2022/08/20

ホテル オークラのロビー

 個人的に休日に美術館巡りや街歩きはよくやりますが、その合間にホテルのロビーにちょっと立ち寄ったりします。


余裕がある時はちょっとお茶したりもしますが、ロビーで少し休むだけでもちょっと贅沢な気分になるものです。




先日は近所の美術館に行った帰りにホテル・オークラのロビーに立ち寄らさせていただきました。


ホテルオークラは数年前にリニューアル・オープンしていますが、旧館の有名なメインロビーは、新しいロビーの一角に復元されています。






このロビーのオリジナルは戦後の近代建築の巨匠の一人、谷口吉郎の設計で、リニューアルした新館は、吉郎氏の息子である谷口吉生の設計になります。



メインロビーは旧館の寸法と意匠をそのまま再現しているので、昔日の雰囲気を損なうことなく現代に蘇らせています。







日本の伝統的な意匠や工芸を現代のデザインに翻案して活用する、という方法は、非常に一般化されていますが、このホテルのロビーはそうしたジャパニーズ・モダン・デザインの最も成功した事例とされています。


写真だとわかりにくいですが、細かな工芸的な造作や、2階部分の天井が絶妙に低くて、日本的でコージーな雰囲気を感じさせるスケール感が、居心地の良さをつくっています。



東京には、一般に開放されている名建築が色々ありますが、ホテルオークラのロビーもそんな名建築のひとつかと思います。




そういう建築を訪れると、新たな発見があったり、建築家としてのマインドがリフレッシュされるような心持ちがするものですが、一度は宿泊者として訪れてみたい、、、ホテル・オークラでした。






2022/08/15

目黒川@夏

 ちょうどお盆の時期にかかっていますが、週末の台風一過でやや落ち着いた気温から、再びうだるような暑い夏が戻ってきました。


今週以降、またしばらく猛暑日が続きそうです。




写真は本日の目黒川。


桜のシーズン以外に写真をアップすることは少ないのですが、、、緑のトンネルの続く川べりもそれなりに風情があります。


そして、直射日光の下を歩くのがしんどく感じられる猛暑日が多いこのシーズン、桜並木の木陰の下を歩けるのは、涼やかで非常に助かります。


そして、写真ではわかりませんが、蝉の大合唱が川沿いに朝から晩まで響いています。


本当にうるさいくらいの蝉の鳴き声ですが、やはり蝉の鳴き声が聞こえないとちょっとさみしく感じられるもので、夏の風物詩のひとつだなあと思います。





今後もしばらく猛暑日が続く天気になりそうですが、皆さまにおかれましてもお体にお気をつけて、引き続きご自愛の上お過ごしください。









2022/08/13

人形町

 先日、お散歩で人形町に行ってきました。


ちょうど日本橋に行った帰りだったのですが、徒歩15分くらいで行けるので、ちょっとしたお散歩としてはちょうど良い距離感です。



人形町は、水天宮や明治座、その他にも小網神社等の有名な神社がいくつかあったりして、江戸の下町情緒が現在も息づいている街でした。





知る人ぞ知る、小網神社。

空襲で東京大空襲で唯一焼け残った、強運の神社として有名だそうです。

都内では珍しい、昭和初期に建てられた木造による神社です。


小ぶりながら、独特の雰囲気のある神社です。

色々と開運のご利益があるらしく、訪れた際にも途切れることなく参拝客がいらっしゃいました。


写真には人が写っていませんが、たまたま人流が途切れたタイミングに撮った、奇跡の一枚(笑、です。








こちらは、すき焼きで有名な人形町今半さんの本店。

べんがら色の建物のただずまいが既に美味しそう、、、な感じがします。


由来を調べると、明治から昭和にかけての浪曲寄席「喜扇亭」の跡地だそうですが、建物を再利用したかどうかはわかりません。


一見すると、とても古そうに見えるのですが、新旧がどうであれ、老舗としてのたたずまいや風格が感じられるのがすごいなあと思います。



残念ながら、中に入ってすき焼きを愉しむには至りませんでしたが、、、、いつかは訪れてみたい、と強く思わせる、雰囲気のある建物でした。





以上、短い時間のお散歩でしたが、東京イーストサイドは江戸の痕跡が色々と残っていて、改めて魅力的なエリアだなあと思った次第です。








2022/08/06

ソーキそば

 このところ暑い日々が続いており、暑い時には暑い地域の食べ物、、、という訳でもないのですが、近所の沖縄料理屋さんで久々に「ソーキそば」を食べました。




滋味深いだしにソーキ(豚の骨付きあばら肉)、かまぼこ、紅しょうが、青ネギの載ったそば。




時々、食べたくなる味のひとつです。




折しも、沖縄返還50周年ということでドラマも含めて沖縄関連イベントが色々と盛り上がって(?)いますが、「琉球展」の投稿でも書いたように、個人的にいまだに未踏の地、、、なので、時々沖縄料理を食しては、彼の地に思いをはせる、、、ということも無いのですが(笑、単に時々食べたくなります。



昔、前職の事務所の近くに竹富島出身の老夫妻のやられている沖縄料理のお店があって、ソーキそばが500円ちょいくらいで食べることが出来ました。

自宅を改装した小さなお店でしたが、美味しい沖縄料理と優しい人柄のおじい、おばあが印象的なお店でした。



たぶん、もうお店はたたまれているようですが、当時食べていた、なんだか優しい味の沖縄そばが忘れられない味のひとつになっていて、沖縄そばを食べる時に自分の中でひとつの基準になっています。




誰しも、忘れられない味があるものと思いますが、高い安いにかかわらず、そういう味が自分の中にいっぱいあると、人生がより豊かに過ごせるような気がします。




まあ、食べている時は何も考えずに一心不乱に食している訳ですが、、、湯気の立つ、シズル感のあるそばの写真を見ながら、ふと色々と思い出した次第です。