週末にシゴトの合間に金沢に行ってきました。
しばらく個人旅行に行ってなかったのですが、たまに行きたくなるものです。
金沢はここ数年、年に1回くらい行っているのですが、街の大きさが歩いてまわるのにちょうどいいのと、金沢21世紀美術館の企画展を見に行くのがだいたいお目当てです。ついでに食事も旨い。
基本的に美術系の建築出身なので、アート系への興味というのはずっとあります。
なので展覧会は美術館建築を見学するのも兼ねてよく見に行くのですが、わざわざ遠出してまで観に行きたい企画をコンスタントにやっているのはココとあとは水戸芸術館くらいでしょうか。
現代美術は近年まち興しの手法のひとつとして認知されていますが、コンスタントに良い企画を出している美術館というのはごく少ないものです。
ちなみに21世紀美術館の設計は建築界のノーベル賞、プリツカー賞を今年受賞したSANAA(妹島和世+西沢立衛)で、この美術館は彼らの代表作のひとつになります。
お目当ての展覧会は「ヤン・ファーブル×船越桂」展。
ヤン・ファーブルというヒトは、かの「ファーブル昆虫記」で有名なファーブルの子孫です。
船越桂は船越保武という日本の近代彫刻の祖の息子ですが、クスノキの木彫による人体彫刻で有名なヒトです。
ふたりともけっこう前から好きなアーティストだったので、ちょっとこれは観に行かねば、ということで行ってきました。
展覧会はこれまでのふたりの作品や過去の宗教画とかの伝統的な美術作品を組み合わせて部屋ごとに性格の異なる空間をつくっていました。
個々の作品を見せる通り一辺倒の展覧会ではなくて、どちらかというと美術館の空間を含めた総合的な展示=インスタレーション、という印象で建築を含めたコラボ・ワークでなかなか楽しめました。そして楽しめる中にも生や死といった根源的なテーマを突き付けるような作品・展示でココロにグッと突き刺さるような鋭さを含んだ展覧会でした。
8月末までやっているようなので、おススメです。
旅行全般で写真を色々撮ったので、またアップしようと思います。