2021/09/29

タムラサトル展

 先日、筑波大芸術専門学群の同級生、タムラサトルの個展@銀座蔦屋に行ってきました。


タムラくんは大学一年生の時からの友人ですが、現代美術の分野で活躍していて、海外での展覧会等も含めて意欲的に活動されています。

今回はGINZA SIXの中にある、銀座蔦屋のギャラリーでの展示。

銀座のメジャーな商業施設での個展というのはスゴイことです。



展覧会のタイトルはTOKYOマシーン。




TOKYOマシーン、これです。

文字はチェーンで出来ていて、モーターでずっとチェーンが廻っています。

意味があるような、無いような、、、なんだかユーモアもありつつハードな質感の作品です。




こちらは「ピース」。




こちらも「ピース」。

って、オヤジギャグですが・・・・。




一瞬、マスクを外して。

左がタムラくん、右がワタクシめ。

それぞれ見た目は変化したものの、、、キャラは学生時代と変わらない、気がします。



タムラくん、見た目も作品もパワフルな感じですが、こちらもパワーをもらいました。


友人知人に会う機会もなかなか持てない昨今ですが、こうしたパブリックなイベントがあると良いきっかけになります。



そして、久々に旧友に会うと、パワーももらえてポジティブな気も増すものです。



コロナ禍の緊急事態宣言もようやく明けるところですが、引き続き慎重に行動しつつも気兼ねなく人に会える日々が戻ればなあと思います。





2021/09/25

府中:配筋検査

 府中の二世帯住宅の現場は土工事から基礎工事に入っています。


先日、鉄筋の配筋検査を行いました。




建物の外形がなんとなくわかる感じになっています。約20cmのピッチで鉄筋が並べられています。

ブルーシートがかかっているところが中庭になる予定。




グリッド状に整然とならぶ鉄筋はキレイなものです。


検査は、構造設計者も立ち会っての自主的な検査でしたが、大きな指摘事項もなく完了しました。


工事の人からすると、設計事務所が手掛ける住宅の基礎は鉄筋の量がかなり多くて大変、、、らしいですが、我々からするとこれが普通で、安心安全の為には最も大事な箇所と考えています。



今のところ、工事は順調に進んでいるので、大過なくこのペースで進んでほしいなと思います。






2021/09/22

中秋の名月

 昨日は中秋の名月ということで、色々な方がSNSにお月さまの写真をアップしていました。


そんなちょっとした流行りごとに乗っかって(笑、中目黒の事務所界隈のお月さまの写真をアップ。




目黒川上空の月。

昨日はひときわ明るいお月さまでした。





タワマンの頂部にかかる月。

まるで後光が差しているかのようなタイミングで撮れていますが、実際にはもっとお月さまがはっきり見えていて、月の美しさが際立っていました。




写真はいずれもiphoneで撮っていますが、特に夜景はまだまだ肉眼で感じる美しさにかなわないなあと思います。(撮り方が下手というのもありますが・・・)




ともあれ、お彼岸も控えて気候的にも過ごしやすい日々になりつつありますが、たまにはお月さまを愛でる、心の余裕を持ちつつ日々過ごしたいものです。





2021/09/16

秋の和菓子

 早いもので9月も中旬になっていますが、暑さが一段落するこの時期は食の秋、に向かってにわかに食欲がわいてくる時期でもあります。





こちらの饅頭は、福岡県太宰府にある老舗和菓子屋さん、「梅園」さんのお饅頭。

秋に合わせた月見柄がちょっとカワイイ感じの、栗餡のお饅頭です。



梅園さんはここ数年、東京のデパートで1年に2回程度の頻度で出張販売していて、そのたびに買い出しに行っています。



実は昔、祖母の家が太宰府にあったのですが、祖母が時々送ってくれた和菓子が梅園さんのものでした。そのご縁で個人的にすごく懐かしい味のお菓子もあったりするのですが、特筆すべきは全てのお菓子が手作りで、昔ながらの変わらぬ味を守られている点です。


そして、いずれのお菓子も自然由来の原材料でつくられており、昔ながらのシンプルで素朴な味わいながら、ナチュラル志向の今の時代にあったお菓子づくりをされているなあと思います。毎年、有名デパートで出張販売できているのもそうした味や姿勢が評価されているからかもしれません。



そんなこんなでお饅頭を味わいながらじっくり食したわけですが、お饅頭の絵柄にある、今年の中秋の名月は9月21日だそうです。




当日が晴れるかどうかわかりませんが、満月を愛でながらお菓子を食べる、そんな緩いおウチ時間が持てればいいなと思います。









2021/09/11

イタリア視察:ヴェネツィア3

 不定期でレビューしている、イタリア視察のベネツィア編の3回目です。


ベネツィアの中心といえばサンマルコ広場ですが、広場に面して多くのカフェがあります。

その中でも最古といわれる「カフェ・フローリアン」を訪ねました。

調べると1720年創業(!)だそうで、カフェ・ラテ発祥のお店とのことです。




クラシックな雰囲気のあふれる、お店の外装。





店内もクラシックな感じ。古さを感じますが、よくメンテナンスされているので上質な感じがします。





店内の床のモザイクタイルも可愛い、です。床は消耗しやすい部位ですが、やはりメンテナンスがしっかりされているのだと思います。




ちなみに、こちらが当日頼んだティーセット。
何を頼んだのかは忘れてしまったのですが、、、カフェというのは雰囲気を含めて味わうものかなと思います。




外にはテラス席。楽団の生演奏付きなのですが、その分お値段もお高く、、、設定されていました。


こうして大勢のお客さんが集まって会食を楽しんでいる風景は今や隔世の感がありますが、また自由に往来して気楽にカフェに行ける日々が早く戻ってほしい、、、と思います。



そして、日本では100年以上前から同じ立ち姿で持続しているお店はなかなかお目にかかれないものですが、さりげなく日常に溶け込んで使われ続けているこのカフェのように、持続的に愛されるような空間づくりを心がけたいなあ、と気持ちを新たにした次第です。








2021/09/07

府中:土工事

 府中の二世帯住宅の現場では土工事・基礎工事が始まっています。






建物の外周部は地中梁があるので深めに掘ってあります。

右上に写っている職人さんは転圧機で土を固めている作業中。
暑い中、お疲れさまです。


幸い、埋設物や障害物、まれにありえる遺跡も出てこず、、、土壌の状態も悪くないため、設計での想定に準じて基礎工事を進めてゆきます。



土工事や基礎工事は地味な工程ですが、安心・安全を決定づける重要な工程です。


ここから、建物の全体像がなんとなく見えてくるのですが、いつも実現への第一歩としてワクワクすると同時に、キチンと仕事せねば、と身の引き締まる思いもします。





引き続き、しっかり監理してゆきたいと思います。




2021/09/02

イサム・ノグチ展

 先日、上野で開催されていたイサム・ノグチ展に行ってきました。



最近の展覧会に多い、撮影OKな展示スペースがあり、皆さんこぞって写真を撮っていました。

写真はイサム・ノグチの有名な照明「Akari」シリーズで構成したインスタレーション。


いわゆる「映え」スポットとして記念写真を撮る方もチラホラと。





こちらは吊りタイプの「Akari」。


大きさが2m程度あるので、実際に見るとなかなかの迫力があります。

製品として市販されているものもありますが、見たことが無い、複雑なタイプもありました。




こちらは、イサム・ノグチとしては珍しい、陶芸のカップ。おたまのような単純なフォルムが特徴的です。




イサム・ノグチといえば「Akari」や石の彫刻が有名ですが、80年代後半くらいに鋼板による作品づくりにも取り組んでいたそうです。


こちらの作品のタイトルは「座禅」。

そういわれると確かに座禅を組んだ御仁に見えてきます。



他にも色々な作品が展示されていましたが、特に印象に残ったものをピックアップしました。



イサム・ノグチは有名なモダン建築に設置された彫刻も多いので、なんとなく知った気になっていましたが、色々なことに幅広くチャレンジしていることを改めて学んだ気がします。



「Akari」シリーズは今だに定番の照明として、自分の設計においてもスペックインすることがありますが、どの作品・プロダクトを見ても、石のような硬い素材から紙のように柔らかな素材まで幅広く取り扱いつつ、単純でちょっとユーモアのある普遍的でシンプルな形をしていて、ひと目でイサム・ノグチと分かるような造形をしています。


やはりそうした普遍的な単純性が古めかしくならない理由なのでしょうが、そうした魅力を建築においても追求すべく、日々の設計活動に取り組みたいと改めて思った次第です。




まあ、その境地に到達するには遥かなる道のりですが(笑、、、、ユーモアも忘れずに日々楽しく取り組むことも、大事かなあと思います。