2011/08/10

工房見学

スカイツリーネタの本題になるのですが、押上に行った目的はKamismさんの工房見学でした。

Kamismさんは和紙系壁紙を取り扱っていらっしゃるのですが、風合いが独特で和風になりすぎず、かつどこか無国籍でありながら手仕事のアジがある、、、ので、ウチのプロジェクトでも何度か使わさせていただいています。

工房では主に和紙に彩色や模様付けをする過程をやられていて、工房でちょっと体験制作をさせてもらいました。



まずは金箔の波型紋様。右端に映っているくし状のヘラで波型をつくります。




さらに紋様をつけます。コンパスのように手を動かすのがポイント。




完成。操作は割と単純ですが、複雑な紋様になります。



次にマーブリング。
マーブリングという技法は西洋から伝来したものと思っていたんですが、もとは江戸時代から和紙の紋様付けの技法が伝播したものだそうです。



水を張ったトレーに墨汁と少量の油を垂らします。



それを微妙な加減で吹いて、かき混ぜて紋様をつくります。




ころ合いを見て和紙を水面に手早く落として、紙に紋様を転写させて完成。






こうして見ると、手作業そのもので、逆に規格品を量産することの方が大変だとわかります。
逆にいうと、特殊な一品生産のオーダーを出しても柔軟に対応できるのがメリットで、今の日本では希少なプロダクトといえます。

自分もお試し制作したのですが、かなりおっかなビックリの手の動きでなんかぎこちない、、、感じのサンプルになったような、気がします。
なので掲載の写真は工房の方の手本です。


工房にはショップも併設されているので、外国のヒトとかを案内すると面白がるかなと。
東京イーストエリアでも押上はスカイツリー効果で注目度高いので、そこにショップ兼工房を構える、というのはいい着目点だなあ、とか思います。

立地のイメージというのは大事なものですが、ウチの事務所は一般的なイメージとしてサクラのきれな閑静な住宅街の中の立地、になります。ですが、最近は位置を説明するときに「ええ、ドンキ本店の真裏ですっっ!」ということが多いです。。。
・・・激安そのものはとても良いことなのですが、設計事務所のイメージとして激安&価格破壊、というのも誤解を招きかねないので、どう説明すべきか、悩ましいトコロです。。。



それはともかく、Kamismのみなさま、どうもありがとうございました。