2011/12/23

HP更新

師走も残すところ1週間程度になりました。
バタバタしているうちに年の瀬は過ぎていくものです・・・。

秋口から少しづつ進めていたホームページの更新をようやくアップロードしましたので、是非ご覧ください。

よりわかりやすく閲覧できるようにしたつもりです。

どうぞよろしくお願いします。

2011/12/11

一葉のミタ

いつの間にやら師走です。。。忘年会シーズンです。
こんなヒトもこっそり見ていた、かな?









オトナの折り紙シリーズ。忘年会で友人が持ってきてくれました。
お札を折り紙にするのは、ちょっと罪な感じもします、、、がなんかハマってますね。


なんというか、アートな感じもします。




まあ、そんなこんなで2011年の師走、和やかに過ぎていきます。




2011/11/27

4S

先週になりますが、i phoneを4Sに更新しました。




機器本体そのものもミニマムデザインですが、パッケージもかなりコンパクトでミニマムです。


極限まで不要なものをそぎ落とす美学が徹底している感じがしますが、やはり「製品というよりも作品」と呼ぶにふさわしい、、、といえます。


買った製品のハコを開ける時のワクワク感、というのはどんなモノを買ったときでも、大なり小なりあるものですが、ハコ自体からワクワク感を感じるプロダクトというのは稀な気がします。

まあ、ユーザーとしては次のワクワク=i phone5 を早くも期待してしまうのですが、しばらくは最新機種を堪能したい、、、とも思います。
だいたい家電・パソコン製品は半年スパンくらいで機種が更新されますが、購入直後に新製品発表、というのはチョット悔しい気持ちになる、、、のが人情というものです。。。


とはいえ、ワクワクするプロダクトを生み出す企業が少ない昨今、次のイノベーションを期待しつつ、ジョブズの遺作ともいえる4Sを楽しみたいと思います。






2011/11/21

東京タワー、7月-11月

ここ数カ月で、異なる場所から2カットの東京タワーの写真を撮りました。



7月の東京タワーです。
たしか、なでしこジャパンの決勝戦前後で、ブルーにライトアップされていました。








そして先週撮った、11月の東京タワー。
ピンクのLEDでライトアップされていました。








2つの写真をならべて較べてみると、明るさに差があるのが一目瞭然でわかります。


7月には頂部はライトアップされておらず、全体に暗いですが、11月になると頂部は明るくライトアップされ、全体に華やいだ雰囲気になっています。


こうして見ると、単純に節電の程度のみならず、この数カ月のみんなの心象の変化を反映しているようにも感じます。


東京タワーはこういうライトアップの変化で色んな表情をみせて、時に喜怒哀楽すら表現しているような気がしますが、そうした意味では東京という都市に定着したランドマークといえる気がします。

そして、3.11から8ヶ月以上を経て、前向きに進んでいくための、青信号ならぬ赤信号のゴーサイン、、、のようにも感じました。

2011/11/12

沈金細工




輪島漆芸の沈金細工。



9月に出席した高校時代の友人の結婚式の引き出物です。
かなり自慢になりますが、、、、これも高校時代からの友人、じゃり道工房、上野明弘君の作です。



高校時代、質実剛健かつ文武両道を美徳とする気風の学校にあって、美術部という文化系の部活はかなりマイナーな存在、、、でした。

とはいえ、そんな校風に関係なく絵を描いたり、彫刻つくったり、年に一回、体育祭の応援用のバックボードという、4m×25mくらいの大型の壁画を皆でつくったりと、モノをつくる、ということの楽しさを満喫していました。

その頃、美術部の同学年のオトコは3人いて、放課後は昭和2年築の古い校舎の屋上に戦後増築されたペントハウスのオンボロ美術室に直行、6~7時の退室時間までどっぷり一緒に過ごしていました。

どちらかというと、教室よりも美術室が断然楽しかった、、、ものです。
そして、モノをつくってお互いに批評したり、議論したりの切磋琢磨で、純粋かつドップリその楽しさにハマっていた時代、だったかもしれません。





その後、20年近く時間が流れて、ひとりは理化学の研究者、ひとりは沈金作家、そしてもうひとりは建築家になりました。





この引き出物は沈金作家が理化学の研究者に贈った、ココロの籠ったお祝いの作品、ということなのです。


なので、この沈金細工を見ると、その頃の光景が目に浮かぶようで、なんとなくその時代に戻されるような、不思議な感慨を覚えます。


そして、コイツ、やってるコトが高校時代が変わんねえなあ、、、と笑みを浮かべたくなるような。


色んな試行錯誤や偶然の出会いを経た結果としてのそれぞれの職業の選択、ではありますが、モノをつくったり、何かを探求したりすることの原点が、高校時代にあったのかなと思います。


ちょっと青臭い内容ですが、、、時々、原点を見つめることは必要だなあと思いますし、そんなことを喚起してくれる、一生ものの作品、としての沈金細工なのでした。



2011/11/03

揚げピッツァ

ジムショ近くのピザ屋さん、Da Isa に久々に夜に行きました。





ジャンボ揚げ餃子みたいですが、、、揚げピッツァです。


中身はトロトロのチーズとキノコとハムとか諸々入っています。

美味です。


最近、なんだか建築の話題よりも食の話題が多い、、、、のですが、食いしん坊の秋、ということで。



早いもので、もう11月です。

2011/11/01

LHA 結成秘話


別に秘話、、、でもありませんが、人から「なぜ二人でジムショをつくることになったんですか?」とよく訊かれたりします。


3周年も過ぎたので、その辺の話を今回はちょっと。

話しは2003年6月に遡ります。

当時、ちょうど前職(=光井純アンドアソシエーツ)に転職したてだったのですが、そこで担当することになった某ブランド系テナントビルのプロジェクトのチーフをしていたのが、ジムさんでした。

で、その某テナントビルを基本設計から実施設計、現場監理とほぼ最初から最後まで一緒にプロジェクトを担当したのが最初のキッカケです。
その時は一緒にジムショを立ち上げることとか夢想だにしませんでしたが、まあ日本語わかるし、割とシゴトがしやすい人だなあ、という印象はありました。

その後、しばらく違うチームでそれぞれシゴトをしていた訳ですが、2006年のアタマにまた同じお施主さんの新しいブランド系テナントビルの設計をやるという話しが来て、再びチームを組んでやることになりました。そのお施主さんというのはシゴトに対して非常にキビシイところがあり、、、そのリクエストとスケジュールに応えるべく、チームの面々は休日も出て、時に徹夜、、、という日々を続けていました。


で、ある休日の土曜、4月過ぎくらいだったと思います。
たまたま他のスタッフが誰もいなくて、二人だけでシゴトをしている時間帯がありました。



林「はー、休日出勤、疲れますね・・・・。」
ジム「そうね、疲れるね。」
林「・・・こういうペースでスタッフ続けるのってやっぱりシンドイですよね。
  ・・・ジムさん将来どうするんですか?」

ジム「いやあ、独立とか考えてるよ。けっこう廻りに独立している人いっぱいいるし。・・・・林さんは?」
林「あー、実は僕も考えているんですよね、、ケンチクしているとやっぱり考えるでしょう。」
ジム「ああそう・・・・ふーん。」


林・ジム「お互い独立考えてるなら・・・・・・・・一緒にやる???」



とまあ、ざっくりこんな感じの会話をした記憶があります。
この雑談的な会話をキッカケとして、結成にいたったのでした。

とはいえ、そこから更に紆余曲折があって、結局正式にジムショを構えたのはそのテナントビルの竣工後、2008年の10月になるのですが、ジムショ設立の話しを具体的にしたのは2006年4月ということになります。


そう考えると、話しのスタートから既に5年以上が経過していて、時の流れの早さを感じてしまいます。。。ちなみに担当したテナントビルは2件とも表参道に健在で、お施主さん、テナントさんから大事に使われているようで、担当者冥利につきます。


まあ、こんな流れで、偶然同じプロジェクトを担当したことを端緒として今に至る、、、というのが秘話というか真相、、なのですが、巷間に密かに流れる(?)「アイツら、デキてんじゃねーの?」疑惑を払拭する(笑、、、意味もあり、ちょっと書いてみました。



状況証拠的には、

・ジムショをふたりでやっている
・ふたりとも中目黒在住でご近所である
・ふたりとも独身である

・・・とデキてる疑惑を認定するにたる要素が見事にバッチリそろっている、、、、のですが、そっちの気はございません・・・。



まあ、恋愛対象がどうか、ということはシゴトとは全く関係が無い、、、と個人的には思うのですが、その事によるシゴトの機会損失がある気もする、、、のであえて書いてみました。


いずれにせよ、大事なデザイン・パートナーであることは変わりがないのですが、一年に一回くらい、お互い継続の意思確認をします。


先日も意思確認みたいな打合せをしたのですが、まだまだLHAとしてこの先続けて新しい作品をつくっていく、、、ということで、お互いファイティング・ポーズをとる姿勢を確認しました。

共同経営というのはうまくいかないケースもあるようですが、我々の場合、具体的・実利的な補完関係がはっきりしているので、結果としてうまくいっている、かなと思います。


まあ正直、建築設計業界全体が厳しい状況の中、我々もなかなか大変ではありますが、、、LHAを今後ともよろしくお願いいたします。



2011/10/27

3周年

本日で事務所の登記をして、3周年です。


あっという間の3年間でしたが、とにもかくにもなんとか無事続けてこられたのは皆さま方のおかげと存じます。
皆さまのご厚意に感謝しますと同時に、今後とも末長くよろしくお願いいたします。

思えば、リーマンショックに始まる世界同時不況、今年の東日本大震災と100年に1回、、、の大きなトピックが重なった中での暗中模索、、、が続いている感じですが、負けずにがんばりたいなと。









写真はこのブログでおなじみ、目黒川の夜景。
欄干の部分がLEDのテープライトで地味ながら、、ライトアップされています。


今後も、ブログの中で日ごろの活動の報告と同時に、色んな表情の目黒川をアップしていければ、と思います。

2011/10/23

シュークルート

ちょっと食べ物ネタが続きますが、先日、友人夫妻とのお食事会で浅草橋の「ブラッスリー ジョンティ」というフランス・アルザス地方料理のお店に連れて行ってもらいました。





お店の名物料理、「シュークルート」。

ドイツ語だと「ザワークラウト」、キャベツの酢漬けという意味だそうですが、豚肉とジャガイモ、キャベツを付け合わせた料理です。

アルザス地方というのはフランスのドイツ国境沿いのエリアでヘッセの「最後の授業」の舞台にもなったところらしいです。文化圏としてもドイツ的な感じらしく、フレンチらしからぬ素朴で味わい深い料理でした。
フレンチというと一般的に高級なイメージがありますが、こういうカジュアルスタイルでお腹いっぱい食べられるお店が近くにあればいいなあ、とか思ってしまいました。




このブログにしては珍しく食ネタ3連発、、、で「なにげに美食家なんだよね、僕。」アピール、、、にも見えてしまいますが、、、たまたまです。


普段はコンビニの弁当とかで手早く済ませることも多い、のですが、たまに美味しいご飯を食べたりすると気持ちも和む、というものです。


食欲の秋もどんどん深まる、今日この頃です。


2011/10/19

牛たん

先日、半ばシゴトで仙台に行きました。
震災後、半年が既に経過し、街中はほぼ平常通りで、穏やかな活気が出ている印象でした。

で、当然ながらご当地名産の食をいただくことで、消費を通して復興に貢献、、、ということで牛たん屋さんに行きました。




牛たん屋さん「利休」の定食。

牛たん、麦飯、テールスープの定番メニュー。美味しかったです。



牛たんといえば、つくばに「太助」ののれん分けされた分店があって、学生時代はよく行きました。
今から15年くらい前ですが、まだ牛たんはマイナーな存在で、仙台=牛たん、みたいなパブリックイメージは無かった気がします。

今や仙台駅構内の新幹線乗降口の脇に「牛たんストリート」なるものまで出来ていて、メジャーな存在となりましたが、やっぱりご当地でしか味わえない旨いモノ、というのは観光におけるキラーコンテンツ、といえるでしょう。

東京にも美味しいお店はいっぱいありますが、やはりご当地でその土地のモノを食す、際のロケーションとかシチュエーションを含めた総合的な意味での味の愉しさ、にはかなわないなあ、とか思います。

まあ、そうであるがゆえにネットの時代においても観光が成り立つ訳で。


と、ご託を並べましたが、、、美味しいものはシアワセの結晶だな、と思います。

2011/10/11

ランチプレート

先日、友人を招いてジムショでランチ会を久々にやりました。





いつもお願いしているジムショ近くのイタリアン、バランチェッタの前菜盛り合わせプレート。
食べ始める直前に撮りました。

一見なんてことのない盛り合わせ、のように見えますが、、、いつも複雑で濃厚(味付けが濃いというより、深さが深いというか、、、)なテイストの料理で楽しませてもらってます。素人には出来そうで出来ない料理といいますか、いつも少しづつ違う料理が入っているので毎回プチ驚きを味わっています。


建築に例えるなら、日光東照宮というより、高台寺・傘亭のようにワビサビの範疇にありながらオトナの遊びゴコロのある華のありかたでしょう。


・・・・って、まあ、わかりにくい例えですが・・・。


普通、パーティーとか食事のタイミングではあんまり写真を撮らない(というか目の前の料理にココロを奪われて、すっかり忘れている・・・)のですが、たまたまパーティーが始まるタイミングでブログの写真を褒めていただきまして、、、つい撮っちゃいました。


秋はやはり、食欲の秋、です。








2011/10/09

熊本3

熊本シリーズが続きますが、写真を連発で。



熊本市美術館。近代建築の巨匠、前川國男の設計で30年くらい前の建築です。
一見地味、、、ですが、色々なトコロに凝っていて、なかなか気持ちいい空間です。
たとえば天井のコンクリートはワッフルスラブといって、格子状の梁を並べることで柱の少ない、大空間を可能にしています。上野の東京文化会館とかも前川國男の設計ですが、前川さんらしい、上質な近代建築です。





写真の一軒家、実は昔住んでいた家です。
時間があったので、昔住んでいた熊本大学の近く、立田山のふもと界隈を歩いたのですが、記憶をたどって歩いていくと、、、まだ残っていました。ビックリです。30年以上前(!)とさして変わっていない外観、、、でした。当時も古いなあ、、、と思ってましたが、よりエイジングが進んでいました。。。まあ、一年間しか住んでいなかったですが、住んでいた界隈は意外に変わっていなくて、割とスムースに記憶をトレースできたのもビックリでした。



で、立田山のふもとには肥後藩主・細川家の菩提寺があった(当時は全然知らなかったですが・・)ので、立ち寄ってみました。代々の藩主のお墓が並んでいましたが、深い竹林に囲まれた場所でなかなかのパワースポットというか、霊気が満ちた場所でした。蚊がいっぱい、、、だったので早々に立ち去りましたが・・・。



熊本は市電の街です。石畳にレールがあって、その上を市電が走っているのはなかなか風情があります。エコでコンパクトで環境負荷が少ない、等メリットが多い市電は近年見直されていますが、そういう点からもいい感じだなと思います。



水前寺公園。キチンと整備されていて、なかなか気持ちいい回遊式庭園です。
小さい頃に何度か来たことがある、ハズなのですが、、、まったく覚えていませんでした・・・。




熊本銘菓と言えばコレ。陣太鼓。お餅の入ったようかん、みたいな感じですが、美味です。



ということで、熊本シリーズ終了ですが、楽しい時間のきっかけをつくってくれた、ミズグチくんご夫妻、ありがとうございました、お幸せにどうぞ。






2011/10/04

熊本2

熊本の続編です。

ケンチク関係で熊本で見るべきものといえばやはり熊本城。
残念ながら西南戦争時に天守閣等、主要な部分は焼失してしまったみたいですが、連綿と連なる石垣をはじめとした遺構には圧倒されます。



曲線美。ですね。
反りの加減が美しい訳ですが、400年前の工作機械の無い時代にやられた造作物と考えると改めて感慨深いものがあります。




天守閣。実は上屋部分はコンクリート造だったりするのですが、天守閣の場合、内部空間は多くの場合極めて簡素な造作で、むしろ外観に象徴的な意味を持たせるために荘厳な意匠を施しているように見受けられます。

なので、多くのビジターが鑑賞して景色を楽しむことができる、という利便性や耐震性を考慮するとコンクリートによる再現もアリだなと思いました。


天守閣の内部。コンクリートの柱梁と石垣が新旧のコントラストをつくってます。
意外に新鮮な組み合わせ、というか、、、力強さにちょっと萌えます・・・。


熊本城では最近、客殿部分を再現しているのですが、そちらは木造で完全に復元していて、それはそれで、やはり見ごたえがあります。






お城というのはランドマーク的な意味合いも多分にありますが、お城のようなランドマークが街中からチラリと見えたりするのは、都市のアイデンティティを認識する上で大きな意味を持つと思います。

東京でいえば東京タワーとかスカイツリーとか、六本木ヒルズあたりがその辺の役割を担っている訳ですが、東京にも江戸期、明治期の歴史的な建造物がもっと残っていればなあ、、、とか時々残念に思ったりもします。

熊本というのはそういう意味で幸福な都市なのだと思います。スケールや歴史性からすると金沢とかが近いかもしれません。
先回も書きましたが、こういう都市が元気なのは良いことです。

2011/09/26

熊本1

ちょっと間があきましたが、シルバーウィーク前半は友人の結婚式で熊本に行ってきました。






式と披露宴のあったホテルにわざわざお部屋をとっていただいたのですが、写真はホテルの部屋から見た熊本城。
高台にすっくとそびえ建つ天守閣、かなり萌えます。。。


滞在中、幸運なことに藤崎宮例大祭の期間中でお祭りを見物することができました。
実は幼少期に熊本に住んでいたことがあり、その当時見た記憶があったのですが、30数年ぶり(!)にお祭りを再び見ることが出来、懐かしいと同時にこんな祭りだったんだ、、、と改めて感じ入るものがありました。



祭りの日には朝から飾り馬の奉納行列がドラとラッパ、太鼓のリズミカルな音と「ドーカイ、ドーカイ」の掛け声と共に、街中を練り歩きます。
朝はその賑やかな音色で目が覚めました。そのくらい街中がお祭り一色になります。










飾り馬とその後の行列。
馬を先頭に勢子が練り歩くのですが、参加団体が60組以上あって、行列が2,3時間途切れることなく続きます。で、団体は地域単位とか学校、会社といった母体になっている団体があって、それぞれの母体の出自によって微妙に個性が違ったりします。
その個性の差がまた面白い訳です。






飾り馬の後から音を鳴らす楽隊の一団。






そして、そのあとに続く「森ガール」ならぬ「盛りガール」、の集団。
皆さん髪の毛盛って、アゲてます。。。



ウィキの解説とかを読むとわかりますが、昔はもっと荒っぽい、危険な雰囲気すら漂う、九州らしく武骨な「肥後もっこす」のお祭り、という感じでした。当時に比べると、今はより穏やかになった気がします。

まあ、時代の趨勢なのでしょうが、なんだかんだで老若男女の皆さんが参加なさっていて、全体にピースフルな雰囲気が漂っているのはいいなあ、と。

こういう皆が楽しめる祭りがあって、活気がある都市というのは、見ているこちらも元気になります。


色々見て回ったので、また熊本について書きたいと思います。

2011/09/13

中秋の名月

今晩は中秋の名月です。

ナカメの月も冴え渡った夜空に光っていました。






目黒川越しの月。

残暑は今日も厳しかったですが、空の風情は一足先に秋、みたいな。


いつもだいたいタイムラグを置いてアップデートすることが多いですが、、、撮りたてホヤホヤをアップデートしてみました。

2011/09/11

残暑

本日は西麻布のギャラリーに散歩がてら行ってきましたが、麻布から渋谷までテクテク歩いていると残暑がまだまだ厳しいもんです・・・。








ちょっとミッドセンチュリーモダンなビルの背中に残暑の陽が差し込むと。



 本日は9.11から10年、3.11から半年の日でした。



2011/09/08

お堀

もう9月です。 ちょっとバタバタしていて更新が滞りがちですが、、、久々に更新します。
皇居のお堀の眺め。 まあ一見何の変哲も無いキレイな夕景で、都心の緑シリーズ、としてはいいものですが、撮影日が3/12、、、となると別の意味を帯びてくる、、感じがします。 要は震災の翌日に撮影したのですが、その前から銀座で友人夫妻とお食事会の約束をしていて、そのついでに撮ったものです。 キャンセルしようか、、、という話もあったんですが、逆にこういう時だからこそお互い安否確認の意味も含めてやろう、という話になり、やりました。というか自分が不安だったので、付き合ってもらった、という感じでしたが。 で、さすがに銀座は人気が全然なくて、休日の早朝みたいな夕方でした・・・。 もうすぐ震災から半年ですが、建築の専門家としても一個人としても色々考えて、試行錯誤をしている感じです。 そしてそれ以上に、時間の流れがホントに早い半年、、、という風に改めて思います。 まあ、色んな悩みや問題を抱えながらも(個人としても社会全体としても、、、)前向きに進むしかないかなあ、と。

2011/08/28

南麻布

打合せで南麻布の構造設計の方の事務所にお邪魔してきました。




都心とは思えないレトロな風景。
住宅街の奥まった場所にある古い木造家屋を改造して事務所として使用しているそうです。


こういうトコロで仕事をすると都会の喧騒を忘れて仕事がはかどりそうですが、自分の場合、かえって昼寝の誘惑に負けてしまいそう、、、な気もします。




すぐ近隣には有栖川公園があります。
こちらも都心とは思えない、鬱蒼と茂った木々の中を小道が通っています。
これだけガッツリ緑があるエリアも都心だとなかなか無いかもしれません。





麻布・広尾界隈といえば大使館が多くて外国人の方が多いエリアですが、日本的な風景が残っているのが意外な感じもしました。

色々歩けばどんどん発見できる、、、のが東京の面白いトコロでしょうか。

2011/08/25

ヴィラ・ロトンダ

ちょっと涼しい日もありましたが、まだ暑い日が続いています。

日本の夏も暑いですが、思い起こせばイタリアの夏も暑かった・・・・。




写真はイタリア・ルネサンス期の巨匠、アンドレア・パラディオの代表作、ヴィラ・ロトンダ。
ヴェネツィアからほど近い、ヴィツェンツァという都市郊外の田園地帯に位置する小高い丘の上に建っています。正方形や円等の幾何形体を組み合わせた簡潔な構成によってつくられており、パラディオの代表作であると同時にルネサンス後期のイタリアの代表的な建築でもあります。


写真をご覧の通り、影がくっきり黒々としています。それだけ日差しが強いのです。


ちょうどポーチの回廊部分の写真。
柱から伸びる影がくっきりとそれ自体がデザインされているかのように浮かび上がってきますが、やっぱりデ・キリコの絵画をほうふつとさせます。

というかキリコがこういうイタリア建築や街並みの記憶から独自の絵画世界を発展させたのでしょう。




で、丘の上から見渡す田園風景。

ヴィラ・ロトンダは4面全部がほぼ同じ形状をした対称形になっているのですが、平坦な周囲のランドスケープから自立した建築として構想されている感じがします。

にしても、影が濃くて、日差しがいかに強いか、、、ということを写真から感じることが出来ますが、日本の夏ではもっと湿度が高くて雲が多く発生するので、こういう影は出来ないものです。なので、ロトンダの建築というのはそうした立地や気候風土に合わせて最適化された建築だなあ、というのが現地に行ってはじめて分かった、と思いました。


今回ブログでロトンダを取り上げたのは、猛暑のこの時期になると、この13年前に旅行した時のイタリアの暑さや強烈な光と影の光景がアタマの中でフラッシュバックする時がある、、、からです。

このヴィラ・ロトンダは暑さの中をバックパック背負って1時間くらいかけて歩いて、ようやく辿り着いた、、、という点でその時の貧乏旅行の記憶を代表している、ようなトコロがあります。今なら絶対タクシー使うでしょうが。。。

ただ、肉体の苦役を伴う行為というのはその分記憶も鮮明に残る気はします。
なので、時々この写真のような光景が今もアタマの中をよぎる時があるのでしょう。

まだまだ残暑厳しく、節電で肉体的にも負荷が高く、記憶に残る夏になりそうですが、みなさま御自愛ください。



2011/08/21

昭和86年、大正100年

もう1ヶ月以上前になりますが、健康診断で訪れた病院のカレンダー。






よく見ると、昭和86年、大正100年の文字が・・・・。

・・・・誰がこういう元号を確認するんだろ、、、とか思ってしまいましたが、確かに昭和との距離感、というのは昭和生まれからするとリアリティがあるというか、数字でよくわかりますし、数日間しかなかった昭和64年、から20年以上経っている、と考えると感慨深かったりします。

まあ、平成生まれの方々が社会人として活躍しだしている訳で、トシもとりますわなあ、と。


2011/08/19

フェイスブックには写真を載せましたが、先日プチOB会で行った新橋・魚金の鯛のかぶとの酒蒸し。




大きさにびっくりですが、値段も780円とかなりリーズナブル。


新橋といえばサラリーマンの聖地、ですが、オヤジの集まるところには安くて旨い魚のお店があるものです。
逆にいえば昼時にオヤジの集まる定食屋さんは旨いと思う。

にしても久々に新橋に行きましたが、なんというか人種がここまで住み分けされているかなあ、と思うくらいシブヤ~ナカメエリアとは歩いている人の年齢や服装が違うもんです。

エリアそれぞれに個性があってしかるべきで、その方が楽しいのですが、一方でステレオタイプ化してしまうとそのイメージに対して固定されすぎて硬直化・陳腐化するような気もします。

やっぱりある程度色んなものが混在している方が街として魅力があるなあと最近つとに思います。


とはいえ、新橋、ちょっとディープな感じで開拓の余地アリだなと思いました。

2011/08/14

お盆の満月

今日は満月の日です。


自宅のオンボロマンション、から眺めたナカメの月。






写真はボヤっとしていますが、実物はもっともっとキレイです。




東京でも福岡でも、上海でも、被災地でも、、、等しく満月の光が降り注いでいる、かと思うと不思議な心持ちがするものです。



そしてキレイな自然を普通に愛でる気持ちが持てる余裕があること自体が、ささやかながらシアワセなことに思えます。


今日はお盆の只中ですが、いつも以上に色んな思いの交錯する、満月の夜です。


2011/08/13

サンプラザ

所用で中野に行ったのですが、中野サンプラザをはじめて間近に見ました。







ちょっと70年代のニオイのする豪快なフォルムと構造、他の建築を圧倒するかのようなスケール感と三角形の組み合わせによるミニマムともいえる単純な形態、スキーのジャンプ台を思わせる急勾配かつ滑らかな傾斜屋根、開口部からマジンガーZが飛び出してきそうなレトロフューチャーかつ特撮チックなデザイン、、、にちょっとグッと、萌えます・・・・。



一時期、建築好きの間で「大建築」ブーム(というほどではないですが・・・)がありましたが、まあこの建物もその範ちゅうに入るのでしょう。

未だに中に入ったことは無い、のですが、一度は入ってみたいと思います。
こういう建築ですら10年後取り壊されずに無事に建っているかどうかは微妙、、、だったりしますし。

日本では名建築といわれるものでも、人知れず取り壊されてしまうケースは多々ありますが、老朽化した建築でもある時期を超えるとその魅力が輝きだす、こともあります。

まあ、こういう「建築萌え」、、、の魅力を伝えることも建築家の役割ではないかと最近つとに思ったりします。

2011/08/10

工房見学

スカイツリーネタの本題になるのですが、押上に行った目的はKamismさんの工房見学でした。

Kamismさんは和紙系壁紙を取り扱っていらっしゃるのですが、風合いが独特で和風になりすぎず、かつどこか無国籍でありながら手仕事のアジがある、、、ので、ウチのプロジェクトでも何度か使わさせていただいています。

工房では主に和紙に彩色や模様付けをする過程をやられていて、工房でちょっと体験制作をさせてもらいました。



まずは金箔の波型紋様。右端に映っているくし状のヘラで波型をつくります。




さらに紋様をつけます。コンパスのように手を動かすのがポイント。




完成。操作は割と単純ですが、複雑な紋様になります。



次にマーブリング。
マーブリングという技法は西洋から伝来したものと思っていたんですが、もとは江戸時代から和紙の紋様付けの技法が伝播したものだそうです。



水を張ったトレーに墨汁と少量の油を垂らします。



それを微妙な加減で吹いて、かき混ぜて紋様をつくります。




ころ合いを見て和紙を水面に手早く落として、紙に紋様を転写させて完成。






こうして見ると、手作業そのもので、逆に規格品を量産することの方が大変だとわかります。
逆にいうと、特殊な一品生産のオーダーを出しても柔軟に対応できるのがメリットで、今の日本では希少なプロダクトといえます。

自分もお試し制作したのですが、かなりおっかなビックリの手の動きでなんかぎこちない、、、感じのサンプルになったような、気がします。
なので掲載の写真は工房の方の手本です。


工房にはショップも併設されているので、外国のヒトとかを案内すると面白がるかなと。
東京イーストエリアでも押上はスカイツリー効果で注目度高いので、そこにショップ兼工房を構える、というのはいい着目点だなあ、とか思います。

立地のイメージというのは大事なものですが、ウチの事務所は一般的なイメージとしてサクラのきれな閑静な住宅街の中の立地、になります。ですが、最近は位置を説明するときに「ええ、ドンキ本店の真裏ですっっ!」ということが多いです。。。
・・・激安そのものはとても良いことなのですが、設計事務所のイメージとして激安&価格破壊、というのも誤解を招きかねないので、どう説明すべきか、悩ましいトコロです。。。



それはともかく、Kamismのみなさま、どうもありがとうございました。

2011/08/02

Skytree

先日、和紙メーカーのKamismさんの押上にあるショールーム兼工房に見学にお邪魔してきたのですが、スカイツリーが近くにあったので、帰り際にちょっとのぞいてみました。





634m。
333mの東京タワーのほぼ倍近い高さです。

ただ、近くで見上げても600mの高さをあんまり実感しない感じです。
たぶん廻りに比較の対象になる高層建築物があまり無いこととか関係しているかもしれません。

むしろ遠景から見た方が異様に目立つので高さを実感できる感じはします。
六本木ヒルズもそうですが、意外なところからはっきり見えたりするので、そういう時に、あーやっぱり高いんだなコレ、とか思います。

ちなみに先日NHKでスカイツリーの工事現場のドキュメントをやっていましたが、アンテナ部分にあたる頂部の「ゲイン塔」といわれる長さ165mの部分は、軸のブレが2cm以内に納まっているそうです。これは普通の2階建ての建物でいえばブレが0.3mmしかない、、、ということで普通の建築の精度をはるかに超えています。

普通の建築はだいたい10-20mmくらいの水平垂直の施工誤差は見越してつくられているので、スカイツリーというのは建築というより精密機械並みの精度かと。


NHKの番組では最終的な軸のブレの許容範囲について協議している設計者の日建設計と大林組の施工部隊の担当の方との打合せの様子も放映していました。

設計:「軸のブレ6cm以内が許容範囲です」
施工:「・・・・最終的に6cmの誤差を超えたらどうなりますかね?」
設計:「つくりなおしでしょ。」
施工「・・・わはは(苦笑。」

まあ、設計者にとっては妙にリアリティがあるというか、身につまされる、ようなやりとりでした。。。
設計監理者というのは工事が適正に行われていて、設計の想定通りに出来ているかをチェックする役割になる訳ですが、「つくりなおし」というのは究極のダメ出しで、なかなかサラッと言えるものでもありません。。。

自分達と相手の実力を見越した上での駆け引き、ともいえるのですが、最終的に2cm以内のブレに納めた大林組の施工能力というのも大したもんだなあ、とか思ってしまいます。
その分の労力とコストを惜しまなくてよい条件が整っているからこそ出来るのでしょうが、やっぱり尋常でない努力の結晶でつくられている、というのはよくわかります。

もし自分が現場で「大工さん、ここの精度は0.3mm以内ねっ!。」と言うたら、次の瞬間パンチを食らっているでしょう・・・。



まあ、たまにはみんながワクワクする建築というのもいいものです。

2011/07/26

Klee Cup

先日、東京国立近代美術館で開催中のクレー展に行ってきました。


クレーのような外タレ(というかわかりませんが・・・)系の企画モノの展覧会には、名作・代表作を一堂に集めた形式か、ドローイングやデッサン等も含めて数多く展示してその作家の創作のエッセンスを掘り下げる形式のものがありますが、今回の展覧会は後者でした。

なので、クレーの多彩な創作の方法を学習して、作家に対する理解を深めるという意味ではいい展覧会でしたが、マスターピースを堪能したい向きにはやや消化不良な感じがあった気がします。

にしてもクレーの絵は、コドモの落書きのような奔放であふれるイメージを簡潔な線と色に定着させて自由な世界をつくりあげているところに醍醐味があるのですが、一方で全作品に番号をつけて管理していたり、自らの肖像写真の中の小物に至るまで緻密に計算して写真を撮らせていたり、とかなり偏執的なマメ人間だったみたいで、その対極的な2つの人間性がからみあって彼の芸術の魅力が生まれているのであろうと思います。




で、企画展のお楽しみはミュージアムグッズだったりするのですが、だいたいが「数量限定」とか「展覧会限定」とかプレミアム感満載で、グッズ好きのココロをこれでもかと揺さぶります。。。







ということでグラグラ揺さぶられた結果、今回の展覧会のメイン、「花ひらいて」という作品のマグカップを購入してみました。

普通にありそうな、カワイイ柄のカップです。
バウハウスの教官だったからか、こういう日用品に使われても何の違和感もないところがクレーの絵のいいトコロだなあ、と思います。

まあ、これで頻繁に使うわけでもないカップがまた一個増えた、、、のですが、日常の中にアートの要素がちょっと入り込むだけでも心持ちがゼイタクになれる、というものです。


ちなみに、帰り際に常設展ものぞいてみたのですが、こちらは美術の教科書に掲載されていたあれやコレ、といった名作がゴロゴロしています。。。
さすが国立、いいもの揃えているなあと感嘆しましたが、お客さん少なめ、、、だったので、ちょっともったいない感じもしました。



休日の半日、美術館で楽しめる日常というのは、のんびりしていていいものです。

2011/07/17

同期会@芝浦

大学の同期会で、芝浦の友人の事務所にお邪魔してきました。






タワーマンションの一室をオフィスとして使用していたのですが、14階から眺める景色はなかなかのもの。

レインボーブリッジとか見えたりして。
写真も撮ったのですがあんまりキレイに撮れなかったので、掲載の写真はブリッジからちょっと逸れたところの眺め。



それにしても卒業して15年以上経ってますが、みなあんまり変わらない感じ。
シゴトで会ったりする同年代の人々と比べても若いような。


思えば、同世代のスマップとかが未だにトップアイドル、、、でいることを考えるとまあ世代的な特徴として上の世代より相対的に若く見える、もしくは若い世代とあまり変わらないファッションをしている、のかもしれませんが。


ちなみに自分の誕生日はキムタクと1日違い、だったりする訳ですが、ここ数年は「ええーっっ!」と悲鳴に近い驚嘆の声が挙がる、、、のであんまり言わないようにしてます。。。。

ま、「なんね、どういう意味の『ええーっ!』なのか、正直に言ってんやいっっ!(怒」
とも言えないもので。。。


まあ見た目はともかく、気持ちの上でフレッシュな感覚というのは常に持ち続けていたいなと思います。

2011/07/12

見学会@代々木上原

知り合いの建築家・川久保さんの長屋式住宅の見学会に行ってきました。





大家さん住宅を中心に、賃貸住戸がいくつか。
中庭や屋上テラス、各住戸をまたぐような階段とか、住んでいる人の気配がお互いにわかるような空間になっていました。
地下階への通風や採光を考慮して斜めに切り取ったような形になっているそうです。
その斜めのおかげでリズミカルでかつ複雑で豊かな空間をつくっている感じです。

下の写真は映り込みが入っていてあんまり良くないですが・・・。







階段もキレイで。


      

都内だと集合住宅は幅員のせまい、袋小路状の道路に面すると建てられないケースがあり、この建物もおそらくその条件なのでしょうが、法規上の制約を逆手にとってうまく楽しい空間をつくっている感じでした。

大家さんの希望で、住人のカオや気配がお互いに感じられる場所を積極的につくっているとのことでしたが、プライバシーの保持だけでなく、ちょっとしたユルいコミュニティーを形成するような集合住宅というのは今後需要がある気がします。

たしか日本の単身世帯は3割程度に達しているはずですが、震災をふまえた上で考えると単身者が緩やかにつながることが出来る住宅、というのはかなりリアリティがあるかと。

最近はシェアハウス(=リビングや水廻り等を共用する集合住宅)が増加傾向にあるようですが、そういうケースの好例、という感じでした。