2021/08/24

夏空

 先日、久しぶりに営業再開した、スターバックスロースタリー東京に行きました。




このロースタリーは隈研吾さんの設計で人気の建物ですが、テラス席があって目黒川沿いの並木越しに中目黒から代官山の市街地を一望できます。


写真はそのテラス席から撮ったものですが、東京ではなかなか見られない、抜け感のある夏空が拡がっていてなかなか気持ちの良い場所でした。

ちなみに、このロースタリーはコロナ前から入店に人数制限を設定していて、店内は適切な人数とディスタンスが保たれるように工夫されています。



そして、ちょっとインスタ映え、的な感じに撮れた写真ですが、、、夏っぽいひとコマだなあと思ってアップしました。




そろそろ盛夏も終わりにさしかかっていますが、引き続き体調や行動に注意しつつお過ごしください。




2021/08/21

大國魂神社

 工事現場に通う際の楽しみのひとつは、それぞれの敷地周辺を散策することです。


多くの敷地はそれまでご縁が無くて行ったことの無い場所にあることが多いので、その土地の風土や歴史について散策を通して学ぶこともしばしばです。



先日は、府中の現場の帰りに武蔵の有名な大國魂神社を訪ねてみました。





けやき並木の参道。この神社が起点となって1Km近くの大きなけやきの参道が市街地の中核として続いています。





大國魂神社は、その由来が古代にまで遡ることができる大変由緒ある神社だそうです。

現在の本殿は江戸時代に建造されたもの。

銅葺きの千鳥破風の屋根が立派で、鎮守の森の主、といった風格が漂っています。


最近の神社では参道を含めた周辺の環境が残されているケースはまれですが、大國魂神社は立派な参道とその並木、本殿周辺の森などがきちんと残っていて、神社が本来持っている聖域としての環境をそのまま体現している気がします。


こういう場所が俗に言うパワースポット、ということになるのでしょうが、こうした緑のある環境は都市の中での心理的な拠り所になると同時に、気温や湿度といった温熱環境の調整装置としてもより大事になってゆくかなと思います。



大國魂神社はその境内だけでなく、周辺の環境も含めた総体として活きている神社の好例かなと思いましたが、工事の無事竣工を願うべく、またお参りさせていただきたいと思います。




2021/08/17

みなとみらい

 先日、所要で訪れた、みなとみらい地区の夜景。



右がランドマークタワー、左がクイーンズスクエア、奥に光っているのが北仲地区に出来た新しいタワマンで、その更に右が新しい横浜市庁舎。そして暗くてわかりにくいですが、ランドマークタワーの足元には横浜市美術館。


写真を撮った時は小雨気味でしたが、各タワー頂部のライトアップが雨空に溶け込んでいてちょっと幻想的な感じでした。



みなとみらい地区は景観のルールが細かく規定されていて、建築をつくる場合はそのルールに準じてデザインしなければなりません。


数年前に、みなとみらい地区に立地する某プロジェクトの設計をした時も、横浜市と何度も協議を重ねました。



写真の建築群も形状はそれぞれ個性がありながら、全体の色彩やライトアップの仕方、明るさに統一感があるのはこうしたデザインルールが存在するからで、たまたま美術館の前を通りかかった際に、このアングルから見るとそのルールがわかりやすいなあと思って写真を撮った次第です。

近年は居住できるマンションも増えて、住みたい街としても人気が出ているようですが、そうした背景には細かなデザインルールの存在があるのかなと思います。


個人的にはみなとみらいのように街区割の大きな街を歩くのがちょっと苦手、、、なのですが、たまに訪れて俯瞰的に街並みを観察してみると、行政主導の都市開発としてよく考えられているなあと思います。



今年はロープウェイも新設されて、話題の尽きない街ですが、まだまだ空地の多い場所なので今後も持続的に景観やエコに配慮した、楽しい街並みをつくってほしいなと思います。




2021/08/13

すだち蕎麦

先日、久々に夕食時に外食に出ました。

中目黒の閑静な住宅街の一角にある、隠れ家的なお蕎麦の名店、「土山人」さん。

昨年はコロナ禍もあって全く行けなかったので、2年ぶりくらいの訪問になりました。




だし巻きたまご。関西風の上品な薄めの味つけです。




地鶏の山椒焼き。

山椒がピリリと効いていて、滋味深い味わいでした。

器も良い感じ。




そして、すだち蕎麦。

冷やしだし汁に入った蕎麦の上にすだちがキレイに並べられています。

食するとすだちの香りがたち、蕎麦とおだしの香りや味わいとあいまって、関西風の薄めの味付けながら、独特の印象深い味わいです。



惜しむらくは緊急事態宣言の影響でお酒がまだ飲めない、、、点ですが、それでも久々の外食を楽しむことができました。




思うように外出できない日々がまだまだ続いていますが、たまにお店に行って食べるとちょっとした気分転換になるものです。



ちょうどお盆のお休みシーズンですが、引き続き感染対策に留意した上でゆるゆるとリラックスして過ごすことができれば、、、と思います。



皆さまもどうぞご自愛の上、ゆるりとお過ごしください。








2021/08/04

野老さんの展示会

 代官山の蔦屋で、東京オリンピックのエンブレムのデザインで知られる美術家・野老朝雄さんの作品展示・販売会が8/31まで開催されています。(こちらのリンク





先日、野老さんの作品集が発売されているのですが、その書籍の販売に関連した展示会のようです。一点ものの美術作品からプロダクト製品まで、展示されているものはだいたい購入できるみたいです。
いずれの作品も、オリンピックのエンブレム同様にシンプルですが、論理的で幾何学的なルールでつくられています。使っている色彩も藍色が多いので、作品によってはなんだかエンブレムのバリエーションを見ているような気にもなります。







近年は立体作品にも力を入れているそうで、3Dプリンターやレーザープリンターを駆使して写真にあるような複雑な立体を制作しているとのことでした。





野老さんはもともと建築を学ばれていて、時々建築に関連するプロジェクトも手掛けていらっしゃいます。
それもあって、何度かお会いしたことがあるのですが、とても穏やかな職人気質な方です。
今回も、オープニングに際して会場にいらっしゃったので、少しお話を伺うことが出来ました。(ちょっと自慢です・・・。)




ここ数日はオリンピックのエンブレムを見かけない日は無い、、、くらいですが、見かけるたびにシンプルで良いデザインだなあと思ってしまいます。





今後、活動の幅をさらに拡げてゆかれるのでしょうが、個人的にその活動から目が離せない、尊敬する美術家・デザイナーの一人です。