2010/07/26

田園調布2

田園調布の現場の続きです。

トイレの洗面台廻りの仕上の更新をしました。





花柄の壁紙です。





これのみだとかなり乙女チックでどうしようもない訳ですが、天井とカウンターの天板を黒っぽいブラウンにしたので、甘くなりすぎずに締まった印象になったかと思います。


我々は普段あんまり柄物の壁紙とかは使わないのですが、もともとの家の壁紙がなかなか味なものだったので、その印象を継承しつつ、乙女チックになりすぎないテイストにする、という方向で改修しました。






ちなみに以前の壁紙はこんな感じでした。












ちょっとブレてますが、、、、今どきあまり見かけない柄です。

フェイクな舶来品、、、みたいな臭いがプンプンしますが、これはこれでちょっと新鮮な感じで惜しい気もします。

お施主さんは銀座のクラブのトイレみたいだ、、、とかおっしゃってましたが。

まあ、これだけインパクトのある柄物を見せられたら、完全にそのテイストを消去するのは惜しい、というものです。





小さい規模の改修というのは、既存の建物を見ながらその家の物語性を連歌のように紡いでいく、というものかもしれません。
そういう意味で純粋に我々自身の作品性、みたいなものは出しにくいともいえるのですが、建物の歴史を見ながらちょっとした遊びゴコロを入れながら進める、という点ではなかなかこれはこれで楽しかったりします。





もうすでに使い始めていて、工事はだいたい完了、追加工事を残すのみです。