2016/12/24

アアルト大学

アアルト邸、アアルト・スタジオの見学に続いて、アアルト大学を見学しました。
大学はアアルト邸のあるエリアからタクシーで15分程度の場所にあります。

昔は「ヘルシンキ工科大学」として知られていましたが、現在は「アアルト大学」になっています。

なんだかアアルトづくし、ですが、建国から100年足らずのフィンランドにとって、アルヴァ・アアルトは国際的に認知された20世紀を代表する建築家として国を代表する著名人の一人なのかもしれません。

アプローチからの眺め。
手前が購買の建物で奥にちょっと見える三角形の建物が目指す講義棟。


 緑とレンガのコントラストが美しいです。
思えば日本の大学キャンパスもこういう計画を参照しているのかと思います。




 講義棟のランドマークになっている扇形の大講義室の屋根。
手前のグラフィティは工事現場の壁ですが、ちょうど既存校舎の改修と新しい校舎の建設でキャンパスのあちこちが工事現場になっていました。



エントランスホール。
木の縦格子と白いリブ付き壁、光源の見えない間接タイプの照明と、アアルト・デザイン全開のインテリア。



 階段を上がった先にあるフォワイエ。こちらもアアルトらしいインテリア。




照明もオシャレ。
写真だとわかりにくいですが、壁面は麻のようなやや荒い目のファブリック。



 大講義室。
外から見た時に扇形の屋根になっている部分です。間接的に自然光がたっぷり入ってきます。




側面を見たところ。
光の入り方がわかりますが、アアルトが得意とする「有機的建築」全開のデザインです。


総じて、クセのあるデザインでありながら嫌味なく自然に感じられるのは建築家の力量のなせる技かもしれません。


滞在時間が短かったので、じっくり見られなかったのですが、改めて写真で見ると、シンプルでありながら凝ったデザインが展開されていて、ついつい見入ってしまいます。