金沢ネタの最後です。
旅行に行く楽しみというのはご当地でしか楽しめないアイテム=食べ物だったり工芸品だったりを楽しむところにもあります。
そんな訳でミュージアムや街巡りの合間には食事や買い物にいそしむ訳ですが、ちょっとそうしたお楽しみをご紹介。
木倉町にある「源左エ門」という飲み屋さん。
やっぱりお魚が旨い。福岡を含め、日本海側を旅するといつも思うのですがお魚がすごく美味しい。東京だと魚が旨いお店というのは高かったり、量的にいまいちだったりするものですが、そこは質と量を兼ね備えていて、身が引き締まった歯ごたえを堪能することができる。
それはやっぱり旅先ならではの楽しみです。
ちなみに木倉町というのは古い飲み屋さんがずらっと軒を連ねていて、そぞろ歩くだけでも楽しいものです。
で、水がきれいなところは魚も旨いが蕎麦も旨い、という法則があります。
蕎麦は東日本文化圏の食物なので、金沢あたりはうどんと混在している土地柄と思いますが、「竹の庵」という蕎麦屋さんは旨いです。
故杉浦日向子さんの著書にも紹介されているお店で、メニューが蕎麦数種類のみ、席数は10席程度の小さなお店です。
蕎麦屋というのはおひとりさまが憩うにはちょうどいい感じなのですが、コシのある朴訥とした味わいの蕎麦でした。
せっかくなので料理の写真撮れば良かった、、、とかブログ書きながら思ってしまうのですが、その場にいる時は目の前の料理にときめいているので、そんな余裕は無かった、、、というのが実情です。まあ出てきた料理を冷静に撮るというのはそれなりに習慣化していないと出来ないものです。
で、金沢はやはり伝統工芸品のメッカです。京都は現代的な産業もされなりに活発な訳ですが(京セラとか)、金沢はやはり産業としての伝統工芸に力を入れている。
なので、普段はあまり興味湧かないのですが、なんとなくそういうお店に行ってしまうものです。
で、手に入れたのが九谷焼の酒杯。
吉田幸央という作家の作品です。それなりのお値段しました。。。
九谷焼といってもご覧のとおりとても現代的、というか抽象的なパターンを図案にしていて、それでいて微妙な色彩やテクスチャーを持っているところがとてもチャーミングだなあ、と思う。
この人の作品というのを以前ネットで見つけてそれ以来気になっていたのですが、店頭で気にいってしまって遂に購入しました。
吉田さんの作品は、どこかパウル・クレーの絵を思わせて、ものすごくパターンの抽象度が高くて、それでいてどこかの手仕事の痕跡を残していて、かつ注意深く構成された色彩の組み合わせに深みを感じてしまう。
使うにしのびない、、、とか思うのですが、帰ってきてから使ってます。
器というのは、味に心理的な影響を加えます。発泡酒でもコンビニのお茶でも、この器に注ぐとなんとなく美味しいような、、、気がする。たぶん器の口当たりの良さとかも影響するのでしょうが、工芸品というのは飾るのでなくて使ってナンボ、とも思うので大事に使ってます。
割ったらシャレにならん、、、ですが。
ということで一泊二日の金沢旅行のレビューでした。
まあ、楽しんだ分、たまったお仕事に四苦八苦しているのですが、、、写真見ながらまた行きたいなと思ってしまいます。というかブログ書きながら現実逃避、みたいな・・・。
ま、週明けからまたがんばります。