2020/08/06

紀尾井町

8月に変わって、長雨が続いた先月とはうって変わって猛暑の夏になりつつありますが、先週は講習会で紀尾井町に行ってきました。

ここ最近、中目黒界隈でユルユルと生活が完結していたのですが、久々に紀尾井町のような都心の政治・ビジネスの中心街に行くと雰囲気が全く違い、いつも以上に新鮮に感じられました。



そんな紀尾井町の中でも代表的な再開発プロジェクトである「東京ガーデンテラス紀尾井町」の中にたたずむ、「赤坂プリンスクラシックハウス」。
「旧グランドプリンスホテル赤坂 旧館」で元々は「旧李王家東京邸」だそうです。

この場所は我々の世代でいえば丹下健三設計の「赤坂プリンスホテル」のイメージが強いのですが、今はすっかりその痕跡もなく、あたり一帯が一体的に再開発されています。この「クラシックハウス」もレストラン等の施設としてキレイに修復されており、往時をしのびつつ現代的なアートや空間との対比を楽しむことが出来ます。





バックにあるのはオフィスのタワー。
写真だとトリミングされていていまいち迫力が無い感じですが、実際にはガラスのタワーと洋館のコントラストが面白い空間をつくっています。






そして、名和晃平さんの鹿の彫刻。
これも現代美術と洋館の質感が対比的ですが、周辺の現代的な空間とも相まって不思議な調和のある空間を創り出しています。




本来であれば、海外のお客さんを含めて人があふれる空間になっている時期であったと思いますが、コロナ禍の最中の小雨日和でひっそりとしていました。





今年の夏は控えめな外出を続ける生活が続きそうですが、人出が少ないことを逆に楽しむというか、人が少ない中でアートや建築とじっくり向き合えるような機会が増えるのかもしれません。





そういうマイナスをプラスに転換して、ひと夏を過ごすことが出来ればと思います。