枝によっては3分咲き、といったところでしょうか。




だんだん華やかさが増してきた感じです。



今年は出店も少なめですが、それでも休日に合わせて営業を開始しているお店がチラホラあります。



例年のような賑やかさにはならなさそうですが、ちょっとした静けさと余裕のあるお花見シーズンになるかも、という感じです。





毎日見ている目黒川ですが、またこの界隈の様子をアップしてゆきたいと思います。





2020/03/14

目黒川 / 20200314

本日は寒の戻り、という感じで肌寒い日になっていますが、ここ数日の暖かさで気の早いサクラはもうチラホラ開花しているようです。





手前の枝はツボミがピンクがかって今にも開きそうな状態ですが、写真奥の枝ではすでに一輪咲いているものもあります。




毎年の変わらない光景ではありますが、いつもこの時期になると開花が心待ちになるものです。





やはり、都市の中で自然を感じられる風景があることは大事なことだなあと、この時期のサクラ並木を見るたびに実感します。






2020/03/11

9年目

本日は3.11ということで、東日本大震災から9年目となります。


ついこの間だったような気もしますが、いつの間にか10年近くになってしまいました。


震災では原発事故や計画停電で電力・エネルギー問題が大きな課題となりましたが、私共の建築設計においても、震災をきっかけに省エネルギーや環境に対してより深く取り組んでゆくこととなりました。


まだまだ色々な試行錯誤や勉強の日々ですが、より省エネでエコロジカルな空間を形作ってゆければと思います。






本日はにわか雨も降る妙な天気でしたが、夕暮れ時には雲がキレイに流れていました。





東北では虹が見えたエリアもあったそうですが、あの時に感じたこと、思ったことを再び胸に刻みつつ、前を向いて進んでゆければと思います。






2020/03/09

目黒川 / 20200309

今年の冬はかなりの暖冬でしたが、気づけばサクラのシーズンが近づいています。



本日のジムショ近くの目黒川のサクラの様子。

写真ですと全くの枯れ枝状態ですが、よくよく見るとツボミの膨らみがそこかしこに見受けられます。



開花予報によると東京の開花は3月15日前後だそうで、ということは今週末(!)には開花することが見込まれます。

例年以上に早い開花になりそうな事もちょっと驚きですが、今年はボンボリの点灯や様々なイベントが中止になるとのことで、時期が早いことも含めてかなり異質なお花見シーズンになりそうです。





早く事態が収束することを願うばかりですが、設計事務所としては感染対策をしっかりしつつ、粛々と業務に勤しむしかない、、、かなと思っています。





皆様におかれましてもどうぞお気をつけください。





2020/03/05

ごまさば

福岡の郷土料理のひとつに「ごまさば」があります。
サバのお刺身にすりごま、ごまだれをあえた料理ですが、お魚の鮮度の高い福岡ならではの料理ではあります。

とはいえ、最近は都内でも「博多料理」居酒屋でちょくちょく食べられるようになっていて、福岡県人としてはありがたい、、、なあと思います。






写真は日本橋のとあるビルの居酒屋さんでいただいた「ごまさば」。

いわゆる青魚系のお刺身は独特の臭みがあって苦手という方も多いですが、こうした調理法ですとマイルドに食べられます。



福岡の郷土料理では、すりごまをふんだんに入れる料理が多い気がしますが、ごまさばもその典型例かもしれません。



狭い日本とはいえ、それぞれの地域特有の郷土料理のギャップは大きいなあと思いますが、そういう料理を発見するのも遠方に行った際の楽しみかなと思います。




2020/03/03

断熱工事:九品仏

不定期でアップしている、九品仏の現場のレビューです。
今回は断熱工事の様子です。

こちらの住宅も高気密・高断熱仕様にしているので、断熱工事が重要な工事のひとつとなります。



内部の一般的な壁面の施工状況。
見え掛かりとしては普通のグラスウールとほとんど変わりません。
今回使用したのは旭ファイバーグラスのアクリネクストという製品です。
グラスウールにも密度によって断熱のグレードがあり、密度が高ければ同じ厚みでも断熱の性能があがります。今回使用したアクリネクストは、一般的な住宅でよく使用される100ミリ程度の厚みになりますが、密度が高くて高性能なのと端部にビニルのミミがついているので気密の施工がしやすい点が特徴です。
写真ではグラスウールの間の間柱もビニルで覆われていますが、このように隙間なく全体を覆うことで気密性を確保します。ただ、床や天井の切り替わり部分や窓廻り等の気密性をより確実にする為、今回の工事ではこの上から更に気密シートを張っています。






こちらの写真は斜めになった壁面の施工状況です。グラスウールのズレ防止とボード施工の為に桟木を入れており、梁や桟木の間にあるグラスウールの上から薄いピンクの気密シートを一面に張っています。壁、天井にまんべんなく気密シートを張ることで、内外の漏気が発生することを防止します。







こちらは外部の壁面の断熱です。
一面に張ってある黄色い面材が断熱材ですが、外部は厚さ30ミリ程度の硬質な断熱材を張り込んでいます。外部側の断熱材は付加断熱といって、補助的な断熱材になります。外部をまんべんなく断熱材で覆うことで、柱や梁等の断熱材で覆うことが出来ない部分も補足的に断熱します。これにより部分的に伝播される外部の熱を遮断し、全体的な断熱の性能をあげる訳です。



付加断熱は寒冷地以外のエリアではまだ一般的な構法ではありませんが、壁の厚さもそれほど通常の在来工法の建物と変わらないので、省エネ基準の厳格化に伴って今後普及してゆくのではないかと思います。






断熱材の写真の絵面は大変地味なものですが、、、エコ仕様の重要な部分を占めていますので工事の記録と解説の意味合いを含め、掲載しました。




2020/02/27

煮干しラーメン

事務所のランチはお弁当が多いのですが、たまに外で食べたりもします。


先日は、中目黒の「らーめん恵本将裕」さんに伺いました。



写真は「濃い煮干しラーメン」。
見た目のとおり、濃厚な煮干しスープで、麺は太麺。
スープはちょっととろみがあって煮干しのエキスを食する、、、という感じを十分に堪能できます。



こういう個性的なラーメンは、毎日でなくともたまに食べたくなるものです。




中目黒はラーメン店の数はそれほど多くないですが、飲食店全般の激戦区だけに生き残っているお店はいずれもレベルが高いなあと思います。




また美味しい食事をしたらお店やお料理をご紹介したいと思います、ごちそうさまでした。